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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

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サンクトペテルブルク

シンプルなゲームをしよう。コインを投げて表が出たら1円をあげる。次も表が出たら2円、3回連続で出たら4円だ。表が出るたびに賞金を倍にしてあげる。

あなたは考えた。このゲームに参加するには参加費が必要だが、何円くらいが妥当だろう?


※実際にはこういうゲームではないですが、「サンクトペテルブルクのパラドックス」という有名な問題があるので引用しました。



---サンクトペテルブルク---

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)

シンプルな拡大再生産ゲーム。シンプル過ぎて逆に珍しいくらい。2004年のドイツゲーム賞受賞作です。(ドイツゲーム大賞ではない。フリーク向けの方。)

その実態は「ほぼ」カードゲーム。カードを購入すると収入が発生し、そのお金でさらにカードを買って勝利点を増やします。うーん。わかりやすい!



カードが大別して4種類。職人・建物・貴族・発展です。はじめはプレイ人数×2の職人カードを並べ、初期資金の25金でスタートプレイヤーから順に買っていきます。この最初の手番で必ず2枚のカードを買わないとあとでジリ貧になるので注意。

次に建物の購入フェイズ。スタートプレイヤーが別のプレイヤーに変わります。このフェイズごとの購入順番がとても重要。ちなみに各フェイズのスタートプレイヤーを表すコマが4種あり、金色に塗られていて妙に存在感が。



購入したカードは自分の前に公開します。黒い数字が価格。お金マークはそのまま収入。盾の中の数字は勝利点です。各フェイズの終了後、お金や勝利点が手にはいります。



ちなみに売れ残ったカードはボードの上段右側に寄せられ、開いたスペースにのみ新しいカードを並べます。この売れ残りカードは貴族フェイズだろうと発展フェイズだろうといつでも購入可能。

4フェイズで一ラウンドとなりますが、それでも売れ残ればボードの下段に寄せられ購入価格が1金安くなります。ただし場に公開されるカードは常に8枚まで。下段のカードも含めて「8枚」です。

※2ラウンドの間売れ残ればいよいよ捨て札。廃棄処分です。



同じカードが何枚かあるので、同種のカードを買う時も1金安くなります。もし同種のカード3枚めなら2金、4枚めなら3金安くなります。ただしタダにはなりません。

発展カードだけはちょっと特殊で、もともと持っているカードをアップグレードします。価格はカードに書いてある価格 - 置き換えるカードの価格です。 職人・建物・貴族それぞれの発展カードがあり、同種のカードしか置き換えられません。更に職人のカードの場合、カードに書いてあるアイコン(木・毛皮・船など)も一致していないとアップグレードできません。

「職人」は主にお金を 「建物」は主に勝利点を 「貴族」はお金と勝利点をもたらします。貴族が結構高価で、購入するのに苦労しますがゲーム終了時に特典が。

いずれかの種類のカードが補充できなくなったらゲーム終了ですが、そのとき貴族カードを何種類集めたかによってボーナス得点がはいります。最大は10種で55点。この得点が非常に大きく、建物でコツコツ稼いだ勝利点を軽く凌駕します。うーん、さすが貴族。

あとは残ったお金10金につき1点入りますが、まあこれはおまけ程度。

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非常にわかりやすい拡大再生産ゲーム。ドイツゲームが初めての人にも進められます。

ちょっとカードの強弱がありすぎるのと(明らかに役に立たないカードや、強いカードがある)何回も繰り返すと勝ち筋がだいたい固定されてしまうのが残念ですが、良いゲームです。

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