対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
洛陽の門にて
- 2013/08/22 (Thu)
- 近年のゲーム |
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時は2000年前。洛陽は漢王朝の都として栄えていた。
大門の前には露店が立ち並び、店主たちの威勢のいい声が響き渡る。 あなたは野菜を売る店の店主として、顧客を満足させ、さらなる繁栄の道を進まなくてはならない。
洛陽の門にて
ルールを覚えるのに必要な時間:60分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
ボーナンザの作者、ウヴェ・ローゼンベルグによる重ゲー。
なんか評判が悪いらしく、半額で投げ売りされていたのを買ってそのまま積みゲー化していた。盆休みにゲーム会でやらせてくれ!という方がいらっしゃったので開封してルールを勉強。 説明書に書いてあるルールを読んで理解しようとするが、全然頭に入ってこない。
ルールも多いが、説明書もわかりづらいぞ!
コレは一回プレイしないと無理だ!と思い、yucataオンラインで擬似対戦をしてルール習得に励む。yucataはリアルタイム対戦ではないので、2つアカウントを取得して2台のPCで擬似対戦できるのだ。 その結果なんとかルールを習得。どうにかインストできた。
1) セットアップ
まず各人にT型の個人ボードを配る。ボード上部は市場になっていて野菜が並ぶ。下から上に数字が並んでいるが、これは「繁栄の道」と呼ばれ、この道をたくさん進んだほうが勝利する。
その他、軍資金10文と最初の畑カード、サマリーカードを受取りゲーム開始。 また、各人に8枚の畑カードを配る。これは一人1セットもつ。
それ以外のカードはすべて混ぜ、共通の山札とする。
これが自宅兼畑カード。上部には植えられる野菜の種類が書いてある。最初に配られる9マスの畑は一番広いのだが、植えられるのは麦・かぼちゃ・カブの3種類だけ。
セットアップ段階で、3種のうちひとつ野菜を選び畑に植える。ひとつは自分の個人ボードの市場から取ってくる。
このゲームは野菜をひとつ植えるとすぐに畑がいっぱいになる。 1つだけは市場からとり、残りはストックからとって畑を満たす。1ラウンドに収穫するのは各畑につき1つずつ。この9マスの畑からすべての野菜を収穫したらゲーム終了。つまり9ラウンド。
2) 収穫フェイズ
まず畑カードを一枚めくり、土地を増やす。
次に各畑から1つずつ野菜を収穫する。最初は9マスの畑からのみ収穫できるが、どんどん収穫できる畑は増えていく。
3) カードフェイズ
説明書を読んでいて一番わかりづらかったのがここ。カードを自分の場にプレイするのだが、場札と手札から一枚ずつプレイしなくてはいけない。
まず各人に4枚ずつカードを配り
a) 手札から場に一枚カードを出す
b) 場札と手札から一枚ずつ選び、カードを取得する。
という行動を順番に行う。手札から2枚、場札から2枚ということはできない。 つまり、「一番欲しいカードは手元に残し、次ぐらいに欲しいカードを場に公開するが、誰かに取られるかもしれない」 という状況が作り出される。
ソロプレイ感が強いゲームなので、プレイヤー間のインタラクションを高めるためにこんなルールになっているのだろう。
カードには次のような種類がある。
・顧客カード お金を稼ぐメインの手段となるカード。4ラウンドに渡り野菜を2種類配達し続ける必要があるが、生産体制を整えてしまえばそんなに難しいことではない。 配達の回数を重ねると、もらえるお金がちょっとずつ多くなっていく。 カードを配置したら、「そのラウンドから」配達を始めなくてはならない。もし配達できなかったら不機嫌になり、2回配達できなかったら罰金として-2文。
・通行客カード 野菜を3つ買ってくれる一見さんのお客。顧客カードより収入は高めだが、通行客ばかりを開いてにしていると販売価格が -2文 されてしまう。
・交易所カード 自分の手持ちの野菜と、カードに書かれている野菜を1:1、または1:2のレートで交換してくれるカード。 何枚かあったほうが便利。
・畑カード 個々がもつ8枚の畑カードとは別物。配置するには2文を支払う必要がある。
・助手カード 様々な特殊能力を持つ助手を雇えるカード。相手の顧客に配達出来たり、市場から野菜を安く買えたりする。
これらのカードを組み合わせ、1ラウンドにつき2枚を配置したら次のフェイズへ
4) アクションフェイズ
お金を稼いだり、市場から野菜を買ったりするフェイズ。何アクションでも好きなだけ行動できる。 (4人プレイだと待ち時間が長いので、ここが評判を悪くする原因かも。2人プレイならそんなにイライラしない。)
アクションはサマリーカードに書いてあるが、以下のとおり
・顧客や通行客に野菜を販売する
・市場から野菜を買って、畑に植える。(市場にストックがなければ買えない。値段はボードに書いてある。)
・市場に野菜を売る (売値は、買値に比べると驚くほど安い。商売の世界は厳しい。)
・助手の効果を使う。使ったら捨て札にする。
・交易所で野菜を交換する。
・「パック」を買う。 山札から2枚を引き、任意の枚数を配置できる。値段は自分の持つ「市場」「助手」のいずれか多い方の枚数分。 どちらも持っていない場合はパックはなんと「無料」!
