対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
ドミナントスピーシーズ
- 2016/08/25 (Thu)
- 近年のゲーム |
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ここは、500万年前の地球。人類の姿はまだなく、氷河期が始まりつつある地球上で様々な動物が、自分の子孫を繁栄させようとしのぎを削っています。
プレイヤーたちは一つの生物種を担当し、氷河を拡大させたり大災害を起こしたりして他の生物種を駆逐していくのです(!?)
---ドミナントスピーシーズ---
ルールを覚えるのに必要な時間:40分
1ゲームの時間:240-300分
評価:☆☆☆☆
GMTゲームスが世に送り出したアメゲーとユーロゲーのハイブリッド融合体。緻密なワーカープレイスメントが楽しめる一方、強烈なカード効果がバンバン飛び交う妙なゲームとなっております。
GMTゲームスと言えば、ユーロゲーマーには名作「バトルライン」で知られていますが、基本的にはウォーゲームの出版社です。このドミナントスピーシーズも、ヘクスタイルが使われていたり、直接攻撃があったりでそこかしこにウォーゲームの香りがします。
これからプレイしようと思う方で気になるのが、「なんでそんなにゲーム時間が長いのか?」というところだと思うのですが
・単純にプレイ人数が多い(6人までプレイ可能)
・初期のワーカー数が多い:プレイ人数によってワーカー数(このゲームでは「AP」)が上限するのですが、4人プレイだといきなり5つのワーカーを持った状態から始まり、最大で8つまで増えます。
アグリコラが4人プレイで2つのワーカーから始まり、最大でも5つであるのに対して、かなり多いですよね。
・ドミナントの確認が煩雑:このゲームは、ヘクスごとに「そのヘクスの優先種(ドミナント)となっているか」という陣取りをするのですが、これが単純に置いた駒数ではないため、
アクションを行った結果、環境に変化が生じたときに確認する手間が結構かかります。ただ、慣れるとドミナントを一瞬で計算できるという変なスキルが身につくため、プレイ時間は短縮されます。
こんなところですねー。
---------------
種族ごとの特徴
ドミナントスピーシーズでは、それぞれ違った特徴をもった6つの種族から一つを担当するのですが、実プレイ3回とアプリで遊んだ感想を書いてみたいと思います。
哺乳類:
特殊能力は「絶滅して取り除かれてしまうキューブを、一つだけ残せる」なのですが、それ以外に「ドミナントアクションで同数タイなら哺乳類が勝つ」という特徴があります。
これを生かして、ぎりぎりの個体数で競り勝ったり、誰も生き残れないツンドラタイルにキューブを残してサバイバルし続ける、といった戦略が可能になります。
ただ、結構テクニカルなプレイになるので上級者向け種族ですね。初期手番は一番最後ですし。
爬虫類:
同着タイで哺乳類に次いで強く、退化のアクションが無償で行えるという特殊能力があります。これによって、退化にAPを振り分ける必要がほとんどありません。気を配らなくてOK。6人プレイ以外で、哺乳類が登場していない地球ならかなり優位に戦えます。
ただ、最初に配置される地域が砂漠と山で、ドミナントアクションで狙える点数が低めです。これを逆手にとって、人気が集中する湿地や海をしり目に、山や砂漠でドミナントを不動のものとし、最後の得点計算で一気にまくるという戦術も取れます。
プレイしやすく、初めてのドミナントスピーシーズでもおすすめ種族です。
鳥類:
おそらく最弱の種族です。特殊能力の「移住アクション時に2マス移動できる」を駆使して海や湿地帯、ツンドラに飛んでいくことになるのですが、無償アクションではなくAPを配置しなくてはならないため、お得感薄め。
貴方がインストする立場で、他全員が初プレイ、という卓なら、迷わず鳥類を選んでください。ハンデ戦です。
両生類:
最初から水のエレメントディスクを3つ持ってゲームに参加できる両生類は、当然ドミナントが取りやすい種族です。スタート時点で配置されるのが海と湿地帯という得点の高いヘクスですし、スタートダッシュを決めていきたいところです。
あとは「放浪」アクションのところに水のエレメントが並ぶかどうか。地球上から水が枯渇しないように、共同戦線を張れる種族がいると吉です。
節足動物:
無償で他のプレイヤーを攻撃できる特殊能力が強く、直接攻撃をためらわなければ最強種族の一角です。天敵の昆虫がいない地球では、初期手番も一番なので節足動物が猛威を振るいます。
通常のタイルで攻撃するよりは、ツンドラタイルで攻撃する方が多いでしょう。対人戦では攻撃しすぎて嫌われないようにする、という、メタゲーム的な戦略が必要かも・・・。
昆虫:
開始時の手番が一番で、毎ターン地球上のどこにでも増えることが出来る昆虫。ゲーム開始時にドミナントカードをよく見て、初手番でドミナントアクションに置くか、寒冷化アクションに置くか決めます。
あとは盤上の状況をみて、1個体数増やすところを決めていきます。同着だと競り負けるので、海や湿地帯で単独得点させないような置き方がいいかもしれません。
絶滅の処理は、ドミナントアクションを処理してからなので、飢えること前提で海や湿地帯にキューブを配置しておく、という戦略も取れますね。
-----------------------
非常にルールが多く、プレイ時間が長いゲームですが一度やってみる価値ありです。選択ルールとして
・カード効果をなくす。獲得したドミナントカード枚数によって、三角数で得点 →ピュアユーロなゲーム展開になり、ゲーム時間も短くなります。
というものがあります。カード効果が派手で賛否両論なので、こちらが好みという人も。
プレイヤーたちは一つの生物種を担当し、氷河を拡大させたり大災害を起こしたりして他の生物種を駆逐していくのです(!?)
