対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
ノイシュヴァンシュタイン城(狂王ルートヴィヒの城)
- 2015/10/08 (Thu)
- 近年のゲーム |
- CM(2) |
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王位を継承したルートヴィヒ2世は、宮廷音楽家としてワーグナーを召し抱えようとしましたが、家臣たちの反対にあい(ワーグナーは当時放蕩がたたって貧乏でした)彼を追放しました。
その後、ルートヴィヒは政治への関心を失ってしまい、中世の城の建築に情熱を燃やすこととなったのです。その中でも最も有名な城が「ノイシュヴァンシュタイン城」です。
---ノイシュヴァンシュタイン城---
ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:90分
評価:☆☆ (☆5で満点)
アークライトが素早い仕事で日本語化した本作。作者は同じくアークライトが日本語化している「シティビルダー」と同じ作者。テッド・アルパッチ氏というらしいが他の作品は知らない。
シティビルダーはやったことが無いのだが、ゲームのシステムは両作に共通するところが有るらしく、「タイルを置くたびに盤面を見渡して得点計算する」必要があるらしい。
ちょっとルールを見てみよう。
----------------------------
まず三角形のボードを組み合わせて、タイル補充場所を確保。これだけで相当場所を取るが、更に個々の城を作っていくスペースが必要なため、4人で遊ぶときは相当広い机を用意したほうが良い。注意!
このボードもシティビルダーに似ている・・・
部屋カードとボーナスカードを分け、それぞれ所定の場所に山札としておく。そして大きさごとに部屋タイルを裏向きで積み重ね・・・・
「王の関心」タイルを並べる。4人なら4枚。これは最終得点計算に影響する。
適当な方法で「親」を決め、豪華な親マーカーを受け取る。
各プレイヤーに15000マルクと「ロビー」(スタートタイル)、3枚のボーナスカードを配ったらゲーム開始!
------------------------
最初、人数に合わせて部屋カードをめくり、市場に部屋を並べる。4人プレイなら7枚。
そしたら、親は好きな順番でタイルを並べ替え、値段を決めていく。値段は1,000~15,000と幅広い。
要は他のプレイヤーがほしそうなタイルを高く、自分の欲しいタイルを低く価格設定するのだが、安すぎると先に買われてしまうし・・・・。
親はタイルを買うのが最後のため、無くならないように高く設定しとくのもアリ。このフェイズはノイシュヴァンシュタイン城でよく出来ていると思ったシステム。
価格が決定したら、親の左隣のプレイヤーから一枚ずつタイルを買っていく。
この時、【お金は親に】払う。そして、最後にタイルを買う親は、「銀行に」払う。
親番はお金を稼ぐチャンスでもあるので、ここでしっかり稼いでおきたい。
※このとき、並んでいるタイルとは別に「廊下」「階段」を買うことが出来る。支払い方法は通常のタイルと同じ。
※手番をパスすることで、5,000マルクを銀行から受け取ることが出来る。手番が少なくなってしまうので痛いが・・・。
------------------------
買ったらタイルを配置するのだが、もちろん配置には制限がある。
・部屋と部屋は、どこか一箇所以上、入り口で繋がるように置く。(出入りができるようになっていれば、塞がる入り口があってもOK。)
・城にはかならず、1つ以上の「外部につながった」出入り口を残しておく。
・庭のタイルにはフェンスが書いてあるが、この面を他のタイルで塞いではいけない。
・地下の部屋は、まず階段を作ってからしか配置できない。
こんなところ。で、タイルを配置したら左肩に書かれている得点が入る。
また、タイルの真ん中には特定の条件を満たした時に発生する点数が書かれている。大抵は、「描かれたアイコンの種類の部屋と隣接して建てたら得点」というもの。
また、特定の部屋と隣接するとマイナス点になる場合もある。こういう部屋はだいたい素点が高い。
※今おいたタイルだけでなく、すでに配置済みのタイルも点が発生するため、置くたびに何か点にならないか確認する必要がある。個人的には、このボーナスはゲーム終了時に一気に計算すればいいと思う。
----------------------
さて、得点計算がすでにややこしいが、タイルをおいたときに「部屋が完成」していたら完成ボーナスを受け取れる。
部屋の出入り口が、他の部屋とすべてつながったら「完成」部屋のタイプごとにいろんなボーナスが受け取れる。
単に10,000マルク受け取れるとか
もう一手番できるとか
面白いものでは、「部屋タイルの山から2枚抜き出して、部屋カードの上に置く」というボーナスがある。つまり次のラウンドで必ずこの部屋が補充される。
-------------------
全員部屋を配置し終えたら、減った分だけ部屋カードをめくり、そのサイズの部屋を補充。前のラウンドで余ったタイルには一律1,000マルクを載せ、親が左隣に移って次のラウンドとなる。
-----------------
さて、部屋カードが枯渇したらいよいよ得点計算。
1) まず最初から見えている「王の関心」タイル。これは特定の部屋を集めたり、残した金額が大きいなどといった条件に従って順位を決める。
一位は8点、2位は4点・・・
もし、条件の部屋を一枚も持っていない、など、レースに参加していない場合は0点。4位の点数はもらえないので注意。
また、同率1位の場合は1・2位の得点を足して2で割る。他の順位の同率も同様。
2)次に各プレイヤーが持っているボーナスカード。これも特定の部屋があるとプラス点とか、残した資金5,000マルク毎に1点とかいろいろ有る。
3)さらに各部屋タイルのボーナス得点。特に地下室は、指定された種類の部屋を集めると得点、というボーナスのため、最後に計算することになる。
4)最後に、残した資金10,000マルク毎に1点。これはボーナスカードや王の関心とは別に計算できる。
さて、間違いなく計算できた??かなりややこしいのよこれが。
--------------------
とにかく得点計算が多いので、ここがクリアできるかどうかかまず第一関門。
また、システム面もどうだろうか?一度プレイしただけなのだが、「ボーナスカード」をとにかくたくさん集めるプレイが強い。ボーナスカードを持っていてマイナス点になることは無いため、完成ボーナスでひたすらカードを引き続けるのがセオリーになってしまいそう。
もちろん王の関心タイルとの絡みや、タイルの値段の問題も有るのでゲームが破綻しているわけではないが・・・。
あとゲームが終わって、「こんな美しい城が完成しました!」という喜びが無いのが残念。だって、なんかRPGツクールで適当に作ったダンジョンみたいにしかならないんだもの。
この点は、「枯山水」「タケノコ」など、他のタイル配置ゲームに軍配があがる。うーん。もう少しゲーム時間が短かければ・・・。
その後、ルートヴィヒは政治への関心を失ってしまい、中世の城の建築に情熱を燃やすこととなったのです。その中でも最も有名な城が「ノイシュヴァンシュタイン城」です。
---ノイシュヴァンシュタイン城---
ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:90分
評価:☆☆ (☆5で満点)
アークライトが素早い仕事で日本語化した本作。作者は同じくアークライトが日本語化している「シティビルダー」と同じ作者。テッド・アルパッチ氏というらしいが他の作品は知らない。
シティビルダーはやったことが無いのだが、ゲームのシステムは両作に共通するところが有るらしく、「タイルを置くたびに盤面を見渡して得点計算する」必要があるらしい。
ちょっとルールを見てみよう。
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まず三角形のボードを組み合わせて、タイル補充場所を確保。これだけで相当場所を取るが、更に個々の城を作っていくスペースが必要なため、4人で遊ぶときは相当広い机を用意したほうが良い。注意!
このボードもシティビルダーに似ている・・・
部屋カードとボーナスカードを分け、それぞれ所定の場所に山札としておく。そして大きさごとに部屋タイルを裏向きで積み重ね・・・・
「王の関心」タイルを並べる。4人なら4枚。これは最終得点計算に影響する。
適当な方法で「親」を決め、豪華な親マーカーを受け取る。
各プレイヤーに15000マルクと「ロビー」(スタートタイル)、3枚のボーナスカードを配ったらゲーム開始!
