対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
カンタベリーへの道
- 2014/09/27 (Sat)
- 近年のゲーム |
- CM(3) |
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カンタベリー大聖堂へは、多くの旅人が巡礼の旅を行います。昔の旅ですから、幾日も幾日も歩き続け・・・夜は宿場町で同じく大聖堂を目指す人々と語らうのです。
たまたま同じ宿に泊まった騎士・粉屋・托鉢僧・免罪符売りなど様々な人々・・・彼らは退屈しのぎに、一人ひとり物語を語り始めます。それらには多分に背徳的な内容が含まれていたのです・・・
---カンタベリーへの道---
ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:60分
評価:☆☆ (☆5で満点)
箱の質が良いボードゲームメーカーNo.1と勝手に思っているグリフォンゲームズ。そんな会社が世に放った2-3人用ゲーム「カンタベリーへの道」です。
ちょうど3人ゲーム会が開催されるとのことだったので持ち込んでプレイ。んで、その後家でも2人プレイしてみた。
箱を開けるとカード類とメインボード・カード置き場用のボードと3人分のコマ・袋が入っています。
このコンポーネント類・そしてアートワークが非常に凝っていて、ゲームへの期待感が非常に高まります!
アートワーク。絵画は詳しくないんだけれど、遠近法が確立する前というか、ヨーロッパ絵画が写実的になる前というか、そんな中世絵画の雰囲気が良いですね。
各々コマを持ち、タイルやカードを種類ごとに分けます。
巡礼者タイル
罪カード
免罪符カード
聖遺物カード
そして5枚の罪カードを手札として配り、巡礼者タイル3枚をメインボードに配置してゲームスタート。この時配られたカードに「DEATH」のカードが含まれていたら山に戻し、引き直します。「DEATH」は特殊なカードなので手札にはなりません。
基本はメインボード上の巡礼者に対してカードをプレイするだけです。罪カードは7種類あり、カードをプレイすることでその巡礼者に罪を着せることが出来ます。
罪カードをプレイしたら、ボード真ん中の円、対応する罪の場所に自分のキューブを置きます。このキューブが7種全ての罪に置かれるまで、同じ種類の罪カードはプレイできません。
全て置ききったら、もう一枚ずつ罪カードをプレイできるようになります。つまり、「2周め」に突入できるのです。
※7種全ておいた人にはボーナスが入る。最初の人は20金、2番め10金・・・
手札を5枚になるまで補充できるのですが、このとき免罪符カードや聖遺物カードを補充してOK。場に出ているものか、山札から選びます。
----------------------------------
次の手番以降は免罪符カードのプレイができます。これをプレイすると対応した種類の「罪」を赦すことができるのです。
例えばここにプレイされている罪を許すと、1金もらえます。
同じ種類の罪は同時に赦すことができ、2枚なら4金、3枚なら9金もらえます。最高は4枚の16金。
ただし、ちょっと考えればわかるのですが、3人プレイのこのゲームでは同じ罪カードが3枚以上貯まることはありません。(一種類の罪カードは基本的に1回しかプレイできないため)
そこで活躍するのが、巡礼者タイルに書かれいている「この人が好む罪」です。それぞれの巡礼者には得意とする罪(!)があり、その罪を赦した時はカード枚数を+1として数えるのです。
また、先ほどメインボード上に謎の駒が載っていたのですが、この駒は「カンタベリ大司教」。彼が載っている罪は「特に非難されている罪」なので、この罪を赦した時はやっぱりカード枚数を+1として数えます。
※一つの非難されている罪が赦されたら、司教駒は時計回りに次の罪へ移動します。
更に!カード補充の時に「DEATH」のカードを引いた場合、枠の色をみてその巡礼者のところにいきなり置いてしまうのですが、これも先述の「好む罪」として扱います。赦すときは一緒に赦します。
そして赦された罪カードは裏返し、影響力ポイントを表すキューブをその巡礼者の上に載せるのです。
-----------------------------------------
聖遺物カードには胡散臭い品々が書かれているのですが、プレイすることで特殊効果を発揮します。大司教を移動させたり、お金を得られたりと12種類の効果があります。
----------------------------------------
さて、こうしてカードをプレイしていき、巡礼者の前に7枚のカードが並んだ時、その人は罪深すぎて死亡します!
