対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

マルコポーロの足あと



マルコポーロの足跡はユーラシア大陸全土にわたるのですが、実のところ、日本には訪れていません。北京に訪れた際、中国人から聞いた「東の果ての海の先にある国」の話をもとに、想像も交えてヨーロッパに紹介したようです。

---マルコポーロの足あと---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)



ツォルキンのデザイナーコンビによる2015年期待の新作。あの歯車のギミックほどのインパクトはないが、蓋を開けてみるとリプレイ性の高い絶妙なバランスの「ダイスプレースメントゲーム」でした。

なんといっても最大の特徴は、派手な能力を持ったキャラクターを各自が一人担当し、ゲームを進めること。正直、ゲームを壊さないために微々たる能力差にとどまるゲームも多いなか、これだけシステムを根幹から否定する能力群も珍しいです。



基本ルールは、広義のワーカープレイスメント。追加コストを払えば、他のプレイヤーと同じアクションが出来るタイプになります。炭鉱讃歌がこのタイプですね。

※ただし、同じ色のダイスを、同一ラウンド内で全く同じアクションに置くことはできません。(このゲームには白と黒のダイスが登場するのですが、それは自分の色とはみなされないので同一アクションに置くことができます。)

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各プレイヤーは、個人ボードと手番順に応じた初期資金(7金~10金)ラクダ2個、最初の契約書を受け取った後、目的カードと自分のキャラクターを選びます。ここは後述。

それから自分のワーカーダイスを5個いっぺんに振り、出目を確定させます。
※この時、出目の合計値が15未満だった場合、15との差異分だけ ラクダorお金が受け取れます。配分は自由に決められます。

アクションの種類は少なめで、すぐに覚えられます。ツォルキンは多かったので大変でしたね。



・お金を5金もらう
ダイスを一つ置いて、5金を受け取ります。最初の一人はダイスを置くコストが無料なのですが、2人目からは「ダイスの出目分のお金」を支払っておくことになります。この場合、出目が小さい方が良いのです。



・カーンの寵愛を受ける
ボード隅に4つスペースが書かれているのですが、ここに置くことで「らくだ2頭と布・金・胡椒のうちどれか一つ」を受け取れます。

ここは例外的に、2番め以降に置く人も追加コストは入りません。ただし、ダイスの目が「前に置かれたダイスの出目以上」である必要が有ります。また、4つのスペースすべてが埋まってしまったらそれ以上置くことはできません。



・契約書をもらう

契約書を1~2枚もらうことができます。置いたダイス目以下のスペースから契約書を取れますが、5・6のスペースから契約書を取るとラクダかお金のボーナスが有ります。



自分の個人ボードに置ける契約書の上限は2枚なので、それ以上の契約書は前の物を破棄してから出ないと置けません。



・資源を取る

ラクダ・胡椒・布・金の資源を取ることができます。布・金は複数のダイスを置かねばならず、置かれたダイスの中で最も低い目の位置に書かれた資源を取ります。

※置いたダイス目以下であれば、低い位置の資源をとっても構いません。お金やらくだが一緒についてくる場合があるので。



・旅をする
ダイスを2個置いて、低い方の出目の分だけボード上を動くことができます。ただし、書かれた分だけのお金が必要になります。これが結構高額です。



また、ボード上にコストが書かれている道があります。ここを通るたびに払う必要があります。



ボード上にはオアシス・小さい町・大きな街があり、小さい町か大きい街で移動を終えると自分の「商館」を建設することができます。

小さい町に商館を置くと、置いた瞬間と、毎ラウンドの最初、描かれたボーナスを受け取れます。



大きい街に商館を置くと、カードにダイスを置くことでアクションを実行できるようなります。ここはメインアクションと違って、追加コストを払ってもすでに実行されたアクションを行うことができません。早い者勝ちです。
更に、一番最初にその街に辿り着いたプレイヤーには、街においてある半月タイルに書かれたボーナスを受け取れます。

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さて、メインアクションの前後に、「サブアクション」を好きなだけ行うことができます。これらは、メインアクションの「最中」には行えないので注意。



・契約書の達成
必要なリソースを払って、契約書を一枚達成します。報酬として勝利点や資源、お金がもらえますが、黒ダイスや移動アクションがもらえることも。



・3コインを受け取る
ダイスをメインボード上のコインバッグに置くと、3金が受け取れます。一人何回でも置けますし、追加コストも必要ありません。

・ダイスの振り直し
らくだ1つを払って、ダイス一つを振り直せます。

・ダイスの目を変える
らくだ2つを払って、ダイス目を+1か-1できます。6→1 1→6の循環はできません。



・黒ダイスを獲得する
らくだ3つを払うと、メインボード上に置かれた黒ダイスを獲得できます。すぐさま振って目を確定し、以後自分のダイスのように扱えます。自分の色ダイスと黒ダイスを混ぜて使ってもOK。

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こうしてメインアクションとサブアクションを駆使して「旅をして」「契約を達成して」得点を獲得していくわけです。

ちなみにゲーム終了時に入るボーナス点が多々有り



・交易所を建てた件数によってボーナス点。8個なら5点 9個なら10点



・北京に交易所を建てていると、到達順に 10点、7点、4点、1点

・北京に交易所を建てている人だけ、2つの資源に付き1点



・一番契約書の達成枚数が多い人が7点

・目的カードに書かれている都市に2つとも交易所を建設していると、勝利点を獲得。さらに、2つのカードで3-4つの目的地が有るのですが・・・

この目的をいくつ達成しているかによってカード下部のボーナス点がもらえます。

・おまけで、持っているお金10金につき1点

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最後に、リプレイ性を高める各キャラクターの特殊能力



・マテオ・ポーロ
ゲーム開始時に、白ダイスを追加で受け取り、自分のダイスのように扱えます。

・ラシード・ウッディーン
ダイスを振らず、全部自分の好きなように目を選べます。

・メルカトル
市場のアクションをほかのプレイヤーが行った際に、そのプレイヤーが取った資源と同じものをストックから一つ受け取れます。

・クビライ・カーン
北京から旅を始めます。つまり最初から北京ボーナスの10点が約束されています。

・ベルケ・カーン
ダイスを追加で置く際に、コストが掛かりません。

・ニコロ・ポーロとマルコ・ポーロ
コマを追加でもらい、二人で旅ができます。(別々に移動できる)更に、毎ラウンドらくだが1個もらえます。

・ウィリアム・ルブルック
交易所コマを追加で2個持ってスタートし、街に止まらずとも通過するだけで取引所を置けます。さらに11個全部の交易所を置ききると、追加で10点もらえます。

・ジョバンニ・カルピーニ
オアシスからオアシスへ、1歩の移動コストでジャンプできます。また、毎ラウンド3金もらえます。

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初期セットアップの盤面をみて、最適な戦略を決定し、それをひたすら突き詰めるゲームです。ダイス目という運要素はあるものの、小さい出目でも十分戦えるためダイス運が悪くて負けた!という言い訳は通用しません。間違いなくゲーマーズゲームです。

大都市に置かれるアクションの強弱が激しく、北京に近いところ(スマトラ)に強いアクションが置かれればクビライ・カーンが強くなりますし、全体的に大都市アクションが弱ければ契約書達成ゲーになるのでメルカトルが強くなります。

一度弱いとおもっていたキャラクターでも、次のゲームでは最強の一角だった!こういうところが魅力的ですね。

ただ、基本的には契約書を達成していくのが得点効率がいいので、タイトルとゲーム内容が一致してない・・・wスタート地点から動かなくても勝つ場合が有りますし。ツォルキンに並ぶ名作誕生!という感想です。

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