---ドミナントスピーシーズ---
ルールを覚えるのに必要な時間:40分
1ゲームの時間:240-300分
評価:☆☆☆☆
GMTゲームスが世に送り出したアメゲーとユーロゲーのハイブリッド融合体。緻密なワーカープレイスメントが楽しめる一方、強烈なカード効果がバンバン飛び交う妙なゲームとなっております。
GMTゲームスと言えば、ユーロゲーマーには名作「バトルライン」で知られていますが、基本的にはウォーゲームの出版社です。このドミナントスピーシーズも、ヘクスタイルが使われていたり、直接攻撃があったりでそこかしこにウォーゲームの香りがします。
これからプレイしようと思う方で気になるのが、「なんでそんなにゲーム時間が長いのか?」というところだと思うのですが
・単純にプレイ人数が多い(6人までプレイ可能)
・初期のワーカー数が多い:プレイ人数によってワーカー数(このゲームでは「AP」)が上限するのですが、4人プレイだといきなり5つのワーカーを持った状態から始まり、最大で8つまで増えます。
アグリコラが4人プレイで2つのワーカーから始まり、最大でも5つであるのに対して、かなり多いですよね。
・ドミナントの確認が煩雑:このゲームは、ヘクスごとに「そのヘクスの優先種(ドミナント)となっているか」という陣取りをするのですが、これが単純に置いた駒数ではないため、
アクションを行った結果、環境に変化が生じたときに確認する手間が結構かかります。ただ、慣れるとドミナントを一瞬で計算できるという変なスキルが身につくため、プレイ時間は短縮されます。
こんなところですねー。
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種族ごとの特徴
ドミナントスピーシーズでは、それぞれ違った特徴をもった6つの種族から一つを担当するのですが、実プレイ3回とアプリで遊んだ感想を書いてみたいと思います。
哺乳類:
特殊能力は「絶滅して取り除かれてしまうキューブを、一つだけ残せる」なのですが、それ以外に「ドミナントアクションで同数タイなら哺乳類が勝つ」という特徴があります。
これを生かして、ぎりぎりの個体数で競り勝ったり、誰も生き残れないツンドラタイルにキューブを残してサバイバルし続ける、といった戦略が可能になります。
ただ、結構テクニカルなプレイになるので上級者向け種族ですね。初期手番は一番最後ですし。
爬虫類:
同着タイで哺乳類に次いで強く、退化のアクションが無償で行えるという特殊能力があります。これによって、退化にAPを振り分ける必要がほとんどありません。気を配らなくてOK。6人プレイ以外で、哺乳類が登場していない地球ならかなり優位に戦えます。
ただ、最初に配置される地域が砂漠と山で、ドミナントアクションで狙える点数が低めです。これを逆手にとって、人気が集中する湿地や海をしり目に、山や砂漠でドミナントを不動のものとし、最後の得点計算で一気にまくるという戦術も取れます。
プレイしやすく、初めてのドミナントスピーシーズでもおすすめ種族です。
鳥類:
おそらく最弱の種族です。特殊能力の「移住アクション時に2マス移動できる」を駆使して海や湿地帯、ツンドラに飛んでいくことになるのですが、無償アクションではなくAPを配置しなくてはならないため、お得感薄め。
貴方がインストする立場で、他全員が初プレイ、という卓なら、迷わず鳥類を選んでください。ハンデ戦です。
両生類:
最初から水のエレメントディスクを3つ持ってゲームに参加できる両生類は、当然ドミナントが取りやすい種族です。スタート時点で配置されるのが海と湿地帯という得点の高いヘクスですし、スタートダッシュを決めていきたいところです。
あとは「放浪」アクションのところに水のエレメントが並ぶかどうか。地球上から水が枯渇しないように、共同戦線を張れる種族がいると吉です。
節足動物:
無償で他のプレイヤーを攻撃できる特殊能力が強く、直接攻撃をためらわなければ最強種族の一角です。天敵の昆虫がいない地球では、初期手番も一番なので節足動物が猛威を振るいます。
通常のタイルで攻撃するよりは、ツンドラタイルで攻撃する方が多いでしょう。対人戦では攻撃しすぎて嫌われないようにする、という、メタゲーム的な戦略が必要かも・・・。
昆虫:
開始時の手番が一番で、毎ターン地球上のどこにでも増えることが出来る昆虫。ゲーム開始時にドミナントカードをよく見て、初手番でドミナントアクションに置くか、寒冷化アクションに置くか決めます。
あとは盤上の状況をみて、1個体数増やすところを決めていきます。同着だと競り負けるので、海や湿地帯で単独得点させないような置き方がいいかもしれません。
絶滅の処理は、ドミナントアクションを処理してからなので、飢えること前提で海や湿地帯にキューブを配置しておく、という戦略も取れますね。
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非常にルールが多く、プレイ時間が長いゲームですが一度やってみる価値ありです。選択ルールとして
・カード効果をなくす。獲得したドミナントカード枚数によって、三角数で得点 →ピュアユーロなゲーム展開になり、ゲーム時間も短くなります。
というものがあります。カード効果が派手で賛否両論なので、こちらが好みという人も。
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