対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
レースフォーザギャラクシー
- 2018/04/13 (Fri)
- 近年のゲーム |
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ジャンプドライブ技術を手に入れた人類は、ついに外宇宙への植民を開始した。
我々の地球は、「オールド・アース」と呼ばれ、資源を消費するだけの存在となり果てている。
人類は、外宇宙に新たな資源を求め続けなければならない。すでに滅んだエイリアンの遺産なども利用しつつ。
---レースフォーザギャラクシー---
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆☆☆
すでに日本語版が流通しなくなって久しい「宇宙サンファン」であるところの本作ですが、今更ながら面白さを再発見! いやー拡張全部ほしくなっちゃうなー。売ってないけど。
もともとは、名作プエルトリコのカードゲーム版として開発されていた本作ですが、結局採用されたのは「サンファン」であり、こちらは宇宙をテーマとして発売されたのです。
サンファンと比べると、やや複雑なルール。しかしその分、奥深いゲーム性となっており、プエルトリコとまた違ったゲームに仕上がっております。
----------------
もとがプエルトリコなので、ヴァリアブルフェイズシステムを採用しています。各自1アクションを選ぶのですが、アクションを行うのは全員。でも、そのアクションを選んだ人には特典があるよ、というあれです。
これによって、常にアクションを行っておりゲームのダウンタイムが気にならなくなるという素晴らしいシステム。
ただレースフォーザギャラクシー(RftG)では、プエルトリコやサンファンと少し違って「毎手番、すべてのアクションから一つ選べる」というシステムになっています。前述の特典は、選んだ全員が受け取れるという仕様に。プエルトリコは、同一ターン内で他の人が選んだアクションは選べない(=特権を得られるのは一人)だったのです。
手札をコストとして使用するのは同じ。
商品の生産と売却についても、基本は同じですが
売却が「交易」と「消費」に分かれており、「交易」が手札を補充するサンファンにもあったアクション。「消費」は勝利点を得る、プエルトリコの「出荷(船)」に当たるものとなっております。
-------------------
アクションは次のようなもの。各自秘密裏にアクションカードを選び、同時に公開します。
同じアクションが2つ存在するものは、得られる特典が2種類から選べるということです。
尚、複数のアクションが選ばれた場合(ほとんどそうなのですが)数字順に解決していきます。
Ⅰ 探索:山札から2枚引いて、そのうち1枚を得る
特典A 7枚引いて 1枚得る
特典B 3枚引いて 2枚を得る
Ⅱ 発展:◇アイコンのカードを場に出す。
特典 場に出す際のコストが1枚減る
Ⅲ 移住:〇アイコンのカードを場に出す。
特典 カードを場に出した後、山札からカードを1枚引く
Ⅳ 消費:生産した製品を売却する 尚、売却先のカード(消費能力をもつもの)がないと勝利点を得られない。 逆に言えば、売却先がある限り製品の売却は必ず行う。
特典A 売却前に、商品カード1枚を交易に使い、レートに従って手札を得る
特典B 消費によって得られる勝利点が2倍になる
Ⅴ生産:生産能力のあるカード上に、商品を載せる(山札からカードを1枚、伏せておく)
特典 単発生産惑星(〇の中が塗りつぶされておらず、周りが光っているもの)1枚を選び、商品を生産する
-----------------------
わかってしまえばどうということはないのですが、単発生産惑星と、普通の生産惑星の違い、そして「軍事力」の概念があることなどから、サンファンよりかなり複雑になっています。
軍事力は、自分の場に出したカードの軍事力の合計値が、赤字の惑星カード(〇アイコンのカード)より高い場合、ノーコストで場に出せるというもの。手札をコストとして出す場合と違った難しさがあるものの、速攻に向いたリソースとなっています。
また、RftGの消費アクションはプエルトリコの出荷とも差別化されていて、
・消費してくれるカードが無いと、製品を出荷して勝利点を得ることが出来ない
という点が最初戸惑います。工場と消費する場を考えないといけない。非常に奥が深いゲーム性となっています。
-----------------------
これにより、RftGでの戦略は2つに大別され、
・製品をどんどん作って、消費の際に勝利点2倍アクションを使いつつ大量点獲得する作戦
・軍事力を生かしてノーコストでカードを出し続け、即効で12枚建築、ゲーム終了に持ち込む作戦
このどちらかに傾倒することになります。もちろん手札のめぐりによってはハイブリッド型も選択可能です。
--------------
遊びこんでみた印象では、軍事作戦はやや難易度が高い印象。軍事カードで生産能力がついているものが少ないため、生産→交易での手札補充が難しくなっています。
また、速攻を狙うために毎手番「移住」アクションを打つ必要があり、消費作戦を選んだプレイヤーに便乗して手札を増やすように、場を整えていかないと難しいです。
例えば
・新生存主義者と 無法世界を場に出して置き、他のプレイヤーが選んだ消費アクションでカードを獲得できるようにする
・惑星改造ロボットを利用して、移住後に引けるカード枚数を増やす
といった対応が求められます。
-------------
お気に入りのゲームなのですが、日本語版が市場から消えて久しいのが残念。後発のダイスゲーム版「ロールフォーザギャラクシー」を売りたいのかもしれません。あちらのほうが単価も高いし・・・
我々の地球は、「オールド・アース」と呼ばれ、資源を消費するだけの存在となり果てている。
