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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧

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ゾンビーズ!!! (Zombies!!!)

プレイヤー:おーい!助けてくれ!周りがゾンビだらけで困ってるんだ!

ヘリ:いや、ヘリポートまで来てくれないと助けられないよ。そんな狭いところに着陸できないし。あ、それとヘリに乗れるのはあと一人だけなので早い者勝ちね。




---ゾンビーズ!!!---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:60-分
評価:★



プレイ画像は、アプリ版です。

冒頭の説明文だけでルールの半分ぐらい解説が終わってるんですが。10年ぐらい前に発売されたゾンビすごろく。 いや、ほとんど運なんですよこのゲーム。

・手番の最初に、ランダムに引いた町タイルをマップに置きます・

・さいころを振って、移動します。移動途中にライフや弾丸が有ったら拾います。



・ゾンビと同じマスに入ったら戦闘!ダイスをふって4-6なら勝ち!
1-3なら、弾丸を支払って目を上げるか、ライフを支払って振りなおし!

・手番の最後にチャンスカードが引けるよ!カードはテキストで指示された場所・タイミングで使えるんだ。



・ヘリポートのゾンビを殲滅して脱出したら勝ち! or ゾンビを25体倒したら勝ち!

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とまあ、ルールは非常に簡単です。

徹底的に運ゲーなのは、わざとそういうつくりなんだと思います。現に一定のファンがいて、拡張セットが9つ! 出てますし。

ただ、大量のゾンビフィギュアやB級映画ノリを楽しめないと、全く面白くないゲームでして。

プレイ感覚は、マップ付きのクトゥルフダイスを遊んでいるかのようです。 ヒット・ザ・ロードが神ゲーに思えますね。

プレイして思った問題点として

・ヘリポートが見つかるまで、積極的に行動する意味が薄い。ヘリポートタイルが配置されるまで待って、配置されたらダッシュすればよい。



・イベントカードの効果が地味。バカゲーなんだからもっととんでもない効果の奴が欲しい。



・手番フェイズの最後に、ゾンビダイスを振って出た目の分ゾンビを移動させるが、正直面倒なだけ。プレイヤーを視認しているゾンビは自動的にプレイヤーの方に、一歩移動、でいいんじゃないの?

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とまあ、正直言ってつまらないのですが、このゲームの価値は


大量のフィギュアを塗れる

というところに見いだせるので、ゲームはおまけなのかもしれません。

拡張を入れると、ゾンビにバリエーションが出て多少面白くなるのでしょうか?ほら、ゾンビ犬とか爆発ゾンビとか欲しいじゃないですかー。

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オルレアン(ルール調整後のプレイ)

舞台はフランスの都市「オルレアン」。あなたはオルレアンの有力貴族となり、従者をひきいて都市の発展を目指します。 ただし!従者たちはなぜか袋の中にはいっており、誰が出てくるか引いてみるまで分かりません・・・



---オルレアン---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:120分
評価:☆☆☆☆☆


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ライナー・シュトックハウゼンが、「シベリア」の問題点を克服して世に送り出した本作。根幹にあるのは「チップを引いてそれを配置し、アクション」なのですが、デッキ構築要素が追加され、より洗練されています。



大き目の個人ボードとメインボード、そして共通のチップ置き場となるサブボードもあるので、日本の住宅事情に優しくない・・・

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枝葉のルールはありますがやることは簡単で、「能力レベルに合わせてチップを袋から引く」→「ボードに配置する」→「アクション実行」を18ラウンド繰り返すだけです。

18ラウンドと聞くと、なげー!と思ってしまいますが、各ラウンドは短いため、そこまで重量級のゲームではないです。中重量級といったところ。



最初はプレイヤーカラーの帯がついた、4枚の初期チップ(通称:親戚)が配られ、全員同じ状況でスタートします。この初期チップだけは、イベントで失うことが無い、常にプレイヤーと共にあるチップなのです。



毎ラウンドの初めに、ラウンドタイルがめくられるのですが、そのラウンドの終わりに、表示されているイベントが起きます。(ここに公式のルール調整が入りました。BGGをチェック!)

