対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
炭鉱讃歌
- 2014/06/09 (Mon)
- 近年のゲーム |
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時は19世紀末。場所はドイツの田舎町、エッセン。
太陽光発電や水力発電といったクリーンエネルギーはまだ存在せず、石油が主要な燃料と成るのももう少し先の事です。
有るのは石炭の絶え間ない採掘、供給。あなたは炭鉱の管理者となり、次々とやってくるオーダーを処理しなくてはいけません。
---炭鉱讃歌---
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60~90分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
安定のクラマー&キースリングコンビによる中量級ワーカープレイスメント。カツカツ感は無いのでストーンエイジ同様万人に(?)おすすめできる。
まずは個人ボードと9金、4種の石炭とワーカー15人(3人プレイ時)を受け取ってゲーム開始。ワーカー沢山!俺のために働け!
ちなみに個人ボード上にはエレベーターが配置されていて、これが紙の厚みの差を利用して上下にスライドするようになっている。ツォルキン歯車ほどのインパクトは無いがなかなか楽しいギミック。
んでこちらがメインボード。まずプレイ人数によって使わないマスがあるので、そこには「鍵タイル」を置いて使用不可を示す。
左のほうにはトロッコタイル配置エリアがあるので、空いているマス全てにトロッコタイルを配置。
最後に「注文カード」を10枚公開する。(3人プレイ時)手番順に一枚ずつ引いていき、余った一枚はメインボードに置く。その後空いている注文カードマスを埋めてゲーム開始!
手番にはいつもの様に、自分のワーカーを配置していくのだが、取れるアクションは5種類しかなくかなりシンプル。
ボードを見るとわかるように、同じお金をもらえるアクションであっても金額に差があったりとか、ワーカー配置場所によって優劣が有る。
普通ワーカープレイスメントだと、アクションは早い者勝ちで、ワーカーを配置されたアクションは他の人が取ることが出来ない。
だが「炭鉱讃歌」だと、既に配置されているワーカーより多くのワーカーを送り込むことで、同じアクションを取れる。 ただ人より多くのワーカーを使ってしまうので、全体のアクション数が少なくなるのだ。このへんが悩ましい。
アクションは以下のとおり。
1) 銀行にいってお金をもらう:ワーカーを配置するだけでお金がもらえる→当然高い額のマスから埋まる。
※このゲームでお金を手に入れる方法はここしかない。
※1金をもらえるスペースがある。ここは早い者勝ちではなく、何人でもワーカーをおける。ワーカーが一人余ってしまってどうしようもない時にお茶を濁すためのスペース。
2) 新しい注文カードを貰う:場にでているカードをもらうか、
山札から5枚引いて好きな注文カードを一枚もらうか。注文カードは何枚でも持てるが、ゲーム終了時までに達成できなかったら-1点。
3) トロッコタイルを獲得する:場に出ているトロッコを獲得し、自分のボードに配置する。配置時にはトロッコに書かれている数字ぶんのお金が必要。トロッコが2つ書かれているタイルはとうぜん倍のコストがかかる。
なお、タイルを配置したら即座に対応した色の石炭が載る。これを地上まで運び出すには後述のアクションが必要。
トロッコタイルには「明るい」タイルと「暗い」タイルがあり、これは個人ボードの左右どちらに配置するかの指定となる。特に効果や値段に差はないのだが、ゲーム終了時に「バランスよく」配置されていないとマイナス点となる。 左右どちらかのタイルが一枚多い毎に-2点。
※注文カードと同じように、山札から5枚引いて一枚を獲得するアクションスペースもある。
4)アクションを獲得する:非常にクラマー臭いシステムの「アクションポイント獲得。」
エレベータの上下や、石炭の積載、注文カードへの積載を各1アクションとして、炭鉱から石炭を取り出す。当然効率よいアクションを考えなくては行けないし、多いアクション数からワーカーが配置されていく。使い切れなかったアクションは単に廃棄される。
5)出荷する:出荷手段を選んで石炭を出荷する。注文カードはなぜか出荷方法が指定されているので、それにあった出荷方法を選ばなくてはならない。出荷完了したら勝利点が手に入る。
こうして順番にワーカーを配置し、全員がすべてのワーカーを置ききったら1シフト終了。中間決算にはいる。
メインボード中央下部をみると、中間決算用のサマリーがある。第一シフトが終わった時には、「出荷した石炭の種類別に、一位と二位の人が勝利点をもらう」のだ。
同率一位の場合はふたりとも一位の勝利点をもらい、二位のプレイヤーには点が入らない。
第一シフトでは石炭の種類だけが得点対象だが、第二シフトが終わった時にはこれに加えて「出荷方法の種類別」 第三シフトが終わった時には「トロッコの保有種類別」に、第一位のプレイヤーと第二位のプレイヤーが得点をもらう。
第三シフトが終わったときにゲーム終了で、前述のマイナス点を計算し、総合得点を比べる。
お金や、余ってしまった石炭も微々たるものだが勝利点になるので、きちんと集計しよう!
