対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

枯山水(Stone Garden)

枯山水は水を使わずに水を表現し、ひいては世界観や宇宙観まで表現する非常に抽象的な美術です。有名な龍安寺の石庭は、どの角度から見ても石がひとつ隠れる・・・これは、「世界は不完全なものだ」という思想を表しているのです。




---枯山水---

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)



発売されたのは昨年のゲームマーケットで、「おおー、なんかコンポーネントが豪華だなぁ。個人ボードがラベンスバーガーっぽいなぁ」「価格は強気だなぁ」ぐらいに思っていたのですが、年が明けてから話題が爆発。ボードゲームの常であっという間に品薄。手に入りづらい状況に。火付け役はTwitterかな?

ルール自体は素直なタイル配置ゲームなので、若干得点計算がややこしいものの、ゲームが初めての方にも薦めやすい。軽ゲーばかりを薦めるのも問題があるので、「大人も楽しめる趣味」をアピールするのにちょうど良い。(誰かボードゲーム経験者が混じった方が良いぐらいのルール分量ではある)

-----------------------------



セットアップは、ラベンスバーガーっぽい個人ボードとポーンの形をした禅僧駒を全員が持つ。正方形の砂紋タイルは混ぜて裏返し、メインボードに積んでおく。ひときわ目を惹く庭石は、プレイ人数に応じた数をボードに配置。



それから各自の目標となる名庭園カードを1枚ずつ配る。これは他の人には見せない。

また、ゲーム中一回だけ特殊能力を発動できる、作庭家カードも1枚ずつ配る。これでセットアップ終了。

-------------------------



自分の手番は前半と後半に別れており、連続して行う。

【前半】

砂紋タイルを引き、「配置」「譲渡」「保管」「破棄」のいずれかを実行する。

a) 配置 自分の個人ボードにタイルを配置する。ボードは3×5で15枚までタイルを配置できるが、最初は左上か左下におき、禅僧駒(ポーン)をその上に載せておく。2枚め以降のタイルは配置済みのタイルに隣接するようにして置く。※保管しておいたタイルがある場合、そのタイルも同時に配置できる。

b) 譲渡 うまく砂紋がつながらないタイルは、他の人に譲渡することが出来る。交渉成立したら、メインボード上に書いてある徳ポイントを2つ得る。

c) 廃棄 引いたタイルを捨て札にする。ただし徳ポイントを失うので、徳が0のプレイヤーはこの行動が取れない。



d) 保管 個人ボード上にはタイルを1枚保管して置ける。すでに保管場所が埋まっている場合は、先にそのタイルを配置するか破棄するかしなくてはいけない。

※手番のプレイヤー以外は、手番プレイヤーが引いたタイルを「強奪」出来る。この場合拒否は出来ない。強奪したプレイヤーは徳を2点失うので、いっその事「譲渡」してしまえば手番プレイヤーは徳を2点得るし、受け取ったプレイヤーは徳を失わない。win-winになる。

-------------------------



【後半】

タイルをどうにかしたあとは、「座禅」「禅僧駒の移動」「石の獲得と設置」「作庭家カードを使用」と、こちらも4つの選択肢がある。

a) 座禅 座禅を組むと徳ポイントを1点獲得できる。徳の上限は6点なので、それ以上は獲得できない。



b) 禅僧駒の移動 自分の庭においてある禅僧駒を、上下左右に移動できる。まだタイルを置いていないところには移動できない。

庭石は禅僧駒のあるタイルか、その縦列にしか置けないという制限があるので、置きたい位置に予め移動しておく必要がある。



c) 石の獲得と設置 メインボードにある石を獲得して、自分の庭に配置。自分の徳以上のコストがかかる石は獲得できない。また、徳ポイントは石の獲得後、かならず0になる。

例外として、徳ポイントが最大の【6】で有った場合、禅僧駒の位置にかかわらず庭石を置ける。

※庭石は縦横に隣接させて置けないという制限(コケが両方のタイルに書いてある場合は隣接できる)があるので、このルールには従う。

d) 作庭家カードの使用 ゲーム中一回だけカードの特殊効果を発動できる。

-------------------------------


ルールはこれだけで、全員が15枚のタイルを設置したらゲーム終了。ややこしい最終得点計算に移る。この得点計算だけでルールブックをまるまる2ページ割くほどなので、詳しくは公開ルールブック参照。

基本的には砂紋が美しくつながっていて、石が桂馬飛びや斜めに連続していたり、仏様に見立てるように3つの石を連続して置いていたりすると高得点。

あと、最初に名庭園カードが配られているので、これを達成しているとボーナス点。

-----------------------------

最後の得点計算を覚えきれないので、じっくりルール解説するかどうかはメンバーによりますが、とりあえずつながるように置く、石は名庭園カードを目標に、という始め方でもいいと思います。特に最近の話題作なので、これがボードゲーム初体験、という方には。

ルール的には非常に手堅いユーロゲームで、突出した部分も悪い部分も無い、という感じ。箱庭系タイル配置ゲームを、「枯山水」という純和風テーマで出来るというのが最大の魅力ではないでしょうか。

「強奪」という攻撃アクションは、実際のプレイではあまり起こらないので万人が楽しめます。多人数ソロプレイをしているという感覚が若干あるものの、直接攻撃要素が強いゲームは人を選ぶのです。

女性プレイヤーにやや多く見受けられるのですが、【遠慮して人を攻撃できないので、ゲームのルールを最大限利用できない】という方も問題なく遊べます。

軽ゲーでは満足できないので、本格的なボードゲームに手を出したい!という方の最初の一作となるのに相応しい国産ゲームです。あとは供給が安定し、廉価版等も出れば完璧。

拍手[1回]

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

プロフィール

HN:
seshil
性別:
男性
職業:
会社員
趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング

ボードゲームオークション

Copyright ©  -- 対戦相手皆無!ボードゲームレビュー --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / powered by NINJA TOOLS /  /