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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧

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勝利への道 コンパクト



昆虫達?の大レース。でも早くゴールしたからってえらいわけじゃない。

後ろから迫り来るムシに食べられないように、美味しいタイルを取っていこう!


---勝利への道 コンパクト---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:15-20分
評価:☆☆ (☆5で満点)

6ニムト!を世に送り出したウォルフガング・クラマーと、その友人のミヒャエル・キースリングが作ったすごろくゲーム。しかし2度も3度もひねっており、ただの双六ではない。



まずはスタートタイルとゴールタイルの間に、八角形のタイルをランダムに配置、コースを作る。もちろん毎回コースは変わる。

そして、二人プレイの時には一人3つずつコマを持つ。3-4人プレイの時は2つずつ。最初緑と黄色のコマが2つずつしか無いので、欠品か?と思った。



タイルにはプラスのタイルとマイナスのタイル



そして妙なイラストが書いてあるラッキータイルがある。



タイル配置を終えたあと、プラスタイルとラッキータイルの、スタートから近い方6つに「番人」コマを置く。これについては後述。



さて、サイコロを振ってコマを進めるゲームなので、6が出たら



6つコマを進める。この時、タイルの上に自分のコマしかなかったら(ここはルール違い。本当は「移動元」のコマに1つしかコマがなかったら、そのタイルを取る。



そのタイルを獲得する。なのでどんどんコースは短くなっていく。今回は運悪くマイナスタイルを取ってしまった。



赤プレイヤーは4が出たので



4つコマを進める。ラッキータイルの上に来たが、「番人」がいるので取れない。



「番人」は、プレイヤーコマと一緒にタイルに乗っていると、サイコロの数だけ動かすことができる。なのでまずは番人をどかして、



赤プレイヤーはラッキータイルの上に自分のコマを動かす。これで赤のコマだけがタイルの上にあるので、ラッキータイルを獲得。(コレも間違いだと思う。自分の駒であってもコマが載っていたら、タイルは獲得できないはず)



このタイルは、「手持ちのマイナスタイルの中で一番値が小さいものを、プラスに転換」させることができる。もし-10点のタイルを取ってしまったとしても、一挙に+10点!

2枚以上獲得した場合は、「次に値の小さい」マイナスタイルを+に転換できる。積極的にとっていこう。

全員がゴールに到達した時に、一番ポイントを獲得した人が勝利。ゴール順は関係ない。

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※ムシヴァリアント



コンパクト版の勝利への道には、このムシコマが入っている。サイコロが「1」または「2」だった時に、プレイヤーコマや番人の移動に加え、ムシを動かすことができる。(動かさなくても良い)

ただし、全てのプレイヤーコマより後ろにムシがいる場合は、必ず動かす必要がある。

もしプレイヤーがムシに追いつかれてしまったら、番人がいないマイナスタイルのうち、一番値が大きい物を取らなくてはいけない。

このヴァリアントを入れると、展開がスピーディかつスリリングになるので、最初から採用して遊ぶといいかも。

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2プレイしか遊んでいないが、かなりあっさりしたゲーム。ムシヴァリアントは入れたほうが面白い。

先に進んでしまうとスタート付近のタイルが取れなくなるため、番人を動かしつつ後方にとどまっていたいが、ムシがどんどん迫ってくるというジレンマが起きる。

3つのコマのうち1-2個は先に先にと進め、番人を追い越すとそれはソレでタイルを取りやすい。マイナスタイルかもしれないけど。

お手軽ゲームだが、「わーっ!」という盛り上がりにはちょっと欠けるのが残念かな。

※2014/4/9追記 今たまたま読み返してみたら、大きなルール間違いをしていたことがわかった。改めて正式ルールで遊んでみたい。評価が大きく変わるかもしれない。

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6ニムト!

