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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

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シニョーリエ

シニョーリエとはルネサンス期の貴族のうち、血縁関係に有る集団の長を表します。

各地の貴族は、政略結婚などで血縁関係を作り、自分たちの氏族だけで権力を独占していたのですね。現代だってそういうこと、ありますけど。





---シニョーリエ---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:120-150分
評価:☆☆☆☆




最近Board Game Arena に登場してオンラインで遊べるようになった「シニョーリエ」です。ニッポン:明治維新等、この年に立て続けに重ゲーを発表した What's Your Games からの出版

ちなみにBGAでは

・マデイラ
・ニッポン
・シニョーリエ

が遊べるので大変素晴らしいですね。これらは総じて重ゲーなので、オンラインでやれば時間も短くなるし遠方の友達と遊べるし、ボードゲーム買う必要ないんじゃ?? 

・・・というのは素人考えで、やっぱりボードゲーム版買ってしまうんですよね。What's Your Games の策略にまんまと嵌ってます。

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ニッポンと違い、こちらはワーカーの代わりにダイスを使用する ダイスプレースメントです。

5色のダイスをプレイ人数分振り、各プレイヤーが手番に一つずつ取っていきます。

まず前提として、各ダイスでアクションを行う際に固定のコストがかかってきます。黄色が最も安く1金(単位はフロリン)
水色が最も高く、5金となっています。

ダイスを取っておいた際に、この基本価格から出目を引いた数が支払うべきコスト。払えなければアクションできません。



各アクションは

黄色:3金もらう
赤 :女性ミープルを結婚させる(メインボードの都市に置く)
紫 :白ダイスを振って、出目に応じて男女ミープルをもらう
灰 :男性ミープルを派遣する(メインボードの都市に置く)
水色:職業トラック及びイニシアチブトラック(手番順に影響)を上げる



となっています。 ミープルが男性と女性に分かれているのが特徴的で、男性だったら職業トラックをがんばってあげてから、都市に派遣して得点。 女性だったらうまいこと政略結婚させて得点、って感じです。

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このメインアクション以外に、「助手の雇用」と「業務アクション」というのがあり、ゲームを複雑にしています。



「助手の雇用」は、個人ボード上の助手アクションマスに白いディスクを置くことで、以降対応したダイスを取る度にその助手アクションが発動するというもの。

3金もらえたり、特定の職業トラックを出目に応じてあげられたりと豊富な種類があり、迷ってしまいますが

序盤は助手の雇用をして、以降のアクションを強化しておくのが定石でしょう。逆に後半は助手の雇用をする意味は薄れていきます。



「業務アクション」とは、メインボード左中段に置かれている業務アクションタイルから一枚を選んで、書かれているアクションを行うというもの。

対応したダイス色に置かれているアクション2枚のうち、どちらかが行えます。コストとして男性ミープルor女性ミープルが1-3個必要になってきます。

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ラウンド中にパスするか、4アクション行ったら1ラウンド終了します。



この時、使ったダイスの出目が合計13以下なら、報酬として花嫁(紫ダイスアクションのときに振れる白ダイスが増える)や2金がもらえ・・・

メインボード左下に置いてある、報酬タイルの内容を実行する or 3金が手に入ります!

使ったダイス目の合計が13を超えてしまうと、これらのボーナスは受け取れなくなるのでマネジメントが重要になります。

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7ラウンド目終了でゲーム終了。最終得点は・・・



・結婚や男性ミープルの派遣で手に入れた紋章タイルの得点
・職業トラックに残っている男性ミープルは、トラックの数字÷2(端数切捨て)の得点

この二つだけです。ゲーム途中で入る得点に比重が置かれているゲームですね。

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男性ミープルの派遣で得られる点数が、最大で1人13点。この点が大きいので、ここを主軸に置いて、ラウンド終了時のボーナスタイルを見ながら他の得点源も押えていく、という感じではないでしょうか。

ただ、同社のゲーム「ニッポン:明治維新」「マデイラ」当たりよりも運要素が大きめ。ダイスを振るのももちろんそうですが、都市に置かれる紋章タイルもランダム配置。業務アクションタイルも毎ラウンドシャッフルしてランダムなので、割と気楽にプレイできる重ゲーです。(プレイ時間が短いってわけじゃないよ!)


細かいルールはBGA@うぃき が詳しいので、そちらをどうぞ!

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やぎのベッポ



2007年にドイツ年間キッズゲーム大賞を受賞した「やぎのベッポ」です。

ボードゲームを知った当初、ジョーコデルモンドさんの記事を拝見して「これは絶対面白い!」と思い、欲しかったのですが国内では品薄状態。その後しばらく手に入れてなかったのですが

2018年4月になって再版がかかったのか? 急に流通状態が良くなって、国内で普通に注文できるようになりました。子供がちょうど対象年齢(6歳~)に育ったので、一も二もなくゲット。

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このゲーム、要はすごろくなんですが。さいころを振る代わりに、ベッポ駒を使います。

ベッポを盤面の強力磁石の上に置き、そこにスロープから転がしたパチンコ玉が近づくことによって・・・



吸い寄せられたパチンコ玉にベッポがばちーん!と弾かれ、盤面上を勢いよく飛んでいきます!

