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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧

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プエルトリコ 10周年記念版



新しい奴隷がやってきたぞ!早速インディゴ畑で働かせるんだ

---プエルトリコ 10周年記念盤---

ルールを覚えるのに必要な時間:45分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)

先日のゲーム会で、10週年記念版をプレイさせて頂きました。持ち込んでいただいてありがとうございます。
記念版は高いので自分では買わないと思うから・・・・。



さて、このゲームでやることは

・植民地プエルトリコで、染料やトウモロコシ、タバコやコーヒーを栽培し
・工場にて加工、商品にして
・国内市場で売ったり、輸出をしたりして
・プランテーション経営をするゲームです!

どっさり入ったコンポーネントから予想されるとおり、重量級のゲームなのでルールを教えて貰えてよかった。ボードゲームのルールは人から聞いて実際にプレイするのが一番覚えやすい。



これが個人ボード。一人一枚ボードをもち、プランテーションを経営していく。上半分が畑用の土地で、下半分が建物用の土地だ。それぞれ12マスの土地に、適したタイルを置いていく。

工場や畑タイルの上には、定められた人数の作業員を置かないと稼働しない。(ゲーム中は奴隷といっていた。プランテーションだからね。)

そして、畑と工場が両方稼働して初めて、作物を得ることができる。※とうもろこしだけは例外で、工場がなくても出荷できる。



畑や建物は共通の場から持ってくる。右手前に見えている大きめのタイルはアクションタイルで、計7枚のタイルから自分の行いたいアクションを選ぶ。アクションには

1) 畑タイルを獲得
2) 建物を建設 (お金が必要)
3) 作業員を配置
4) 収穫
5) 作物を市場で売る(お金を得る)
6) 作物を輸出する (勝利点を得る)
7) 無条件で1金を得る

このアクションを選んだ時に面白いのが、選ばれたアクションはゲームに参加している全員が行う。一人が収穫を選んだら全員が作物を得るのだ。 それだけだとこんなめんどくさいシステムにする必要ないので、アクションを選んだ人は他の人よりちょっと得する。

・作業員を一人余分に得るとか
・建設の時に1金安く立てられるとか
・収穫量が1つ多くなる

といった効果がある。アクションタイルは時計回りにひとりずつ選んでいき、一周したらラウンド終了。手元のアクションタイルを場に戻し、そのラウンドで選ばれなかったタイルの上に1金を載せ、次のラウンドに移る。

この特徴的なシステムのことを、ヴァリアブルフェイズシステムというらしい。なるほど。



こうしてプランテーションから産出された作物を使い、お金や勝利点を得る。

作物には

・とうもろこし
・インディゴ
・砂糖
・タバコ
・コーヒー

の5種類がある。下の作物ほど市場での値段が高い。

#作物を売り、お金を得るには市場にて売却のアクションを行う

この市場が曲者で、1アクションでは1種類の作物につき1つしか売ることが出来ない。誰かが先にタバコを売ったら、それ以降の人はタバコは売れないのだ。市場のスペース(4つ)が埋まるまでこの独占状態は続く。4種類の作物が出揃い、市場が埋まるとリセットされる。

#作物を輸出し、勝利点を得るには輸出アクションを行う。



#輸出するには当然船に載せる。貿易船は3隻あるのだが

・1つの船には一種類の作物しか載せられない
・各船はすべてのスペースが埋まるまで、船は出港しない。(つまり状況のリセットが行われない)
・自分の順番が来たら、載せることのできる作物は全部載せる。
・船が出港したら、手元に残った作物は全部腐ってしまうので、処分する。(1つだけ選び、倉庫に入れて残しておくことができる)
・作物によって得点に差はなく、すべてひとつ1点。

市場と同じく癖のある船だ。こうして

・作業員が枯渇
・誰かが建物スペースを全部埋める
・勝利点が枯渇

いずれかの条件が満たされるまでプレイを繰り返し、最終得点が一番高い人の勝ち。

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重量級のゲーム。自分でルールブックを読んでいたら途方にくれていただろう。

しかしゲームはものすごく面白い。さすが世界のゲームフリークを惹きつけるだけのことはある。
相手の手番にも自分の経営が進むので、待ち時間というものが殆ど無い。

システムは練りに練られている。運の要素はほぼないが、テーマ性が強く出ているのでアブストラクトゲームをプレイしている感じはしない。

かなり敷居が高いので、ルールを知っている人と一緒に一回遊んでみるのがおすすめ。きっと自分でも購入したくなるはずです。



10週年記念版は、このお金が最高!通常版の紙のトークンに代わり、銅貨が入っているのだ。欲しいなー。

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P.I.



この街では、誰もがお互いを疑い、本当のことを話そうとしない。
殺人犯・誘拐犯・銀行強盗・・・ まるで罪人の見本市だ。

---P.I.---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:60分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)

見た目の通り推理モノのゲームです。マーティン・ワレス作。



各自には、犯人・犯罪・潜伏場所の3枚のカードが配られる。自分は右隣の人のカードを探り、左隣の人からは逆に探られる立場になる。

参加している全員が、捜査官であり犯人なのだ。このへんは他の推理ゲームと違ったプレイ感。



んで、どうやって推理を進めていくかというと、まず場には常に9枚のカードが公開されている。このカードから一枚選び、右隣の人に「これ、あなたと関係のあるカード?」と聞くのだ。



右隣の人はメインボードを見る。メインボードには12のロケーションがあり、それぞれそこに潜んでいる人と、そこで行われた犯罪が示されている。

例えばRick's Cafe のカードをプレイしたとしよう(メインボード手前に見えると思う)。潜伏場所がズバリRick's Cafe ならば、右隣の人は HIT! と答える。 犯人の潜伏場所が判明したのだ。 自分の手持ちのコマから、丸いディスクをRick's Cafeに置き、確定させる。

まあいきなり当たることは少ないのだが、もし相手がRick's Cafeに隣接する場所に潜んでいた場合、Blow!と答える。その場合は手持ちの駒から小さいキューブをRick's Cafe に置く。こうして手がかりをこつこつ積み重ね、

「犯人」「犯罪」「潜伏場所」を当てるのだ。



これが手持ちの駒。実はカード以外にも調査の方法があり、それは強力な「探偵」チップである。一人5枚ずつ持っており、ゲーム中補充されることはない。

探偵はメインボード上の任意のロケーションにおける。そうすると右隣の人は、手札とその場所の「犯人」「犯罪」「潜伏場所」を比較し、さっきの要領で 「1HIT 2Blow!」とか答え無くてはならない。カードと違って3つの要素をいっぺんにチェックできて便利なのだ。

ただ、同じ写真に写っている「SECOND CASE」「THIRD CASE」というチップからもわかるように、事件を3つ解決しないとゲームは終わらない。そして探偵の補充は一切無いので、使いどころはよく考えておこう。

事件を解いた順に 7点・5点・3点・・・と得点を得て、最終的に得点が一番多い探偵の勝利だ。

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ぱっとみ重量級のゲームに見えるP.I.だけど、やっていることは「数字当てゲーム」なので、プレイ感は中量級だ。4桁の数字をてきとうに選んで、1ストライク 2ボール! とかやっているあれである。(この説明でわかるかな・・・?誰もが子供の時やったと思うんだけど。)

ただゲームの雰囲気がいいし、他の人のプレイ中も可能性を一つ一つ潰していけるので、待ち時間も楽しい。「犯人」「犯罪」「潜伏場所」のカードは各種一枚ずつしか存在しないので、他の人が確定させた要素は自分の推理から外せるからだ。

インストをするときに「数字当てゲームの発展版です」と最初に説明するとわかりやすいかも?結構気に入りました。3人以上じゃないと面白くなさそうだけど。

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カタン:ダイスゲーム (ソロプレイ)



え?騎士は木や羊毛を取ってきてくれるんだって?
それって泥棒じゃない?



---カタン:ダイスゲーム---

ルールを覚えるのに必要な時間:15分 (本家カタンを知っていれば5分)
1ゲームの時間:10分 (ソロプレイ)
評価:☆☆ (☆5で満点)

いろいろボードゲームを買い込んで、そろそろ天袋に収まりきらなくなってきてます。

様々なアナログゲームに手を出してわかったこと。それは・・・。

俺、ダイスゲームが好きだわ。

ということ。

さて、ジーピー社が国内版を出してくれたおかげで、容易にに安く手に入るダイスゲーム:カタンダイスを遊んでみましょう。



コンポーネントはこんな感じ。プレイヤーシートが4枚と、水性ペンとダイスカップ。そして特殊ダイスが6つ。



今回はソロプレイなので、とりあえず転がしてみる。付属のダイスカップはちょっと小さくて使いづらいので、ダイスタワーを使用。



要するにこのダイスの目が獲得資源となって、本家カタンと同じように建物を立てていくのだ。建設コストも同じ。

本家カタンとの違いは

1) 次のターンに資源は持ち越せない。
2) 開拓地・建造物はシートに書いてある順番通りにしか立てられない。
3) 発展カードは騎士のみ。こちらも順番通りに獲得する。
4) 盗賊の要素はない。
5) 盗賊がいないので、騎士の効果が違う。騎士は配置した土地に書いてある資源を一回だけ、好きなタイミングで獲得できる。ダイスの目とは関係ない。


こんなところか。




ま、とりえず道を作りたいので木材とレンガを確定させ、残り4つを振り直す。振り直しが2回まで出来るのだ。
あと、なんか金色の絵があるが、あれは2つ集めると好きな資源一つと交換できる。



むう、あと麦が出れば開拓地と道を同時に作れるな。ダイスは残り1つだが・・・。勝負!



はいダメでしたー。



道を1本つくって1点と・・・。

商品に書いてあるルールでは、10ターンを繰り返して合計得点を争うらしい。



とりあえず10ターンやってみたら25点だった。いいのか悪いのか・・・?
本家カタンと違い、都市はかなり作りづらい。騎士の効果をうまく活用するか、運が必要。今回は1つ作れたが。
でもひとつ作れば7点と破格の高得点なので、狙う価値はある。




さてこのゲーム、プレイヤーシートの裏とパッケージ裏にルール説明が書いてあるのだが・・・。

ルール説明が不足してる

開拓地は道の先に作らないといけないとか、資源の許す限りいくつでも建てられるとか、いろいろ細かい点が抜けているのだ。

マンガでルールを説明しているのは良いと思う。ドイツゲームの敷居を低くし、一般流通に載せるための努力だろう。

でもパッケージ内に1色片面印刷のルールシートを同梱出来無かったんだろうか?コストアップは1-2円だろうし・・・。



まあジーピー社のサイトでルールを配布しているので、印刷して読んでおこう。ちなみにドイツ版のルール和訳が書いてある。

そしてルール説明を読むとわかるが、このゲーム、多人数でやっても他のプレイヤーとの絡みが一切ない



なので原作者のクラウス・トイバー自らが考えたヴァリアントルール「カタン:ダイスゲーム プラス」がある。2人以上でプレイする場合はこちらがおすすめ。本家カタン同様、ロンゲストロードとラージェストアーミーの奪い合いがあり、より本家ルールに近づいている。

カタンダイスゲーム プラス

一人で転がしてると☆2かなー。ちょっと寂しい気分になるのは否めない。

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アグリコラ:牧場の動物たち



家族3人で牧場を営む物語
え?厩がいっぱいだって?じゃあとりあえず土間で飼っておこうか。しょうがない。


---アグリコラ:牧場の動物たち---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:45-60分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)

本家アグリコラはやったことが無いが、2人専用のお手軽になったアグリコラということで、こちらのフタリコラを購入してきてプレイ。値段も本家の半分ぐらいだしね。



この可愛らしいコマが沢山あるワクワク感。素晴らしいね。カップルに是非オススメしたいが、これが初めてのボードゲームだったりするとルール難易度が高いので、「ラブレター」あたりから入るといいのでは。

ちなみに100均の薬用小物入れを買ってきて、コマを分けておくと便利。



所謂「ワーカープレイスメント」というジャンルのゲームで、互いに3人のワーカーを仕事場や資源産出場に置いて手番を進めていく。大きな赤と青の円盤がワーカー。

3人を配置するのを1ラウンドとし、合計8ラウンドを戦う。全部で24の行動しか取れないので、牧場を大きくするには最善手を尽くさなくてはいけない。カツカツなのだ。

ワーカーを使って取る行動は

1)資源を獲得する
2)動物を獲得する
3)建物や柵などを建築する

大きく分けると3つある。同じラウンド内で相手のとった行動と同じ行動は取れない。そうすると基本的に先手が有利なのだが、手番を入れ替えるチップを、ワーカーを使って獲得することもできる。



牧場は現実と同じように、柵で囲わなければ動物が飼えない。もちろん柵を作るのも、柵の材料の木を獲得するのもワーカーが必要。



柵以外にも厩(うまや)や・・・



倉庫、避難小屋と言った建物を牧場内に建てることができる。これらをうまく活用すれば、8ラウンド終えた頃には動物で溢れかえる牧場の主になれるだろう。



これはまだ序盤。牧場は柵で完全に囲われていないように見えるが、建物の壁を柵として利用することができるのだ。また黄色い小屋のようなコマは飼い葉桶で、厩や牧場の収容能力を2倍にしてくれる。

動物は同じ種類が2頭以上いると、子供が生まれてどんどん増えていくので、牧場から溢れかえらないようにうまく拡大をしていかなくてはいけない。特に中盤は大変だ。


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中量級のゲームだが、ワーカープレイスメント系としては手軽な方に入るゲームだと思う。
運の要素は全くないので、ガチで対戦すると頭から煙が出るまで効率のよい牧場経営を考えるかも知れない。

拡張セットの日本語版も出たので、買ってこようかな。その次は本家コラにステップアップしよう。

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Take Back Toe (テイクバックトゥー)



Take Back Toe (テイクバックトゥー)

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:5-10分
評価:☆☆ (☆5で満点)

チーパスゲームズでダウンロード出来るお手軽2人専用ゲームです。

ダウンロード出来るのはルールとゲームボード印刷用のPDFだけなので、駒は自分で用意しよう。40個必要だが、色分けしなくていいのでおはじきとか、マンカラに使う小石とかでもいい。



今回は、プライムポーカーチップを使いました。

安くて質感の良いポーカーチップです。ほんとの高級品と比べると、印刷がずれていたりと品質に難もあるけど・・・。

重ねて置けると便利なので、ポーカーチップが一番便利かもね。

ルールは簡単

1)自分の手番に、サイコロを振る
2)出目の枚数分、チップを上下左右に1マス移動できる。
3)自分の陣地の4マスのうち、3マスに同数のチップを置いたら勝ち。

※移動できるのは1箇所のみ。6が出た時に、2箇所から3・3と分けて移動する、というようなことは出来ない

※どこも移動できない場合はパスになる。

※直前に移動した駒を、もとの場所に戻すのはダメ。違う出目でも×

さて準備が終わったら、サイコロを振ります。



今回は6が出ました。



自陣(手前の4マス)にチップを6枚移動させます。相手は1を出したので・・・。



1枚が敵陣に移動。ちなみに相手の陣地に駒を動かしてもOKなので、どんどん邪魔しよう。



また1なので左端から手前に移動。



で、互いに邪魔しながらこんなかんじで3マスを同数で揃えれば勝ち。

10分ぐらいで勝負がついて、結構頭を使うのでおすすめ。なかなか面白いです。マンカラとちがってサイコロ運も関係するので、まぐれ勝ちも十分ありえます。

相手の邪魔もできるので、運と実力がちょうど半々ぐらいに混ざっているイメージ。

A4のコピー用紙にボードを印刷し、サイコロと40個の「何か」を用意すれば遊べるので、プレイしてみては?

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プロフィール

HN:
seshil
性別:
男性
職業:
会社員
趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング

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