えーと、17,42、63、70・・・

うわ、また俺が六枚目?かんべんしてよー。



---6ニムト!---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:5-10分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)

ニムト・ハゲタカのえじき、ワードバスケットあたりは、コンビニでウノと一緒に並べておいてもいいんじゃないか。次点でコロレット・ボーナンザかな。

観光地のコンビニに行くとよく売ってるでしょ。カード麻雀とか花札とかが。

そんぐらい面白い。あと10~20年したら、ウノに取って変わるゲームかもしれない。



まずはランダムにカードを引き、場に4枚のカードを並べる。数字が1~104まで。スートはない。



手札10枚ずつを各々に配り、いっせーので「同時に」プレイする



今回は49・58・65のカードが出た。



数字の小さい順に、場に出たカードにつなげていく。みてもらうとわかるが、

・一番近い数字の列に、右につながるように並べる
・必ず数字を大きくしていく

というルールに従う。49は40の列に。58は52の列に。
58をおいた結果、65は58の隣に置かれる。

言葉で説明するとなんだかわからないと思うが、一度やればわかるの典型的なゲームなので、ぜひやってみて欲しい。家電量販店のおもちゃ売り場とかで売っているぞ。



次のプレイ



また並べる。一番上の列が5枚となった。もし6枚目をおいてしまった場合は、この列のカードを引き取らなくては行けない。カードには牛マークが書いてあり、その数がマイナス点となる。

どぎつい色のカードが一部あるが、そのカードはマイナス点が特に高い。「55」は-7点と、ゲーム中最悪のカード。



と思ってたら55がでた。絶対引き取りたくねえ!



ここで波乱が。本来なら「103」は、上の画像の一番下の列、「98」の隣に並ぶのだが、
「6」が出たので話が変わる。「6」はどの列の数字よりも小さく、置くことができないので・・・

・列を選んでカードを引き取る


という処理をするのだ。当然マイナス点が小さい「98」の列を引き取る左プレイヤー。




ってことはこの「103」は・・・一番上の列「94」の隣に置かれ、哀れ6枚目となった。




考えどころは有るのだが、他のプレイヤーに引っ掻き回されるので半分は運だ。



列のカードを引き取り-6点。このあともゲームは続く。

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10人まで出来るという懐の広さ。簡単なルール。ワイワイ盛り上がれるパーティ性と、夏休みのスポーツ合宿などに是非持ち込んで貰いたいゲーム。むしろウノよりもルールは簡単だろう。

ほんと、コンビニでウノと共に売ってもらいたい。1994年のドイツゲーム賞受賞は伊達じゃな
い。

ニムト(6ニムト) 日本語版

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価格:1,000円(税込、送料別)


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キャットファーザー



ネーロ・ファミリーの奴ら、また我々のシマでマタタビを売っているらしいニャ!

もう許せないニャ!今からカチコミするニャ!

---キャットファーザー---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:10-20分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)

同人ゲーム、500円、少ないカード数と、いろんな点で「ラブレター」を思い起こさせるゲーム。

2人専用なので、人数が集まらないときはこちらがおすすめ。でも一般流通に載っていないので、入手はやや難。ゲームマーケット等で買いましょう。



ちょっとヤワいキャラメル箱を開けると、中には20枚のカードが。互いに白猫ファミリー、黒猫ファミリーのどちらかを選び、よくシャッフルする。



イラストは一枚一枚全部違う。特にこの白猫側「2」の小物感が良いwwお気に入り。



シャッフルしたら、10枚中5枚を手札とする。残りは山札。



で、一枚を「ボス」として選び、横にして相手に見えないように伏せる。今回は「10」を選んでいるが、何を選んでも良い。



残った4枚を使い、「カチコミ」をする。この時2枚までは同時に出せる。



相手は出された数字を上回るようにカードを出すか、パスをする。どちらかがパスするまでこれを繰り返す。といっても手札は4枚しか無いのですぐ終わるが。



このカチコミは白猫の奇襲が成功!



