対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
世界の七不思議(7 Wonders)
- 2015/02/08 (Sun)
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紀元前3世紀ごろ、古代ギリシアの数学者フィロンは、地中海世界を旅して各地の名所を一冊の書物にまとめました。「観光ガイドブック」の先駆けです。
この本に紹介されていた7つの驚異的な建造物 「アレクサンドリアの大灯台」「ロードス島の巨神像」「バビロンの空中庭園」・・・
21世紀に現存するのはギザのピラミッドのみとなってしまいましたが、古代世界に威容を誇った大建造物の数々を、この目で見たいものです。
---世界の七不思議---
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:40分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)
2010年にドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート部門を受賞した本作。日本大好きボザ先生の出世作で、繰り返しプレイするほどハマっていく中毒性があるカードゲーム。
全員同時手番を行うので、2人プレイだろうと7人プレイだろうと40分で終わる超優等生。対応人数の広さも魅力的ですが、両隣のプレイヤー以外は自分に干渉してこないのでそこが気に入らない人はいるかも?
------------------------------------------
最初に、自分の担当するワンダーを決める。ワンダーカードを1人1枚引いて対応するボードを自分の前に配置。ボードはA面とB面があって、能力が異なるがバランスは取られているので、どちらを使ってもいい。
※プロモタイルの「小便小僧」はちょっと弱いけど・・・。
このゲームは3つの時代を通して自分の文明を発展させることを目指す。といってもCiv系ゲームにありがちなテックツリーやコマの移動は無い。1時代6枚、18枚のカードをプレイするとゲーム終了だ。
まず時代1のカードを7枚ずつ各プレイヤーに配る。人数によって使うカードが決まっているので、必ず配りきりとなる。
配られたカードを見て、1枚自分の前に伏せ、全員一斉にオープン。残った6枚は左隣の人に渡して、自分は右隣の人から渡されたカードを見る。でまた1枚選ぶ→オープン。
これを6回繰り返すだけ。カードは7枚配られるが、1枚はプレイされずに捨て札となる。
※第二時代は、右隣にカードを渡す。第三時代はまた左隣。
やることは単純なのだが、カードの種類がとても多く、2回めのプレイ以降が本番だ。このへんがエキスパート賞の所以だと思う。
・茶色のカードは資源を産出するカード。自分のボードの左上に差し込んでおく。最初からボードに印刷されている資源もあり、これはゲーム開始から使える。
・灰色のカードも資源カードなのだが、これにはガラス・絹・パピルスなどの加工資源が描かれている。主に緑色カードのプレイに必要となる。
・赤のカードは武力のカード。プレイすると自文明の武力を上げることが出来る。
・黄色のカードは経済系のカード。両隣の文明から資源を安く買えるようになったりする。
・青のカードは単純に勝利点をもたらす。
・緑のカードはちょっと難しい。コンパス・粘土板・歯車が描かれているが、ひとつのシンボルを何個も集めていくと指数関数的に得点が伸びる。
また、3つのシンボルのセットで7点となる。
つまりこれなら26点
・紫のカードは第三時代だけに入っている「ギルド」カード。プレイに必要なコストは高いが、強力な得点源となる。
同じカード2枚をプレイすることは出来ない。初回プレイだとよく間違うので気をつけよう。
-------------------------