人類は、外宇宙に新たな資源を求め続けなければならない。すでに滅んだエイリアンの遺産なども利用しつつ。
---レースフォーザギャラクシー---
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆☆☆
すでに日本語版が流通しなくなって久しい「宇宙サンファン」であるところの本作ですが、今更ながら面白さを再発見! いやー拡張全部ほしくなっちゃうなー。売ってないけど。
もともとは、名作プエルトリコのカードゲーム版として開発されていた本作ですが、結局採用されたのは「サンファン」であり、こちらは宇宙をテーマとして発売されたのです。
サンファンと比べると、やや複雑なルール。しかしその分、奥深いゲーム性となっており、プエルトリコとまた違ったゲームに仕上がっております。
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もとがプエルトリコなので、ヴァリアブルフェイズシステムを採用しています。各自1アクションを選ぶのですが、アクションを行うのは全員。でも、そのアクションを選んだ人には特典があるよ、というあれです。
これによって、常にアクションを行っておりゲームのダウンタイムが気にならなくなるという素晴らしいシステム。
ただレースフォーザギャラクシー(RftG)では、プエルトリコやサンファンと少し違って「毎手番、すべてのアクションから一つ選べる」というシステムになっています。前述の特典は、選んだ全員が受け取れるという仕様に。プエルトリコは、同一ターン内で他の人が選んだアクションは選べない(=特権を得られるのは一人)だったのです。
手札をコストとして使用するのは同じ。
商品の生産と売却についても、基本は同じですが
売却が「交易」と「消費」に分かれており、「交易」が手札を補充するサンファンにもあったアクション。「消費」は勝利点を得る、プエルトリコの「出荷(船)」に当たるものとなっております。
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アクションは次のようなもの。各自秘密裏にアクションカードを選び、同時に公開します。
同じアクションが2つ存在するものは、得られる特典が2種類から選べるということです。
尚、複数のアクションが選ばれた場合(ほとんどそうなのですが)数字順に解決していきます。
Ⅰ 探索:山札から2枚引いて、そのうち1枚を得る
特典A 7枚引いて 1枚得る
特典B 3枚引いて 2枚を得る
Ⅱ 発展:◇アイコンのカードを場に出す。
特典 場に出す際のコストが1枚減る
Ⅲ 移住:〇アイコンのカードを場に出す。
特典 カードを場に出した後、山札からカードを1枚引く
Ⅳ 消費:生産した製品を売却する 尚、売却先のカード(消費能力をもつもの)がないと勝利点を得られない。 逆に言えば、売却先がある限り製品の売却は必ず行う。
特典A 売却前に、商品カード1枚を交易に使い、レートに従って手札を得る
特典B 消費によって得られる勝利点が2倍になる
Ⅴ生産:生産能力のあるカード上に、商品を載せる(山札からカードを1枚、伏せておく)
特典 単発生産惑星(〇の中が塗りつぶされておらず、周りが光っているもの)1枚を選び、商品を生産する
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わかってしまえばどうということはないのですが、単発生産惑星と、普通の生産惑星の違い、そして「軍事力」の概念があることなどから、サンファンよりかなり複雑になっています。
軍事力は、自分の場に出したカードの軍事力の合計値が、赤字の惑星カード(〇アイコンのカード)より高い場合、ノーコストで場に出せるというもの。手札をコストとして出す場合と違った難しさがあるものの、速攻に向いたリソースとなっています。
また、RftGの消費アクションはプエルトリコの出荷とも差別化されていて、
・消費してくれるカードが無いと、製品を出荷して勝利点を得ることが出来ない
という点が最初戸惑います。工場と消費する場を考えないといけない。非常に奥が深いゲーム性となっています。
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これにより、RftGでの戦略は2つに大別され、
・製品をどんどん作って、消費の際に勝利点2倍アクションを使いつつ大量点獲得する作戦
・軍事力を生かしてノーコストでカードを出し続け、即効で12枚建築、ゲーム終了に持ち込む作戦
このどちらかに傾倒することになります。もちろん手札のめぐりによってはハイブリッド型も選択可能です。
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遊びこんでみた印象では、軍事作戦はやや難易度が高い印象。軍事カードで生産能力がついているものが少ないため、生産→交易での手札補充が難しくなっています。
また、速攻を狙うために毎手番「移住」アクションを打つ必要があり、消費作戦を選んだプレイヤーに便乗して手札を増やすように、場を整えていかないと難しいです。
例えば
・新生存主義者と 無法世界を場に出して置き、他のプレイヤーが選んだ消費アクションでカードを獲得できるようにする
・惑星改造ロボットを利用して、移住後に引けるカード枚数を増やす
といった対応が求められます。
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お気に入りのゲームなのですが、日本語版が市場から消えて久しいのが残念。後発のダイスゲーム版「ロールフォーザギャラクシー」を売りたいのかもしれません。あちらのほうが単価も高いし・・・
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