勝った白猫側は、相手が使用したカードから1枚を選び獲得する。カードには足跡が書いてあり、コレがポイント。5ポイント先取で勝利。



負けた黒猫側は、白猫側のカードを一枚選び廃棄する。これはゲーム終了まで復活することはない。



で、お互い山札から一枚ひいて手札を4枚に戻す。手札は一枚ずつしか入れ替わらない。

これだけだとおとなしいゲームなので、「暗殺」というルールが有る。



もし出したカードの攻撃力が、相手のボスの値と一致すると、「暗殺成功」となり即座に勝利。ターンを繰り返すとだんだん相手のカードが絞られていくので、結構ドキドキする。面白いww

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小粒ですぐに勝負の決まるゲームですが、

・相手のボスを読むカウンティング
・暗殺されないように取り除くカードを選ぶ駆け引き
・手札によって暗殺を狙うか、戦力を投入するパワープレイかを選ぶ選択
(いきなり11以上を場に出せば、相手は12以上しかだせないので、互いに暗殺は成功しない)

いろいろな考えどころがあり、ジレンマがあり・・・。各サイト様で書かれている通り、良いゲームです。2人でやるには、ラブレターよりキャットファーザーがおすすめ。当たり前ですが2人専用ゲームは2人用に極限までチューンナップされてるので。

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レッドノベンバーを救え!



同士!核ミサイル保管庫で火災が発生した!すぐに消化に向かってほしい。
なに?火勢が強すぎて入れない?なぁに大丈夫だ。ここにウォッカがある。コレを飲んで飛び込め!



---レッドノベンバーを救え!---

ルールを覚えるのに必要な時間:45分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)

プレイヤー全員で沈みゆく潜水艦を60分間なんとか持ちこたえさせる、協力ゲームです。

箱には2-8人用と書かれているが、説明書には3人からの遊び方しか書いていない。どういうこと?
まあいいや。協力ゲームだから一人二役やれば問題ない。

さてこのゲーム、コンパクトな箱の中に四つ折りのボードと沢山のコンポーネントが入っていて値段の割に豪華。箱の大きさには日本人も納得。しまう際には「コンポーネントをうまく箱に収めるゲーム」が遊べる。そう、適当に入れると収まらないのだ。



まずは自分の色のフィギュアを決め、10面ダイスを振ってスタート位置を決定する。



ゲーム中頻繁に使う10面ダイス。チーパスゲームズと違って同梱されているので安心。



そして隊員の状態を表すカードと、初期アイテムタイル2つを受け取ってゲーム開始。

どうゲームを進めるのかというと・・・。



ゲームボードの周囲には時間の経過を表すマスがあり、最初は全員60分のところからスタート。
白はタイムカウント用の補助マーカー。



最初の段階では潜水艦レッドノベンバー号はどこも壊れていないので、まずは船長室に向かい、ウォッカを取ってくることにする。

今いるところは「7」としよう。 7の部屋→0の部屋(船長室)に移動するには2分かかる。



なので白の補助コマを2つ進める。

移動の次にアクションを行うことができる。今回はウォッカを2本獲得することにして、更に2分進める。 今回の手番では4分を消化したのだ。

行動毎に白いマーカーをすすめ、ターン終了時に自分の色のマーカーを白のところまで動かす。すると途中に☆が2つあるのがわかると思う。



この☆を通過する度に、災害カードを引かなくてはならない。カードにはたいてい悪いことが書かれていて、火事が起きたり漏水がおきたり、原子炉の温度が上がったりする。

※なにも起きない「猶予」カードもある。


 

火事・漏水のカードを引いてしまったら、サイコロをふりどの区画に災害が起きたかをランダムに決定する。

・火事が起きるとその部屋には入れない。消火器 もしくはウォッカ(!)を持っていれば突入して消火活動ができる。

・漏水が起きるとその部屋で行うアクションに余計な時間がかかる。(+2分)漏水を止めるには排水ポンプが必要。




破滅の災害カードを引いてしまったら、引いた時点から10-15分先に破滅トークンを配置する。全員の時間コマがこのトークンを超えるとゲームオーバー。取り除くには、対応する部屋で修理アクションを行わなくてはいけない。

