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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

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江戸職人物語

粋だねぇ。いなせだねぇ! 江戸の町に住む人々の春夏秋冬を描いたボードゲーム。




---江戸職人物語---

ルールを覚えるのに必要な時間:40分
1ゲームの時間:90~120分
評価:☆☆ (☆5で満点)


未所有なのであまり写真がなく、詳しいルール解説ができないのでささっと紹介。



ゲームマーケット2014春で販売された IMAGINE GAMESの「江戸職人物語」は、もはや同人という枠組みを完全に超えたゲームだ。巨大なメインボード、大量のトークン、木製コマ、カード。しかもプレイ時間2時間の重量級ゲーム。



プレイヤーは「親方」となり、江戸の町に住む職人を雇用して能力を発揮させ、勝利点を獲得していく。手番には職人カードの背景色に対応したサイコロを最大2個ふり、その出目をさまざまなアクションに振り分ける。アクションとしては

・お金をもらう
・親方トラック上の自コマを動かす
・職人の能力を発揮する

といった物がある。出目がコストになったり、もらえる金額になったりするので、大きい目が出たらお金をもらって、小さい目が出たら能力発動が基本。



ボードの周りには雇用する職人が住み、真ん中には親方トラックがある。出目を親方移動に振り分けると、買い物ができたり職人がレベルアップしたりと、止まったマスによっていろんな行動ができる。



親方トラックを移動する際、追い越した相手より「喧嘩力」が強いと+1点。また年に3回襲ってくる「火事」を食い止めるためには「火消し力」を上げていく必要がある。このパラメータを示すトラックがボード右上にある。



職人の能力には
・新たな職人の雇用(最大3人)
・部屋の引っ越し(火事で燃えやすい部屋と、燃えにくい部屋がある)
・火消し力・喧嘩力のアップ

といったものがある。コストは出目が基本なので、大きい数字の時には高い賃金を払わなくては行けない。

ただ、「宵越しの銭はもたぬ」ボーナスというのが効いていて、各ラウンド終了時にお金を使いきっていると+2点。1-4金のお金しか持っていなければ+1点というルールがある。なので高いコストでも使う価値はあり。

職人は3人まで雇えるが、一度に振れるサイコロは選択制で2個までなので、1年間、最大23アクションでゲーム終了。ゲーム中に取れる行動がかなり多彩な割にはアクション数が少ないので、「買い物プレイ」「喧嘩プレイ」など指針を決めるといいかもしれない。

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初プレイでボロ負けしたので(ルールが多岐にわたり、あまり理解せずにやっていた私も悪い)ちょっと印象が悪かったのだが、かなり見通しが悪いゲームだと思った。

説明される得点方法がものすごく多く、中には達成が難しい物(解雇した職人のセットコレクションボーナスとか)もあるので、何を目指していいか初回では全くわからないのだ。

また、火事が3ヶ月毎にダイス2つを振り、その出目のところに発生、これはいいのだが、その後の延焼判定といった処理もあり、色々と煩雑。

初回プレイの途中で気がついたが、出目に恵まれれば初期に「下駄」を買い(親方の移動を調節できる)、ぐるぐる親方トラックを回りながら職人レベルを上げ、豊富な資金で買い物していくプレイがひとつの理想形だと思う。あとは喧嘩力をあげて、とにかく喧嘩をふっかけるとか

ツォルキンのように、いくつかの勝ちパターンがありよし今日はこのプレイ方針で行こうという遊び方ができるはずなので、ぜひ再プレイしたいと思う。とりあえず初回プレイでは☆2です。

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