ペストでチップを失ったり、税金を取られたりと、大体マイナスイベントです。
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第一ラウンドは4枚を置くだけ。各アクションの下には必要な種類のチップが指定されていて、
基本的に指定されたものしか置けません。しかし、アクションで獲得できる黄色い人物チップはオールマイティとして使えます。

アクションは大別すると

・チップを獲得しつつ自分の能力を高めるアクション

・移動&建築アクション

・公共事業アクション

にわかれます。

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チップ獲得&能力強化系は、

袋から引けるチップの枚数が増えたり、

チップを置くスペースに「歯車」を置いて、チップ配置をしなくて良くなったり

といった効果に加え、新たな人物チップを獲得していけます。

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移動&建築系は、

陸路や水路での移動

自分の交易所の建設

が行えます。移動していくことで道に落ちているチップが拾えるのですが、これは
税金イベントの支払いに使ったり、最後には得点になったりします。

交易所は最終得点につながります。

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公共事業はちょっと特殊で、個人ボードの公共事業アクションに配置したチップを、
全員共通の公共事業ボードに置いていきます。



これが公共事業ボード。それぞれの効果は弱いんですが、ここにチップを配置することで、ドミニオンでいうところの「カードの廃棄」ができます。得点の方向性が決まると、あまりデッキに入っていてほしくない(袋から引いてくると邪魔)なチップが出てくるため、公益事業に送ってお役御免とするのです。

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18ラウンドを終えたらゲーム終了。移動で手に入れた作物チップのほか、



メインボード下部の「知識トラックを進んだ数」×「人物チップの枚数」分の得点が入ります。得点倍率を上げる、重要な人物チップは、能力トラックを進めていくほか、公益事業などで手に入ります。

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最後に、ルール調整についてですが、主に「イベントの扱い」と建物建設で獲得できる「浴場」タイルについて変更があります。

イベントについては、初版ルールは6種類のイベントが各3枚、計18枚のタイルをごちゃ混ぜにして、各ラウンド一枚ずつ引いていったため・・・

マイナスイベントが最初の3ラウンドで来たりすると、非常に残念なゲームとなりがちでした。



調整ルールでは、6種を一塊にして3つの山を作り、各山をシャッフルしたため、ある程度イベントが均等に出るようになりました。また、マイナスイベントの効果も後半ほどきつくなる傾斜が入ったので、非常にバランスが取れました。



そして「浴場」 このアクションを使うと、袋から3枚のチップを引いて即座に2枚置けるというバランスブレイカータイルだったのですが、「2枚引いて1枚置く」という弱体化がなされました。まあ、初版の時点でこの「浴場」を抜いてプレイするという遊び方が一般的だったのですが。

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もうあまり話題に上ることがないゲームですが、BGGレートは8.1! BGG総合ランク堂々27位のゲームです。

ルール調整後、さらに良いゲームになったので、発売当時に遊んで悪い印象を持たれた方はぜひ調整ルールを試してみては?? まだ日本語版の在庫もあるようですね。

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サンマロ

アレアの中箱シリーズってさあ、ベガスもそうだったんだよね。軽いからラベンスバーガー本家のラインナップかと思ってたよ。

それはそうと、サンマロもダイスゲームだね。箱を開けてみると・・・ぱかっ! おお、ダイスとボードとペンしか入ってないよ!さすがダイスゲーム!




---サンマロ---

ルールを覚えるのに必要な時間:15分
1ゲームの時間:45-60分
評価:☆☆



アレアの中箱シリーズとして、2012年にリリースされたブラント夫妻(代表作:村の人生)のデビュー作。
このシリーズでは、グレンモアが特に有名な気がしますが、アレア大箱シリーズより手軽な、60分クラスのゲームがラインナップされています。ただ雰囲気が渋めですね。アーサー王なんか実に渋いです。

さてこのゲーム、発売当時もコンポーネントが簡素すぎることで話題になったんですが、ゲーム内容から考えてみると・・・

まともにコンポーネントを用意すると、たくさんの種類の木ゴマ、トークンが必要になるので、アレア中箱シリーズ価格に収まらなくなってしまったんでしょうね。

ペンで書かないとなると・・・

・お金トークン
・人物
・木
・家
・教会
・城壁
・商品

これだけ必要になってくる上に、教会は1-5の数字が、人物には7種の文字が必要になってきます。まあこれはシール対応でいいと思いますが。

たぶん悩んだ結果、ダイスゲームだし水性ペンで書かせよう!ということになったんでしょうねぇ。

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ゲーム内容ですが、3回まで振りなおし可能で、出目から一種類を選んで書くという、ダイスゲームのスタンダードに沿ったものとなっています。商品や商人を書いてお金を稼ぎ、木や建築士を書いて勝利点となる家を建て、・・・と、奇抜なところはありません。