盤面の絵はいくつかのエリアに分かれており、ベッポが止まったエリアに対応するマスまで、自分の駒を進めます。

一つのマスには一つのコマしか入れないので、すでに近くのマスが埋まっていたら、その次の同じ絵柄のマスまで進むことが出来ます。このため、ゲームは非常にスピーディーです。早ければ5分くらい。

ベッポとプレイヤー駒は同じ盤面を共有しているため、当然ベッポに弾かれる時があります。そんな時は駒をスタートまで戻さなくてはなりません。

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もう一つのギミックがクローバー駒。 すごろくの途中に置かれていて、同じマスに止まるか通過で獲得。このクローバーの上に自分のコマを載せます。

すると、ベッポが突撃してきた場合でも スコーン!とだるま落としの要領でクローバーだけ吹っ飛ばされ、自分のコマは助かるのです!クローバーは弾いたプレイヤーに取られてしまいますが。


かなり見事にだるま落としするので、クローバーを獲得したプレイヤーをぜひ狙いましょうw

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文章にすると意外と長くなってしまいますが、実際にプレイするとほとんどルール説明不要です。とにかく強力磁石でぱちーん!と飛んでいくベッポがインパクト大で、興味を持たない子どもなんているのか?というレベルの名作。

パチンコ玉の転がし方とベッポ駒の置き方によって、いろんなところを狙えるようになります。お子さんにどうおけば狙えるかな?と話しかけてあげて、一緒に楽しめるといいですね。

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虹色のへび



箱には4歳からと書かれていますが、ルールを無視すれば3歳ぐらいから遊べるカードゲームです。

といっても、ルールと言えるほどのものはありません。

カードをシャッフルして山札を作ったら、一枚ずつめくっていくだけです。



カードには、へびの頭、胴体、しっぽがあります。

場にめくったカードをどんどんおいていって、色が一致するようにつなげていきます。

にじいろのへびカードは、オールマイティなのでどんなカードにもつながります。



頭と胴体・しっぽがつながって、一匹のヘビになったらそのセットを獲得。山札切れしたときに一番カードを多く持っていた人が勝ち!です。超簡単!

※ただし、頭のしっぽの二枚で構成してしまったヘビは獲得できませんので注意!

この遊び方が出来るのは確かに4歳ぐらいからだと思いますが、3歳の子でも、色が一致するものをつなげる絵合わせのような遊び方が可能です。値段も安いし、知育ゲームとしてお勧めですね。




※我が家の次男が3歳ですが、思い出したように棚から取ってきて遊んでます。長男のときはヘビが嫌いだったのか・・・?全然遊びませんでした・・・w

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アンロック!(UNLOCK!) ミステリーアドベンチャーズ

間をおかずに発売された、アプリを使って答え合わせをするタイプのアナログ脱出ゲーム アンロック! 第二弾です。




---アンロック!(UNLOCK) ミステリーアドベンチャーズ---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆☆

とりあえず最初のシナリオ「丘の上の館」をプレイした感想。このサブタイトル、「丘の上の裏切り者の館」にかけてますね。きっと。



このシナリオに関しては、特に目新しい要素はなく、前作のプレイ感覚をそのまま踏襲しています。

ゲームの続編というのは、往々にして難易度が上がるものですが、そのようなこともなく。むしろ「アンロック!」式の謎解きに慣れてきたのがあってか 前作より簡単に思えました。ヒントなしで制限時間以内にクリア(2人プレイ)

このアンロックなんですが、アプリはタイマーと暗証番号入力、ヒント表示ぐらいしかしてくれないので、もうちょっとアプリの利点を生かしてはどうかな?と思いますが・・・

「アプリから出る音」を謎解きとして使ったり、スマホのカメラを使う、なんてのは結構考え付くんじゃないか?とは思うのですが、あくまでもカードで完結させるというこだわりがあるのかもしれません。

5/7 追記:その後、残りの二つのシナリオを遊んだらありました!「音を使う」謎解き。
音声もしっかり日本語化されていて、ちょっと驚きました。




相変わらずコスパはイマイチですが、あと二つのシナリオ、楽しみたいと思います!


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レースフォーザギャラクシー

ジャンプドライブ技術を手に入れた人類は、ついに外宇宙への植民を開始した。
我々の地球は、「オールド・アース」と呼ばれ、資源を消費するだけの存在となり果てている。
人類は、外宇宙に新たな資源を求め続けなければならない。すでに滅んだエイリアンの遺産なども利用しつつ。




---レースフォーザギャラクシー---

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆☆☆



すでに日本語版が流通しなくなって久しい「宇宙サンファン」であるところの本作ですが、今更ながら面白さを再発見! いやー拡張全部ほしくなっちゃうなー。売ってないけど。

もともとは、名作プエルトリコのカードゲーム版として開発されていた本作ですが、結局採用されたのは「サンファン」であり、こちらは宇宙をテーマとして発売されたのです。

サンファンと比べると、やや複雑なルール。しかしその分、奥深いゲーム性となっており、プエルトリコとまた違ったゲームに仕上がっております。

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もとがプエルトリコなので、ヴァリアブルフェイズシステムを採用しています。各自1アクションを選ぶのですが、アクションを行うのは全員。でも、そのアクションを選んだ人には特典があるよ、というあれです。

これによって、常にアクションを行っておりゲームのダウンタイムが気にならなくなるという素晴らしいシステム。

ただレースフォーザギャラクシー(RftG)では、プエルトリコやサンファンと少し違って「毎手番、すべてのアクションから一つ選べる」というシステムになっています。前述の特典は、選んだ全員が受け取れるという仕様に。プエルトリコは、同一ターン内で他の人が選んだアクションは選べない(=特権を得られるのは一人)だったのです。

手札をコストとして使用するのは同じ。

商品の生産と売却についても、基本は同じですが

売却が「交易」と「消費」に分かれており、「交易」が手札を補充するサンファンにもあったアクション。「消費」は勝利点を得る、プエルトリコの「出荷(船)」に当たるものとなっております。

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アクションは次のようなもの。各自秘密裏にアクションカードを選び、同時に公開します。
同じアクションが2つ存在するものは、得られる特典が2種類から選べるということです。

尚、複数のアクションが選ばれた場合(ほとんどそうなのですが)数字順に解決していきます。

探索:山札から2枚引いて、そのうち1枚を得る
特典A 7枚引いて 1枚得る
特典B 3枚引いて 2枚を得る



発展:◇アイコンのカードを場に出す。
特典 場に出す際のコストが1枚減る



移住:〇アイコンのカードを場に出す。
特典 カードを場に出した後、山札からカードを1枚引く

消費:生産した製品を売却する 尚、売却先のカード(消費能力をもつもの)がないと勝利点を得られない。 逆に言えば、売却先がある限り製品の売却は必ず行う。
特典A 売却前に、商品カード1枚を交易に使い、レートに従って手札を得る
特典B 消費によって得られる勝利点が2倍になる

生産:生産能力のあるカード上に、商品を載せる(山札からカードを1枚、伏せておく)
特典 単発生産惑星(〇の中が塗りつぶされておらず、周りが光っているもの)1枚を選び、商品を生産する

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わかってしまえばどうということはないのですが、単発生産惑星と、普通の生産惑星の違い、そして「軍事力」の概念があることなどから、サンファンよりかなり複雑になっています。



軍事力は、自分の場に出したカードの軍事力の合計値が、赤字の惑星カード(〇アイコンのカード)より高い場合、ノーコストで場に出せるというもの。手札をコストとして出す場合と違った難しさがあるものの、速攻に向いたリソースとなっています。



また、RftGの消費アクションはプエルトリコの出荷とも差別化されていて、
・消費してくれるカードが無いと、製品を出荷して勝利点を得ることが出来ない


という点が最初戸惑います。工場と消費する場を考えないといけない。非常に奥が深いゲーム性となっています。

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これにより、RftGでの戦略は2つに大別され、

・製品をどんどん作って、消費の際に勝利点2倍アクションを使いつつ大量点獲得する作戦

・軍事力を生かしてノーコストでカードを出し続け、即効で12枚建築、ゲーム終了に持ち込む作戦

このどちらかに傾倒することになります。もちろん手札のめぐりによってはハイブリッド型も選択可能です。

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遊びこんでみた印象では、軍事作戦はやや難易度が高い印象。軍事カードで生産能力がついているものが少ないため、生産→交易での手札補充が難しくなっています。

また、速攻を狙うために毎手番「移住」アクションを打つ必要があり、消費作戦を選んだプレイヤーに便乗して手札を増やすように、場を整えていかないと難しいです。

例えば



・新生存主義者と 無法世界を場に出して置き、他のプレイヤーが選んだ消費アクションでカードを獲得できるようにする

・惑星改造ロボットを利用して、移住後に引けるカード枚数を増やす

といった対応が求められます。

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お気に入りのゲームなのですが、日本語版が市場から消えて久しいのが残念。後発のダイスゲーム版「ロールフォーザギャラクシー」を売りたいのかもしれません。あちらのほうが単価も高いし・・・

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プロフィール

HN:
seshil
性別:
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趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング

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