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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

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サンファン

プエルト・リコ島の都市 サン・ファンは、スペインの植民地時代から豊かな港町として栄えた。元々は町の名前がpuerto(港)rico(豊かな) だったらしいが、町の名前と島の名前を取り違えてしまったらしい。

そんなプエルト・リコ。今ではアメリカの自治連邦区という非常に微妙な立ち位置となっている。




---サンファン---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:45~60分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)



かの名作「プエルトリコ」のシステムをカードゲームに移し替えたサンファン。役割タイル以外はすべてカードで進行し、2人でやっても面白い良作だ



カードゲームということもあって、色々な建物が全てカードになっている。ちなみにこの建物カードが、「お金」あるいは「商品」になることもある。詳細は後述。




まずは各プレイヤーが「インディゴ染料工場」を一枚ずつ持ち、手札は4枚でゲームスタート。誰かが12件目の建物を建設(自分の場に出す)した時、即座にゲームが終わる。



プエルトリコと同じように、各プレイヤーが役割タイルを選んでいくことでゲームが進行する。サンファンには商品を船に載せるという概念が無いので、役割は全部で5つだ。

※誰かが役割を選ぶと「全員がそのアクションを実行する」。これが特徴的なゲーム。じゃあ自分で選ぶ意味無いじゃんと思うのだが、そのタイルを選んだ人にだけ適用される「特権」があり、これによりコストが安くなったりカードを多く引けたりと、他の人より若干有利になるようにできている。

・建築士

手札から一枚、建物を建築することができる。コストはカードの両肩に書いてあり、「手札」で支払う。つまりコスト3の建物だったら手札を3枚捨てるのだ。特権はコスト-1。

・監督

自分の生産施設で商品を生産できる。プエルトリコと違って生産できる商品はひとつ。山札からカードを引いて裏向きのまま工場の上に載せる。これが商品。

また、ひとつの工場の上に複数の商品が載ることは無い。特権は2つの商品を生産できる。



・商人

商品をひとつ売ることができる。プエルトリコと違って同じ商品でもOK。これを選んだら細長い「売価タイル」をめくって、その価格で商品が売れる = 山からカードを引ける。 サンファンではお馴染みのコーンの代わりにシルバーが存在し、これは価値が一番高い。

特権は商品を2つ売れる。

・参事会議員

山札からカードを2枚引いて、そのうちの一枚を手札にできる。特権はさらに3枚追加で引いて、5枚から一枚を選べる。

・金鉱堀り

これはプエルトリコと同じ。特権のみが存在するので、選んだ人が一枚手札を得る。これ以外の行動が相手を利することになってしまうような局面で活躍する。



全員が役割を選んだらラウンド終了。役割タイルを戻し、スタPが左隣に移る。この時、手札が8枚以上あったら7枚以下になるまで捨て札にしなくてはならない。

※2人プレイの時はちょっと進行が違い、スタートプレイヤー→相手→スタートプレイヤーの順で役割タイルを選ぶ。スタPマーカーを持っている人が2回タイルを選んだらラウンド終了。相手にマーカーを渡し、新たなラウンドになる。

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相手とバッティングしてもOKなので、コーヒーやシルバーの生産施設を目指し、高い商品を売って多くのカードを引けるようにするのがセオリーだと思う。



生産施設以外の「紫色の建物」は、プエルトリコ以上に種類が豊富。最終決算時に得点が入るおなじみのギルドホールといった建物以外に、特権が倍になる図書館、手札が12枚までになる塔など、様々な組み合わせのコンボが考えられると思う。



プエルトリコより運要素が強くなったものの、2人でもとてもおもしろいカードゲームに仕上がっています。中量級のカードゲームを探している方はぜひどうぞ。

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