死亡したら巡礼者の上に載っている影響力駒を数え、一位の人はカンタベリーへの地図上に駒をひとつ載せます。このときボードに書かれているボーナス金が得られます。
※影響力駒が同数の場合は手札の罪カードの枚数を比べる。
みてわかるように、5人の巡礼者が死亡したらゲーム終了です。
ちなみに新しく巡礼者を補充するのですが、死亡した人は裏返しになって新しい巡礼者の前に置かれ、カードのプレイスペースがひとつ少なくなります。次の人はカード6枚で死んでしまうのです!
※残りの影響力駒はそのまま裏返しの巡礼者タイルの上に載せておく。最終得点計算で使う。
そして最後にカードをプレイした人、つまり巡礼者にトドメをさした人は終油の秘蹟トークンというものをもらえます。これは使わないでとっておくと3金の価値を持ち、他の人が死亡した際に使うことで「追加の手番を得る」こともできます。
---------------------------------
巡礼者が5人死亡したら最終得点計算。まず地図上の駒の数を数え、1位20金・2位10金・3位5金がもらえます。
次に各巡礼団(色で分かれている)の影響力駒の数を数えます。死亡者の上の数と、生存者の上の数を合計し、1位15金・2位7金・3位3金が得られます。
※この2つの得点計算で同数が発生した場合は、メインボードの罪サークル上の駒の数で競います。
最後に終油の秘蹟トークン。これは1枚3金です。
お金は各々の袋の中に隠しておくのですが、それを数えて一番儲けている人が勝ちです!
------------------------------
う、うーん!わかりづらい!何だこのゲームは・・・。
プレイが非常に地味なので、終油の秘蹟トークンや聖遺物カードで派手さを出したいのはわかるのだが、見事に空回りしている気がする。
ゲームが長くなってしまう原因になっているし、このルールを抜いてもっとストイックに、システマチックなゲームにしたほうが良かったんじゃないの?
罪カード・免罪符カード・聖遺物カードは、それぞれ山札が切れたらリシャッフルして山を作りなおすのだが、聖遺物カードだけは使い切りにしたほうが・・・。罪カードをプレイヤーの手札に返す効果があったりして、ゲームが長くなるんだもの。
雰囲気は抜群なので、アートワークを楽しめるなら・・・。ヴァリアントを考えてみたくなるゲームでした。
(BGGだと6.98点なので、すごく悪いというわけでも無いんだよなぁ・・・。)
たまたま同じ宿に泊まった騎士・粉屋・托鉢僧・免罪符売りなど様々な人々・・・彼らは退屈しのぎに、一人ひとり物語を語り始めます。それらには多分に背徳的な内容が含まれていたのです・・・
---カンタベリーへの道---
ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:60分
評価:☆☆ (☆5で満点)
箱の質が良いボードゲームメーカーNo.1と勝手に思っているグリフォンゲームズ。そんな会社が世に放った2-3人用ゲーム「カンタベリーへの道」です。
ちょうど3人ゲーム会が開催されるとのことだったので持ち込んでプレイ。んで、その後家でも2人プレイしてみた。
箱を開けるとカード類とメインボード・カード置き場用のボードと3人分のコマ・袋が入っています。
このコンポーネント類・そしてアートワークが非常に凝っていて、ゲームへの期待感が非常に高まります!
アートワーク。絵画は詳しくないんだけれど、遠近法が確立する前というか、ヨーロッパ絵画が写実的になる前というか、そんな中世絵画の雰囲気が良いですね。
各々コマを持ち、タイルやカードを種類ごとに分けます。
巡礼者タイル
罪カード
免罪符カード
聖遺物カード
そして5枚の罪カードを手札として配り、巡礼者タイル3枚をメインボードに配置してゲームスタート。この時配られたカードに「DEATH」のカードが含まれていたら山に戻し、引き直します。「DEATH」は特殊なカードなので手札にはなりません。
基本はメインボード上の巡礼者に対してカードをプレイするだけです。罪カードは7種類あり、カードをプレイすることでその巡礼者に罪を着せることが出来ます。
罪カードをプレイしたら、ボード真ん中の円、対応する罪の場所に自分のキューブを置きます。このキューブが7種全ての罪に置かれるまで、同じ種類の罪カードはプレイできません。
全て置ききったら、もう一枚ずつ罪カードをプレイできるようになります。つまり、「2周め」に突入できるのです。
※7種全ておいた人にはボーナスが入る。最初の人は20金、2番め10金・・・
手札を5枚になるまで補充できるのですが、このとき免罪符カードや聖遺物カードを補充してOK。場に出ているものか、山札から選びます。
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次の手番以降は免罪符カードのプレイができます。これをプレイすると対応した種類の「罪」を赦すことができるのです。
