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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

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世界の七不思議:デュエル

世界の七不思議って面白いんだけど、3人いないとできないんだよねー。

え?二人用ルールが一応書いてあるじゃん。

あんなのめんどくさくてやってられるかよ!

とお嘆きの諸兄に朗報。二人専用の世界の七不思議が出ましたよ!きっと要望が多かったんでしょうねぇ。





---世界の七不思議:---

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)



というわけで世界の七不思議:デュエルです。日本同時発売。しかも他言語版なのでしっかりとした日本語ルールブック付き。

オリジナルの世界の七不思議には「自由都市」カードというものが入っていて、それをダミープレイヤーとして見立てれば2人でもプレイできました。しかし正直めんどくさいのであのヴァリアントでプレイしたことは無いです。

今回の「デュエル」は、カードドラフトがバッサリ削除されていながら、元の世界の七不思議のプレイ感を十分残した、とても面白い二人用ゲームに仕上がっています。

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基本的な部分は世界の七不思議と同じなので、二人用ゲームとしてはルールが多め。

ちなみにカードはミニユーロサイズになっているので、本家のように「でかい机がないと遊べない」ということは無いです。本家もこのカードサイズでよかったんだけどね。日本人としては。
そのおかげで、箱も小さくなっていてうれしい限り。



個人ボードもなくなっています。互いに4枚ずつ「七不思議」カードを持ち、7金を持ってゲームスタート



脇には、軍事力のメーターと科学力トークンを置いたボードを置いておきます。これは本家とルールが全然違う部分なのでルール要確認。



さて、ドラフトが無いので、ゲームは場に並べられたカードを取っていくことで進行します。

こんな風に裏表が交互に並んでいて、表になっていて上にカードが載っていないカードなら取っていけます。

取ったカードは

・建設
・捨て札にしてお金を得る
・七不思議を建てる



どれかに使えます。この辺は本家と同じ。ちなみに資源を使わず建てられる「無料建造」はアイコン化されました。



もし赤いカードを建設したら、この軍事力トークンを相手の方に押しやります。赤いカードを建設するたびに動かします。

勝利点はゲーム終了後に入りますが、特定の場所まで到達すると相手のお金をストックに戻せます。(お金を破壊するアイコンが書いてあるトークンを取ります。)そして、一番奥まで押し込めると軍事的勝利です。



また、緑のカードに書かれているアイコンを2つ同種でそろえると、この緑色の丸いタイルをもらえます。単純に勝利点になったり、軍事力が増加しやすくなったりと効果は様々。

さらに、文明のアイコンを6種そろえると、すぐさま文化的勝利となります。



そのほかのカードは大体本家と同じです。ギルドも存在します。

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デュエルの場合、足りない資源はいつでも市場から買うことができます。基本的に2金ですが、相手が自分のほしい資源カード(茶か灰のカード)を持っていると、価格が1ずつ上がっていきます。

お金を手に入れるためには、カードを捨て札にしてストックから2金取ります。もし自分の場に黄色いカードがある場合、もらえる金額が1枚につき1金増えます。

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七不思議を建てる場合は、カードを七不思議カードの下に差します。もちろん資源がなければ建てられません。

互いに4枚ずつ、合計8つのワンダーを持っているのですが、七不思議というだけあって、二人で合計7つまでしか建てられません。2人のうちどちらかは、最後まで建てきれないのです。

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3つ目の時代を終え、全てのカードが場から無くなったら得点計算です。



おなじみのスコアパッドを使って、各カード種別ごとに得点していきます。これで勝った場合は、「市民的勝利」というらしいですね。大体はこの得点で決着がつくと思います。

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ルールは少し多いながらも、カードを取っていくだけなので2-30分で終わる手軽なプレイ感。そしてしっかり「ゲームをプレイした」感覚を味わえる秀作です。

今回は、七不思議を建設したときに「もう一手番」行えるという効果があるので、軍事勝利や文化勝利をめざすなら、これを利用しないと難しそうですね。

文明発展・技術ツリーというと、当然「シヴィライゼーション」が思い浮かぶのですが、どうしても敷居が高いので、七不思議デュエルで気軽に文明の興亡を味わってみては?

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