対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

ユニオンパシフィック

アメリカでは、人々の移動手段はほとんど自動車。鉄道はもっぱら貨物輸送に使われます。

広大なアメリカでは、鉄道もビックスケール。日本ではせいぜい15両編成ぐらいが最長ですが、アメリカでは100両単位の長大な編成も見受けられます。当然貨物を引っ張る動力車も複数あるのです。延々つながって走り抜ける列車を目にすると、結構カルチャーショックを受けます。




---ユニオンパシフィック--

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)



アラン・ムーンの傑作株ゲーム。テーマこそ鉄道で、のちの「チケットトゥライド」と同じような見た目の為、どうしても混同されるのですが全く別のゲームです。目的地に着くことが目標ではないですし、

【各鉄道会社はプレイヤーの持ち物ではありません】

【株券はプレイヤーのもの】ですが・・・ この辺、子供には説明がすごく難しいかも。



プレイはすごくシンプルで、最初に3枚の路線カードと、4枚の株券、そして特別な株券であるユニオンパシフィックカードを配ります。



配られた株券をみて、一枚を選んで一斉に公開。ここから手番順にゲーム開始です。

手番になったら、何はともあれ路線カードを一枚引きます。その後

A) 路線の拡張

B) 株の公開

のどちらかを行います。

A) 路線の拡張

手元には路線カードが4枚になっているので、このうち1枚をプレイできます。



このカード、非常にわかりづらいのですが、4種類の線路のうちどれかが書いてあります。(Aと書かれているのはオールマイティカードです。)



ボードにも4種類の線路が描かれており、対応するカードを出すとその線路上に列車駒を置くことが出来ます。



ここで手元のサマリーカードに目を移すと、10社ある鉄道会社はそれぞれ使える線路が決まっているのです。一番大きなEP&RG社は4種類全部使えるのですが、そのほかは限定されます。

※ちなみにその隣の数字は、左から株券の総数、列車駒の総数を表します。



都市間の線路上にはいくつか空きスペースがありますが、この上に配置します。チケライと違って一つ置けば、その区間はつながったことになります。スチームをやっていれば感覚的にわかりますね。3つ空きスペースがあれば3社まで乗り入れ可能という路線です。

この路線拡張が、株価に影響を及ぼすのです。



路線拡張したら、公開されている株券から一枚を選んで引くか、株券の山札から一枚を補充します。チケライっぽいですね。このとき、ユニパシ株を選んでもOKです。

※ユニパシ株を引いたとき、手札の「ユニパシ株以外」の株を一枚捨てることで、もう一枚ユニパシ株を引けます。後半紙くずとなってしまった株券を処理するためのルールですが、うまく機能していません。詳細は後述・・・。

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B) 株券の公開

手元の株券を自分の前に出します。株券は手札に持っていてもお金にならず、公開して初めて効力を発揮します。

公開するときは



・2社を一枚ずつ か



・1社を複数枚

のどちらかで公開できます。もちろん1枚だけ公開しても構いませんが、効率が悪いのでやらないでしょう。

この時、手元のユニオンパシフィック株を公開してもOK。

株券の公開をしたときは、手札の線路カードを一枚捨てます。どちらにせよ、線路カードは3枚に戻るのです。

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さて、株券の山札からこの金色の「決算」カードが出てきたら、このゲームのメインイベント、決算です。

決算はゲーム中に4回起こります。各プレイヤーが手元に公開してる株券の枚数を比べ、多い人が配当を獲得するのです。



配当は単純で、【ボード上に配置された会社の列車駒数+1】です。配当は2位までもらえ、2位のプレイヤーは端数切捨てで1位の半分のお金がもらえます。

線路をたくさん使える会社は株価が高くなりがちですが、その分たくさんのプレイヤーが筆頭株主を狙って争います。

同率1位だった場合は、1位+2位の配当金を合わせて2で割った金額をもらえます。

さて、もし一社の株を一人が独占していた場合は?? 小さい会社の場合独占が起こりやすいのですが、1位+2位の金額を全部もらえます。 ただし小さい鉄道会社は株価が伸びづらいので、この辺のバランスは見事。



また、ユニオンパシフィック株も配当を計算します。これはボード上に線路を持たない特殊な株なので、配当があらかじめ決まっています。

こんな感じ。一回目の決算では何ももらえず、2回目の決算以降からお金が入ります。後半になるとどんどん強くなります。

このユニオンパシフィック株が、他の株券と比べても相当強いので、UP株を持たずしてゲームに勝利するのが難しいバランスになっています。

なので序盤にUP株を引きまくり、全員にある程度いきわたってからゲーム開始!という展開になります。全員がわかっていればそれでいいのですが・・・

本来、UP株の目的としては【ゲーム後半にいらない株を捨てて代わりにUP株を引く。いらない株券を有意義に活用できる】というゲームデザインだったはず。なんせUP株を引いた手番に、通常の株券を捨ててもう一枚UP株を引けるのですから。

しかしUP株が強すぎるために、本来の機能を果たせてないというしかありません。

何かしらヴァリアントがほしいところですが、簡単なのは「UP株の決算テーブルを一つ後ろにずらす」というもの。つまり1・2回目の決算では何ももらえず、3回目の決算で本来のルールで2回目の決算配当が、4回目の決算で本来の3回目の配当がもらえるようにするのです。これで後半からUP株を集めだす展開になるのでは???


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ゲームは4回めの決算が終わったら終了。最初にルールブックに従って決算カードを混ぜていれば、残り数枚残したところで突然終わりになるでしょう。(最後のカードまでもつれ込むことも有りますが)

もちろん一番お金を稼いだ人が勝ち!です。

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ボードが無くても良いのでは?という意見も有りますが、後半は路線を拡大するにもボード上の殆どに列車コマが置かれており、「陣取り」の要素が多分に出てくるため、ボードの存在価値が高いと思います。あと、やはり巨大なボードを囲むとテンションが上がりますね。

視認性の悪さはもはや周知の事実で、ぱっと見て判断しづらい路線の種類、10色あって混同しやすい列車コマ。ちょっと昔のゲームなので、それも含めて楽しみましょう。

いつ出てくるかわからない決算のドキドキ感。株をもう少しためてから公開したいけど決算が起こりそう・・・!でも後一枚貯めないと筆頭株主になれない・・・! 終始ジリジリするゲームなので、UP株について予習してから是非プレイしてみてください。

残念ながら手に入りづらいゲームですが、テーマを航空会社に置き換えて、システムを流用した「エアライン・ヨーロッパ」が今なら手に入ります。こちらもそのうちレビューを。

エアライン・ヨーロッパ 日本語版

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価格:5,141円(税込、送料別)


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