-------------------------------------------------------------------------
結構シンプルなワーカープレイスメントで、食料の供給も必要ないし、程よいプレイ時間。ファミリーゲームとしても十分稼働するゲームだと思います。
第三シフト終了時の決算「各種のトロッコ保有数」のトップ賞が非常に大きく、特に最も深い階層に配置される「黒トロッコ」に至っては保有数1位のプレイヤーに13点入ります。
依頼カードの中にも勝利点を多く獲得できるカードがあるのですが、ものによっては2-3点しかもらえないこともあり、この決算時ボーナスの大きさが際立ちます。
2位のプレイヤーに入る得点もなかなかのものなので、基本はまんべんなく石炭や出荷方法を選びつつ、一位を取れそうな種類を狙う。そんなゲームです。
ストーンエイジ同様、60分ぐらいの時間でワーカープレイスメントを味わえる、いい作品です。こっちはサイコロを振らないので、好みでどちらかを選んでもいいかも。ただ、SDJにノミネートされなかったのでちょっと品薄気味。欲しい人はお早めに。
太陽光発電や水力発電といったクリーンエネルギーはまだ存在せず、石油が主要な燃料と成るのももう少し先の事です。
有るのは石炭の絶え間ない採掘、供給。あなたは炭鉱の管理者となり、次々とやってくるオーダーを処理しなくてはいけません。
---炭鉱讃歌---
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60~90分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
安定のクラマー&キースリングコンビによる中量級ワーカープレイスメント。カツカツ感は無いのでストーンエイジ同様万人に(?)おすすめできる。
まずは個人ボードと9金、4種の石炭とワーカー15人(3人プレイ時)を受け取ってゲーム開始。ワーカー沢山!俺のために働け!
ちなみに個人ボード上にはエレベーターが配置されていて、これが紙の厚みの差を利用して上下にスライドするようになっている。ツォルキン歯車ほどのインパクトは無いがなかなか楽しいギミック。
んでこちらがメインボード。まずプレイ人数によって使わないマスがあるので、そこには「鍵タイル」を置いて使用不可を示す。
左のほうにはトロッコタイル配置エリアがあるので、空いているマス全てにトロッコタイルを配置。
最後に「注文カード」を10枚公開する。(3人プレイ時)手番順に一枚ずつ引いていき、余った一枚はメインボードに置く。その後空いている注文カードマスを埋めてゲーム開始!
手番にはいつもの様に、自分のワーカーを配置していくのだが、取れるアクションは5種類しかなくかなりシンプル。
ボードを見るとわかるように、同じお金をもらえるアクションであっても金額に差があったりとか、ワーカー配置場所によって優劣が有る。
普通ワーカープレイスメントだと、アクションは早い者勝ちで、ワーカーを配置されたアクションは他の人が取ることが出来ない。
だが「炭鉱讃歌」だと、既に配置されているワーカーより多くのワーカーを送り込むことで、同じアクションを取れる。 ただ人より多くのワーカーを使ってしまうので、全体のアクション数が少なくなるのだ。このへんが悩ましい。
アクションは以下のとおり。
1) 銀行にいってお金をもらう:ワーカーを配置するだけでお金がもらえる→当然高い額のマスから埋まる。
※このゲームでお金を手に入れる方法はここしかない。
※1金をもらえるスペースがある。ここは早い者勝ちではなく、何人でもワーカーをおける。ワーカーが一人余ってしまってどうしようもない時にお茶を濁すためのスペース。
2) 新しい注文カードを貰う:場にでているカードをもらうか、
山札から5枚引いて好きな注文カードを一枚もらうか。注文カードは何枚でも持てるが、ゲーム終了時までに達成できなかったら-1点。
3) トロッコタイルを獲得する:場に出ているトロッコを獲得し、自分のボードに配置する。配置時にはトロッコに書かれている数字ぶんのお金が必要。トロッコが2つ書かれているタイルはとうぜん倍のコストがかかる。
なお、タイルを配置したら即座に対応した色の石炭が載る。これを地上まで運び出すには後述のアクションが必要。
トロッコタイルには「明るい」タイルと「暗い」タイルがあり、これは個人ボードの左右どちらに配置するかの指定となる。特に効果や値段に差はないのだが、ゲーム終了時に「バランスよく」配置されていないとマイナス点となる。 左右どちらかのタイルが一枚多い毎に-2点。
※注文カードと同じように、山札から5枚引いて一枚を獲得するアクションスペースもある。
4)アクションを獲得する:非常にクラマー臭いシステムの「アクションポイント獲得。」
エレベータの上下や、石炭の積載、注文カードへの積載を各1アクションとして、炭鉱から石炭を取り出す。当然効率よいアクションを考えなくては行けないし、多いアクション数からワーカーが配置されていく。使い切れなかったアクションは単に廃棄される。
5)出荷する:出荷手段を選んで石炭を出荷する。注文カードはなぜか出荷方法が指定されているので、それにあった出荷方法を選ばなくてはならない。出荷完了したら勝利点が手に入る。
こうして順番にワーカーを配置し、全員がすべてのワーカーを置ききったら1シフト終了。中間決算にはいる。
メインボード中央下部をみると、中間決算用のサマリーがある。第一シフトが終わった時には、「出荷した石炭の種類別に、一位と二位の人が勝利点をもらう」のだ。
同率一位の場合はふたりとも一位の勝利点をもらい、二位のプレイヤーには点が入らない。
第一シフトでは石炭の種類だけが得点対象だが、第二シフトが終わった時にはこれに加えて「出荷方法の種類別」 第三シフトが終わった時には「トロッコの保有種類別」に、第一位のプレイヤーと第二位のプレイヤーが得点をもらう。
第三シフトが終わったときにゲーム終了で、前述のマイナス点を計算し、総合得点を比べる。
お金や、余ってしまった石炭も微々たるものだが勝利点になるので、きちんと集計しよう!
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結構シンプルなワーカープレイスメントで、食料の供給も必要ないし、程よいプレイ時間。ファミリーゲームとしても十分稼働するゲームだと思います。
第三シフト終了時の決算「各種のトロッコ保有数」のトップ賞が非常に大きく、特に最も深い階層に配置される「黒トロッコ」に至っては保有数1位のプレイヤーに13点入ります。
依頼カードの中にも勝利点を多く獲得できるカードがあるのですが、ものによっては2-3点しかもらえないこともあり、この決算時ボーナスの大きさが際立ちます。
2位のプレイヤーに入る得点もなかなかのものなので、基本はまんべんなく石炭や出荷方法を選びつつ、一位を取れそうな種類を狙う。そんなゲームです。
ストーンエイジ同様、60分ぐらいの時間でワーカープレイスメントを味わえる、いい作品です。こっちはサイコロを振らないので、好みでどちらかを選んでもいいかも。ただ、SDJにノミネートされなかったのでちょっと品薄気味。欲しい人はお早めに。
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