プレイヤー間の絡みはほぼなく、個人ボード上でほぼすべてが完結します。唯一、海賊の襲撃というのが全員共通で発生するイベントです。



この海賊の襲撃、交差した剣の出目がでたら、共通のメインボードに✓していき、一定数を超えたらマイナスイベントが起きる・・・というものなのですが

この交差した剣の目も含めて、3回まで振りなおせるので、どれだけ残しておくかで他のプレイヤーを攻撃できるゲーム性なんですね。

つまり、自分は城壁の出目がたくさん出たから、都市の防御力が高い→海賊の襲撃に耐えられる ↓

他のプレイヤーは防げないから、わざと海賊の出目を残して襲撃させちゃえ!というゲームデザインなんだと思います。

こういうゲームどうなんですかね?ソロプレイ感が強いくせにここだけ妙にアクが強くて。私はこの感じ、あんまり好きじゃありません。

5人まで遊べますが、人数が多いとダウンタイムが長くなるだけなので、2人ベストでしょう。人数が少なくても、プレイ感はほぼ変わりません。

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Keep Talking and Nobody Explodes

一致団結して画面の中の爆弾を解除!しかも無駄にVR対応だ!



---Keep Talking and Nobody Explodes---

ルールを覚えるのに必要な時間:3分
1ゲームの時間:5分
評価:☆☆☆☆☆



ボードゲームではない・・・のだけど、アプリを使ったリアルタイム協力ゲームがたくさん出ている昨今、これをボードゲーム界隈の方々に知ってほしい!

ゲーム自体は、おなじみのSteamで配信されています。インディーデベロッパ「Steel Crate Games」の作品。



何をするかというと、PC画面内の爆弾を、紙のマニュアルを見ながら協力して解除!商品ページの説明では、「ローカルCo-op」と、PCゲーの用語で説明が書かれているけど、これはまんま、リアルタイム協力ゲームのシステムだ!



一人は爆弾と共に部屋に閉じ込められ、爆弾を解除する人。残りのメンバーは、爆弾を見ずに紙のマニュアルと首っ引きで、解除者に爆弾の解除方法を伝えることになる。



二つのグループは、電話で話しているような設定なので、マニュアルを見ている人は爆弾がどのようなものか見られないし、解除者はマニュアルを見ることが出来ないぞ!もどかしい!

爆弾が爆発するまで、残された時間はたったの5分。つまり絶対5分で終わる、時間調整に最適なゲームww

無駄にすごいことに、VR対応なので、環境がある方は是非。グラフィックは割とチープだけどww



価格は1,480円。なお、ゲーム自体は日本語化されてないですが、紙のマニュアルは有志の方によって日本語化されているので、これを印刷すれば十分に遊べます。

マニュアルへのリンク


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アンロック!

閉じ込められた場所から脱出せよ! 最近のブームである「アナログ版脱出ゲーム」の新作が、早くも日本語版になりました!


---アンロック!(UNLOCK)---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆☆



※写真は英語版です

まず箱を開けてびっくり。これ内容物がカードだけだね!シナリオが三本入っているとはいえ、コスパ悪いなぁ(笑) STEAMセールでインディーズゲームが1ドルで投げ売りされてるのを見ると、腰抜かしちゃうね。

というのはさておき、私はこのゲーム、非常に楽しめました。コスパがあれなので☆5はつけませんでしたが、お勧めです。

これから日本語版が出る「イグジット」シリーズとの違いは、アプリを活用しながら謎をとくという、アナログとデジタルのハイブリッド作品であるところ。



基本的にアプリは、時間計測タイマーなのですが、今見ているカード番号を打ち込むことで、「ヒント」を出してくれたり、アイテムを探すべき場所を指示してくれたりします。

このため、非常にスマートにゲームを進めることが出来ます!とてもGOOD!

ゲーム進行上、捨てるカードが指示されるので、考えるべきポイントが限定されてきます。難易度の高い最後のシナリオはプレイできていないのですが、「イグジット」よりもスマートなぶん、難易度もやや低い印象です。



最初のシナリオ、90分かかってしまいました・・・

なんとなく、「タイムストーリーズ」と比較されやすいのですが、あちらが「TRPG」的なプレイ感であるのに対して、こちらはパズルゲームです。ストーリー要素はあまりないので、タイムストーリーズが好きな人もいれば、こちらが好きな人もいるでしょう。



どのゲームにも共通して言えるのは、「ゲームはリプレイ性が重要」「プレイ時間の短いゲームはちょっと・・・」という方には絶対合わない、というところ。価格が高めなのは、遊ぶ人全員で割り勘して解決!というのではどうでしょうか?
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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プロフィール

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