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最初、人数に合わせて部屋カードをめくり、市場に部屋を並べる。4人プレイなら7枚。
そしたら、親は好きな順番でタイルを並べ替え、値段を決めていく。値段は1,000~15,000と幅広い。
要は他のプレイヤーがほしそうなタイルを高く、自分の欲しいタイルを低く価格設定するのだが、安すぎると先に買われてしまうし・・・・。
親はタイルを買うのが最後のため、無くならないように高く設定しとくのもアリ。このフェイズはノイシュヴァンシュタイン城でよく出来ていると思ったシステム。
価格が決定したら、親の左隣のプレイヤーから一枚ずつタイルを買っていく。
この時、【お金は親に】払う。そして、最後にタイルを買う親は、「銀行に」払う。
親番はお金を稼ぐチャンスでもあるので、ここでしっかり稼いでおきたい。
※このとき、並んでいるタイルとは別に「廊下」「階段」を買うことが出来る。支払い方法は通常のタイルと同じ。
※手番をパスすることで、5,000マルクを銀行から受け取ることが出来る。手番が少なくなってしまうので痛いが・・・。
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買ったらタイルを配置するのだが、もちろん配置には制限がある。
・部屋と部屋は、どこか一箇所以上、入り口で繋がるように置く。(出入りができるようになっていれば、塞がる入り口があってもOK。)
・城にはかならず、1つ以上の「外部につながった」出入り口を残しておく。
・庭のタイルにはフェンスが書いてあるが、この面を他のタイルで塞いではいけない。
・地下の部屋は、まず階段を作ってからしか配置できない。
こんなところ。で、タイルを配置したら左肩に書かれている得点が入る。
また、タイルの真ん中には特定の条件を満たした時に発生する点数が書かれている。大抵は、「描かれたアイコンの種類の部屋と隣接して建てたら得点」というもの。
また、特定の部屋と隣接するとマイナス点になる場合もある。こういう部屋はだいたい素点が高い。
※今おいたタイルだけでなく、すでに配置済みのタイルも点が発生するため、置くたびに何か点にならないか確認する必要がある。個人的には、このボーナスはゲーム終了時に一気に計算すればいいと思う。
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さて、得点計算がすでにややこしいが、タイルをおいたときに「部屋が完成」していたら完成ボーナスを受け取れる。
部屋の出入り口が、他の部屋とすべてつながったら「完成」部屋のタイプごとにいろんなボーナスが受け取れる。
単に10,000マルク受け取れるとか
もう一手番できるとか
面白いものでは、「部屋タイルの山から2枚抜き出して、部屋カードの上に置く」というボーナスがある。つまり次のラウンドで必ずこの部屋が補充される。
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全員部屋を配置し終えたら、減った分だけ部屋カードをめくり、そのサイズの部屋を補充。前のラウンドで余ったタイルには一律1,000マルクを載せ、親が左隣に移って次のラウンドとなる。
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さて、部屋カードが枯渇したらいよいよ得点計算。
1) まず最初から見えている「王の関心」タイル。これは特定の部屋を集めたり、残した金額が大きいなどといった条件に従って順位を決める。
一位は8点、2位は4点・・・
もし、条件の部屋を一枚も持っていない、など、レースに参加していない場合は0点。4位の点数はもらえないので注意。
また、同率1位の場合は1・2位の得点を足して2で割る。他の順位の同率も同様。
2)次に各プレイヤーが持っているボーナスカード。これも特定の部屋があるとプラス点とか、残した資金5,000マルク毎に1点とかいろいろ有る。
3)さらに各部屋タイルのボーナス得点。特に地下室は、指定された種類の部屋を集めると得点、というボーナスのため、最後に計算することになる。
4)最後に、残した資金10,000マルク毎に1点。これはボーナスカードや王の関心とは別に計算できる。
さて、間違いなく計算できた??かなりややこしいのよこれが。
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とにかく得点計算が多いので、ここがクリアできるかどうかかまず第一関門。
また、システム面もどうだろうか?一度プレイしただけなのだが、「ボーナスカード」をとにかくたくさん集めるプレイが強い。ボーナスカードを持っていてマイナス点になることは無いため、完成ボーナスでひたすらカードを引き続けるのがセオリーになってしまいそう。
もちろん王の関心タイルとの絡みや、タイルの値段の問題も有るのでゲームが破綻しているわけではないが・・・。
あとゲームが終わって、「こんな美しい城が完成しました!」という喜びが無いのが残念。だって、なんかRPGツクールで適当に作ったダンジョンみたいにしかならないんだもの。
この点は、「枯山水」「タケノコ」など、他のタイル配置ゲームに軍配があがる。うーん。もう少しゲーム時間が短かければ・・・。
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この記事へのコメント
無題
埃の部屋は180度回ってしまっているので、今の位置へはおけません。
無題
Re:無題