例えばここにプレイされている罪を許すと、1金もらえます。
同じ種類の罪は同時に赦すことができ、2枚なら4金、3枚なら9金もらえます。最高は4枚の16金。
ただし、ちょっと考えればわかるのですが、3人プレイのこのゲームでは同じ罪カードが3枚以上貯まることはありません。(一種類の罪カードは基本的に1回しかプレイできないため)
そこで活躍するのが、巡礼者タイルに書かれいている「この人が好む罪」です。それぞれの巡礼者には得意とする罪(!)があり、その罪を赦した時はカード枚数を+1として数えるのです。
また、先ほどメインボード上に謎の駒が載っていたのですが、この駒は「カンタベリ大司教」。彼が載っている罪は「特に非難されている罪」なので、この罪を赦した時はやっぱりカード枚数を+1として数えます。
※一つの非難されている罪が赦されたら、司教駒は時計回りに次の罪へ移動します。
更に!カード補充の時に「DEATH」のカードを引いた場合、枠の色をみてその巡礼者のところにいきなり置いてしまうのですが、これも先述の「好む罪」として扱います。赦すときは一緒に赦します。
そして赦された罪カードは裏返し、影響力ポイントを表すキューブをその巡礼者の上に載せるのです。
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聖遺物カードには胡散臭い品々が書かれているのですが、プレイすることで特殊効果を発揮します。大司教を移動させたり、お金を得られたりと12種類の効果があります。
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さて、こうしてカードをプレイしていき、巡礼者の前に7枚のカードが並んだ時、その人は罪深すぎて死亡します!
死亡したら巡礼者の上に載っている影響力駒を数え、一位の人はカンタベリーへの地図上に駒をひとつ載せます。このときボードに書かれているボーナス金が得られます。
※影響力駒が同数の場合は手札の罪カードの枚数を比べる。
みてわかるように、5人の巡礼者が死亡したらゲーム終了です。
ちなみに新しく巡礼者を補充するのですが、死亡した人は裏返しになって新しい巡礼者の前に置かれ、カードのプレイスペースがひとつ少なくなります。次の人はカード6枚で死んでしまうのです!
※残りの影響力駒はそのまま裏返しの巡礼者タイルの上に載せておく。最終得点計算で使う。
そして最後にカードをプレイした人、つまり巡礼者にトドメをさした人は終油の秘蹟トークンというものをもらえます。これは使わないでとっておくと3金の価値を持ち、他の人が死亡した際に使うことで「追加の手番を得る」こともできます。
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巡礼者が5人死亡したら最終得点計算。まず地図上の駒の数を数え、1位20金・2位10金・3位5金がもらえます。
次に各巡礼団(色で分かれている)の影響力駒の数を数えます。死亡者の上の数と、生存者の上の数を合計し、1位15金・2位7金・3位3金が得られます。
※この2つの得点計算で同数が発生した場合は、メインボードの罪サークル上の駒の数で競います。
最後に終油の秘蹟トークン。これは1枚3金です。
お金は各々の袋の中に隠しておくのですが、それを数えて一番儲けている人が勝ちです!
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う、うーん!わかりづらい!何だこのゲームは・・・。
プレイが非常に地味なので、終油の秘蹟トークンや聖遺物カードで派手さを出したいのはわかるのだが、見事に空回りしている気がする。
ゲームが長くなってしまう原因になっているし、このルールを抜いてもっとストイックに、システマチックなゲームにしたほうが良かったんじゃないの?
罪カード・免罪符カード・聖遺物カードは、それぞれ山札が切れたらリシャッフルして山を作りなおすのだが、聖遺物カードだけは使い切りにしたほうが・・・。罪カードをプレイヤーの手札に返す効果があったりして、ゲームが長くなるんだもの。
雰囲気は抜群なので、アートワークを楽しめるなら・・・。ヴァリアントを考えてみたくなるゲームでした。
(BGGだと6.98点なので、すごく悪いというわけでも無いんだよなぁ・・・。)
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この記事へのコメント
はじめまして
お伺いしたいのですが、こちらのボードゲームはどちらでいつ頃購入されたものでしょうか?
以前からカンタベリーへの道は欲しいと思っていたのですが、なかなか売っているところを見つけられず…教えていただけると幸いです、よろしくお願いします。
無題
無題
個人の方からの購入でしたか。見やすい日本語版なのがうらやましいです!
並行輸入品を見つけて購入しましたが、シールを貼るのはあまり好きではないので、悩みます!
Re: