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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

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グラスロード

ガラスとレンガは、古くから製造されてきました。木を切り出し、硅砂を運び入れ、レンガで作った窯でガラスを製造する。一つの品が出来上がるまでには様々な材料が必要となります。森から工房まで続く輸送の道は、いつしか「グラスロード」と呼ばれるようになるのです・・・



---グラスロード---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:75分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)

豆を植えるゲームの巨匠、ウヴェ・ローゼンベルグが2013年にリリースした中量級ゲームの日本語版。日本語版じゃなくても遊べることは遊べるのだが、建物名などが全部日本語になっているとやっぱり遊びやすい。



プレイ時間の割には、内容物がぎっしりと多く所有欲を満たしてくれる。アグリコラ等に比べると若干箱の厚みがないので、タイルを打ち抜いて適当にしまうと蓋が閉まらなくなる程だ。

ゲームシステムはなんとも形容しがたいが、バッティング+リソースマネージメントといった感じ。



まず各プレイヤーはアクションカード15枚のセット



個人ボード(これは全員同じ初期配置タイルをセットしておく)



リソース管理用のボードを受け取る。



あと、中央にはメインボード。この上には様々な効果を持つ建物が並ぶ。要するにカードをプレイしてリソースを獲得し、これらの建物を建てて勝利点を稼ぐのだ。



さて、プレイヤーは最初に15枚のカードから、このラウンドでプレイしたい5枚のカードを選ぶ。残り10枚はラウンド中使わないので横に避けておく。



5枚を手札として持ったら、最初にプレイしたいカードを自分の前に伏せておいておく。全員が出揃ったら、スタートプレイヤーから順にオープンしていくのだ。



ここで、手番プレイヤー以外の人はオープンされたカードと同じカードを「手札に」持っていたら、「持っています」と宣言して個人ボード横のくぼみに置く。

※場に伏せたカードはバッティングしても公開しなくて良いので注意。
※くぼみは2つなので、ラウンド中のバッティング上限は2枚まで。それ以上バッティングしても公開しなくて良い。

手番プレイヤーはもしプレイしたカードがバッティングしてしまったら、カードに描かれたアクション・2つのうちどちらか片方しか実行できない。

そして、手番プレイヤー以外でバッティングしたプレイヤーも、カードに描かれたアクションのうちどちらかを実行できる。



これを各プレイヤー3回ずつ、つまり3枚のカードをプレイすると一ラウンド終了。ゲームは4ラウンドで終わる。

つまり、5枚の手札のうち「2枚」はバッティングしないと場に出してアクションが出来ない。逆に場に伏せてプレイしたいカードはバッティングしてほしくないので、カードの選択が悩ましい。

計算すると、ラウンド中の最大アクション数は8。最小アクション数は3となり、うまくやらないと大変な差がついてしまう。



アクションにはコストが必要な場合があるので、うっかり無い資源をコストとするカードをプレイしてしまうことも。

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さて、カードの効果を使って建物を建てることも出来るのだが、建物は大きく分けて3種類ある。



・変換系建物 → ある資源を別の資源に変換する青い背景の建物。建てた瞬間から、変換を任意のタイミングで何回でも行える。

・即時建物 → 建てた瞬間に、1回だけ効果を発揮する。

・ボーナス建物 → ゲーム終了時に、描かれた条件を満たせば勝利点となる。

建物にはコスト・勝利点・効果が書いてあって、もちろん対応した資源が無いと建てられない。



獲得したタイルは個人ボードに配置するのだが、最初は森や池だらけで建てられる場所が少ない。横ダブルサイズのタイル「森」は、カードアクションを使わないと除去できないが、小さい地形タイルは自由に除去することが出来てしまう。場所がなかったらどかせばいいのだ。でも「隣接した池1つにつき2点」とかそういう建物も有るので注意。

除去した「森」タイルは二度と復活しないが、小さい地形「池」「林」「粘土採掘坑」は作成できるカードアクションが存在する。

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最後に、リソース管理ボードの使い方。2つのリングがボードにあり、それぞれガラス用・レンガ用だ。リング中央には数字が書いてあり、このエリアにある資源コマを、数字分持っていることを表している。資源を獲得した時や、消費した時はボード上のコマを移動させる。

大量のコマを必要としないので、非常にスマートなシステムだ。最初はちょっと分かりづらいけど。

「食料」と「炭」は、どちらのリングにも存在するので消費・獲得するとき選んでコマを動かせる。ただしどちらかだけ。分散して獲得・消費は出来ない。



そしてこのボードの一番の特徴として、茶色い数字のエリアにコマがひとつも無くなったら、針を動かさなくてはならない。つまり、「ガラス」「レンガ」に必要な材料が揃ったら、職人たちは勝手に資源を消費して製品を作ってしまうのだ。これによって、建物に必要な資源が無くなってしまったりするのでリソース管理がとても悩ましくなっている。

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4ラウンドが終了したら、建物に書いてある得点を集計して順位を決める。ボードに最初から描かれている建物の点数を計算し忘れないようにしよう。

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細かいルール、大量のコンポーネント、そしてアクション選択肢が多く最初は何したらいいかわからない・・・まさにゲーマーズゲームなのですが、時間は短く90分以内。非常にスマートにまとまっていて好感が持てます。

「祈り・働け」でお馴染みのリングが有ることが、時間短縮につながっています。得点計算も煩雑なボーナス等は無く、ただ建物タイルの点を計算していけばいいので楽。

最初に渡される15種類のアクションカードと、場に15枚以上並ぶ建物タイルをみて途方にくれないかどうか・・・?ここがクリアできればとても楽しめるゲームです。

アクションは少しだけ特殊な物が混じっていますが、基本的には「何かの資源を獲得する」「建物をたてる」だけなので、そこをインスト時に説明すると少しスムーズかも。

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