そう、カードのプレイには左肩の部分に書いてあるコストが必要なのだ。自分のボードに描かれている以外の資源は茶や灰のカードで獲得していく必要がある。
一度カードをプレイすれば、そのカードからは毎ターン資源が得られるとみなすパッシブ効果。ただ木3つがコスト、の場合は、木のカード1枚で建設出来るわけではない。1枚のカードからはあくまでも毎ターン1つ産出なのだ。累積もしない。
足りない資源は両隣の文明から買うことが出来る。購入対象はボードに描かれているものと、茶と灰のカード。黄色のカードにもたまに資源が産出するやつがあるが、これは買えない。交易によって手に入れたものだからだろう。
コストは2金だが、黄色のカード効果で1金で買えたりする。
また、カード右下の部分に建物名が書いてあるカードがある。こういったカードをプレイすると、のちの時代に登場する同名のカードを無料で建設できる。隣にカードを渡す際に注意。
---------------------
カードはプレイする以外に、
・捨て札にして3金を獲得
・ボードの下に差し込んでワンダーの建設
といった用途が有る。
ワンダーはいくつかの段階にわかれていて、それぞれ描かれているコストが必要。カードを裏向きにして差し込むことで、その段階を建設したこととなる。左から順番に差し込む。
ボードA面は、1・3段階目が勝利点で、2段階目が特殊効果
B面は色々・・・。2段階しか無いワンダーも。
---------------------
一つの時代が終わる毎に、両隣の文明と武力を比べて戦争する。勝てば勝利点。第一時代は1点、第二時代は3点、第三時代は5点なので、全部勝つと18点だ。逆に負けると-1点トークンを受け取る。
第三時代が終わったあと戦争を処理し、各カードから得られる点数を計算する。お金も3金で1勝利点になる。
※この計算が結構大変なので、計算シートが付いている。50枚はあるので無くなる心配しなくても良い。
----------------------
こうしてルールを書いてみると、「あ、確かにエキスパート賞だな」というのを再確認しました。
というのも、対応人数の幅が広く時間が短いため、まだ余りユーロゲームをプレイしていない人を誘ったところ、ルール難しい・・・という感想が出たのです。
ゲームに慣れていると、「ワンダーは左から順番に建てるんだろうな」とか、「このアイコンは自分と両隣の文明、3箇所に対しての勝利点だな」とか説明しなくても分かる部分があるのでその辺の説明を飛ばしてしまったり・・・。
時間が短いからと軽ゲーのノリで遊ぶわけにはいかない、何度も繰り返し遊ぶタイプのゲームで。
一回目は練習のつもりで遊び、すぐにもう一回!と2回目に突入してもプレイ時間1時間で済む、やはり優等生なゲーム。2-7人対応というのはとてもすばらしいです。
この本に紹介されていた7つの驚異的な建造物 「アレクサンドリアの大灯台」「ロードス島の巨神像」「バビロンの空中庭園」・・・
21世紀に現存するのはギザのピラミッドのみとなってしまいましたが、古代世界に威容を誇った大建造物の数々を、この目で見たいものです。
---世界の七不思議---
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:40分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)
2010年にドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート部門を受賞した本作。日本大好きボザ先生の出世作で、繰り返しプレイするほどハマっていく中毒性があるカードゲーム。
全員同時手番を行うので、2人プレイだろうと7人プレイだろうと40分で終わる超優等生。対応人数の広さも魅力的ですが、両隣のプレイヤー以外は自分に干渉してこないのでそこが気に入らない人はいるかも?