すべてのアクションを終えたら残った野菜を1つだけ倉庫にしまい、手番終了。倉庫はお金をはらうことで拡張できる。
5) 繁栄フェイズ
お金を支払って繁栄の道を進む。進み方がちょっと特殊で、毎ラウンド最初の1マスは「1文」で進めるが、次の1歩からはマス目に書いてある金額を支払う必要がある。 つまり 10→11→12 と進もうとすると 10 →(1文)→ 11 →(12文) → 12 と払う。結構莫大なお金がかかる。
尚、ゲーム中いつでも「借金」ができる。借金カード1枚を受取り、5文を得るが、カードの枚数分、最終ラウンド終了時に繁栄の道を戻る必要がある。 借金の返済は出来ない。 ちょっと計算してみると、利息がものすごく高いことがわかる。かなりの悪徳金融だ。
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巷で評判は悪いが、面白い! かなりルールが多いので、遊んだことがある人を捕まえてインストしてもらうと良いでしょう。もちろん私もインストしますよww
ルールでは随所にプレイヤー間で争うように仕向けているが、ほとんどソロプレイゲームなので2人でプレイするのが良いでしょう。4人でやると多分アクションフェイズでだれます。何アクションでもできるから、特に後半ラウンドは待ち時間が長くなりがち。
大門の前には露店が立ち並び、店主たちの威勢のいい声が響き渡る。 あなたは野菜を売る店の店主として、顧客を満足させ、さらなる繁栄の道を進まなくてはならない。
洛陽の門にて
ルールを覚えるのに必要な時間:60分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
ボーナンザの作者、ウヴェ・ローゼンベルグによる重ゲー。
なんか評判が悪いらしく、半額で投げ売りされていたのを買ってそのまま積みゲー化していた。盆休みにゲーム会でやらせてくれ!という方がいらっしゃったので開封してルールを勉強。 説明書に書いてあるルールを読んで理解しようとするが、全然頭に入ってこない。
ルールも多いが、説明書もわかりづらいぞ!
コレは一回プレイしないと無理だ!と思い、yucataオンラインで擬似対戦をしてルール習得に励む。yucataはリアルタイム対戦ではないので、2つアカウントを取得して2台のPCで擬似対戦できるのだ。 その結果なんとかルールを習得。どうにかインストできた。
1) セットアップ
まず各人にT型の個人ボードを配る。ボード上部は市場になっていて野菜が並ぶ。下から上に数字が並んでいるが、これは「繁栄の道」と呼ばれ、この道をたくさん進んだほうが勝利する。
その他、軍資金10文と最初の畑カード、サマリーカードを受取りゲーム開始。 また、各人に8枚の畑カードを配る。これは一人1セットもつ。
それ以外のカードはすべて混ぜ、共通の山札とする。
これが自宅兼畑カード。上部には植えられる野菜の種類が書いてある。最初に配られる9マスの畑は一番広いのだが、植えられるのは麦・かぼちゃ・カブの3種類だけ。
セットアップ段階で、3種のうちひとつ野菜を選び畑に植える。ひとつは自分の個人ボードの市場から取ってくる。
このゲームは野菜をひとつ植えるとすぐに畑がいっぱいになる。 1つだけは市場からとり、残りはストックからとって畑を満たす。1ラウンドに収穫するのは各畑につき1つずつ。この9マスの畑からすべての野菜を収穫したらゲーム終了。つまり9ラウンド。
2) 収穫フェイズ
まず畑カードを一枚めくり、土地を増やす。
次に各畑から1つずつ野菜を収穫する。最初は9マスの畑からのみ収穫できるが、どんどん収穫できる畑は増えていく。
3) カードフェイズ
説明書を読んでいて一番わかりづらかったのがここ。カードを自分の場にプレイするのだが、場札と手札から一枚ずつプレイしなくてはいけない。
まず各人に4枚ずつカードを配り
a) 手札から場に一枚カードを出す
b) 場札と手札から一枚ずつ選び、カードを取得する。
という行動を順番に行う。手札から2枚、場札から2枚ということはできない。 つまり、「一番欲しいカードは手元に残し、次ぐらいに欲しいカードを場に公開するが、誰かに取られるかもしれない」 という状況が作り出される。
ソロプレイ感が強いゲームなので、プレイヤー間のインタラクションを高めるためにこんなルールになっているのだろう。
カードには次のような種類がある。