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最初に、自分の担当するワンダーを決める。ワンダーカードを1人1枚引いて対応するボードを自分の前に配置。ボードはA面とB面があって、能力が異なるがバランスは取られているので、どちらを使ってもいい。
※プロモタイルの「小便小僧」はちょっと弱いけど・・・。
このゲームは3つの時代を通して自分の文明を発展させることを目指す。といってもCiv系ゲームにありがちなテックツリーやコマの移動は無い。1時代6枚、18枚のカードをプレイするとゲーム終了だ。
まず時代1のカードを7枚ずつ各プレイヤーに配る。人数によって使うカードが決まっているので、必ず配りきりとなる。
配られたカードを見て、1枚自分の前に伏せ、全員一斉にオープン。残った6枚は左隣の人に渡して、自分は右隣の人から渡されたカードを見る。でまた1枚選ぶ→オープン。
これを6回繰り返すだけ。カードは7枚配られるが、1枚はプレイされずに捨て札となる。
※第二時代は、右隣にカードを渡す。第三時代はまた左隣。
やることは単純なのだが、カードの種類がとても多く、2回めのプレイ以降が本番だ。このへんがエキスパート賞の所以だと思う。
・茶色のカードは資源を産出するカード。自分のボードの左上に差し込んでおく。最初からボードに印刷されている資源もあり、これはゲーム開始から使える。
・灰色のカードも資源カードなのだが、これにはガラス・絹・パピルスなどの加工資源が描かれている。主に緑色カードのプレイに必要となる。
・赤のカードは武力のカード。プレイすると自文明の武力を上げることが出来る。
・黄色のカードは経済系のカード。両隣の文明から資源を安く買えるようになったりする。
・青のカードは単純に勝利点をもたらす。
・緑のカードはちょっと難しい。コンパス・粘土板・歯車が描かれているが、ひとつのシンボルを何個も集めていくと指数関数的に得点が伸びる。
また、3つのシンボルのセットで7点となる。
つまりこれなら26点
・紫のカードは第三時代だけに入っている「ギルド」カード。プレイに必要なコストは高いが、強力な得点源となる。
同じカード2枚をプレイすることは出来ない。初回プレイだとよく間違うので気をつけよう。
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そう、カードのプレイには左肩の部分に書いてあるコストが必要なのだ。自分のボードに描かれている以外の資源は茶や灰のカードで獲得していく必要がある。
一度カードをプレイすれば、そのカードからは毎ターン資源が得られるとみなすパッシブ効果。ただ木3つがコスト、の場合は、木のカード1枚で建設出来るわけではない。1枚のカードからはあくまでも毎ターン1つ産出なのだ。累積もしない。
足りない資源は両隣の文明から買うことが出来る。購入対象はボードに描かれているものと、茶と灰のカード。黄色のカードにもたまに資源が産出するやつがあるが、これは買えない。交易によって手に入れたものだからだろう。
コストは2金だが、黄色のカード効果で1金で買えたりする。
また、カード右下の部分に建物名が書いてあるカードがある。こういったカードをプレイすると、のちの時代に登場する同名のカードを無料で建設できる。隣にカードを渡す際に注意。
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カードはプレイする以外に、
・捨て札にして3金を獲得
・ボードの下に差し込んでワンダーの建設
といった用途が有る。
ワンダーはいくつかの段階にわかれていて、それぞれ描かれているコストが必要。カードを裏向きにして差し込むことで、その段階を建設したこととなる。左から順番に差し込む。
ボードA面は、1・3段階目が勝利点で、2段階目が特殊効果
B面は色々・・・。2段階しか無いワンダーも。
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一つの時代が終わる毎に、両隣の文明と武力を比べて戦争する。勝てば勝利点。第一時代は1点、第二時代は3点、第三時代は5点なので、全部勝つと18点だ。逆に負けると-1点トークンを受け取る。
第三時代が終わったあと戦争を処理し、各カードから得られる点数を計算する。お金も3金で1勝利点になる。
※この計算が結構大変なので、計算シートが付いている。50枚はあるので無くなる心配しなくても良い。
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こうしてルールを書いてみると、「あ、確かにエキスパート賞だな」というのを再確認しました。
というのも、対応人数の幅が広く時間が短いため、まだ余りユーロゲームをプレイしていない人を誘ったところ、ルール難しい・・・という感想が出たのです。
ゲームに慣れていると、「ワンダーは左から順番に建てるんだろうな」とか、「このアイコンは自分と両隣の文明、3箇所に対しての勝利点だな」とか説明しなくても分かる部分があるのでその辺の説明を飛ばしてしまったり・・・。
時間が短いからと軽ゲーのノリで遊ぶわけにはいかない、何度も繰り返し遊ぶタイプのゲームで。
一回目は練習のつもりで遊び、すぐにもう一回!と2回目に突入してもプレイ時間1時間で済む、やはり優等生なゲーム。2-7人対応というのはとてもすばらしいです。
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