・顧客カード お金を稼ぐメインの手段となるカード。4ラウンドに渡り野菜を2種類配達し続ける必要があるが、生産体制を整えてしまえばそんなに難しいことではない。 配達の回数を重ねると、もらえるお金がちょっとずつ多くなっていく。 カードを配置したら、「そのラウンドから」配達を始めなくてはならない。もし配達できなかったら不機嫌になり、2回配達できなかったら罰金として-2文。
・通行客カード 野菜を3つ買ってくれる一見さんのお客。顧客カードより収入は高めだが、通行客ばかりを開いてにしていると販売価格が -2文 されてしまう。
・交易所カード 自分の手持ちの野菜と、カードに書かれている野菜を1:1、または1:2のレートで交換してくれるカード。 何枚かあったほうが便利。
・畑カード 個々がもつ8枚の畑カードとは別物。配置するには2文を支払う必要がある。
・助手カード 様々な特殊能力を持つ助手を雇えるカード。相手の顧客に配達出来たり、市場から野菜を安く買えたりする。
これらのカードを組み合わせ、1ラウンドにつき2枚を配置したら次のフェイズへ
4) アクションフェイズ
お金を稼いだり、市場から野菜を買ったりするフェイズ。何アクションでも好きなだけ行動できる。 (4人プレイだと待ち時間が長いので、ここが評判を悪くする原因かも。2人プレイならそんなにイライラしない。)
アクションはサマリーカードに書いてあるが、以下のとおり
・顧客や通行客に野菜を販売する
・市場から野菜を買って、畑に植える。(市場にストックがなければ買えない。値段はボードに書いてある。)
・市場に野菜を売る (売値は、買値に比べると驚くほど安い。商売の世界は厳しい。)
・助手の効果を使う。使ったら捨て札にする。
・交易所で野菜を交換する。
・「パック」を買う。 山札から2枚を引き、任意の枚数を配置できる。値段は自分の持つ「市場」「助手」のいずれか多い方の枚数分。 どちらも持っていない場合はパックはなんと「無料」!
すべてのアクションを終えたら残った野菜を1つだけ倉庫にしまい、手番終了。倉庫はお金をはらうことで拡張できる。
5) 繁栄フェイズ
お金を支払って繁栄の道を進む。進み方がちょっと特殊で、毎ラウンド最初の1マスは「1文」で進めるが、次の1歩からはマス目に書いてある金額を支払う必要がある。 つまり 10→11→12 と進もうとすると 10 →(1文)→ 11 →(12文) → 12 と払う。結構莫大なお金がかかる。
尚、ゲーム中いつでも「借金」ができる。借金カード1枚を受取り、5文を得るが、カードの枚数分、最終ラウンド終了時に繁栄の道を戻る必要がある。 借金の返済は出来ない。 ちょっと計算してみると、利息がものすごく高いことがわかる。かなりの悪徳金融だ。
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巷で評判は悪いが、面白い! かなりルールが多いので、遊んだことがある人を捕まえてインストしてもらうと良いでしょう。もちろん私もインストしますよww
ルールでは随所にプレイヤー間で争うように仕向けているが、ほとんどソロプレイゲームなので2人でプレイするのが良いでしょう。4人でやると多分アクションフェイズでだれます。何アクションでもできるから、特に後半ラウンドは待ち時間が長くなりがち。
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seshil
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職業:
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趣味:
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この記事へのコメント
BGAのmultiple accounts
BGAでは
turn based playができるようになってからも
Creating multiple accounts and playing against oneselfについては
absolutely forbidden
となっていますね。
BGAでは「2つアカウントを取得して2台のPCで擬似対戦」はできないのでしょうか。
Re:BGAのmultiple accounts
突然すみません