例えば酸素ポンプ停止だったら・・・



「2」の部屋で修理を実行する。修理の際には、まず何分時間をかけるか宣言し、サイコロを振って宣言時間以下の目を出せば修理成功。トークンを取り除いたあと時間を進める。

ダメだったらそのまま時間だけ進める。

※消火や排水、エンジン修理など、ほとんどのアクションはこうして成否を決定する。



この修理アクションの際に、アイテムを使用出来る。例えばエンジン修理マニュアル(右上)はエンジン修理の際に、宣言した時間+4の目以下で修理成功にできる。つまり6分を宣言すれば自動的に成功。



災害カードにはもうひとつ、エンジンや原子炉の調子が悪くなるというカードがあり、それを引いたらこのキューブを指定された数だけ右に進める。どれか一つでも右端に達したらゲームオーバー。


こうして核ミサイル発射の危機や、原子炉の不調、火災、浸水を乗り越え、ボロボロのレッドノベンバー号で60分間持ちこたえたら全員の勝利。

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多分この記事ではルールがさっぱりわからないと思う。実際には上記以外にも細かいルールがたくさんあり、初回プレイはマニュアルと首っぴきで遊ぶことになる。

基本は

・何分か時間を使って修理する
・災害カードを引く
・新たにどこか故障する
・また修理する・・・

の繰り返しでゲームが進む。選択ルールとして、救助隊到着10分前になったら仲間を見捨てて潜水艦から脱出するという行動も取れるが、これは初回プレイでは考えないほうがいいかも。

プレイヤー1人が同士2人を担当し、擬似四人プレイで2回ほど遊んでみたが、どちらもクリアできなかった。難易度はかなり高い。

ちょっとルールが洗練されてないなぁ・・・とプレイ中に感じた。ハッチを開けたら海水が隣の区画に漏れだしたり、火事が延焼したりと、リアルさが感じられるのだが、ドイツゲームと言うよりはTPRGに近いのかな。

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HANABI (花火)



綺麗な花火を打ち上げよう!花火は小さいものから順にうち上げていくのが粋だね。

おや、でもこの花火、どんな色だっけ?花火玉の外見だと区別がつかないぞ!

------HANABI (花火)--------

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)

2013年 ドイツゲーム大賞作品です。カードゲームなのに珍しく受賞。
先日のゲーム会で持ち込まれた方がいらっしゃったので、プレイさせて頂きました。ちなみにアバクス版ではなく缶入り正方形カード。

※画像が無いので、BGGより拝借



さて、まずはプレイヤーに手札として4枚ずつのカードを配る。この時重要なのが

自分はカードの背面だけをみて、相手に向けて手札を公開する

というルール。まるでインディアン・ポーカーである。



ゲームの目的は、協力して5色、1-5の花火カードを場に並べること。カードは必ず小さい順に並べなくてはいけない。また、既に出されたカードを出してしまってもダメ。3回失敗でゲームオーバー。


まわりの手札を見つつ、手番にできる行動は3種類。

1) 誰かに、その人の持っている手札の内容を教える。
2) 手札を場に並べる
3) 手札を捨て札にする。


1) 人にその人の手札を教えるときには、「色」「数字」のどちらかを教えることができる。ただ、情報はすべて伝えなくてはいけない。

また、情報を伝えるには8枚の青チップから1枚を使用する。この青チップは全員で共有している。



例えば右の人の手札、1を伝えようと思ったら「両端が1だよ」と教える。小出しには出来ない。
同様に白を伝えようと思えば、「右2枚は白だよ」と伝える。

教えられた人は、「コレとコレが1で、こっち2枚が白だから、コレは白の1か・・・。」と推測する。

2) 手札を場に並べる

手札が出せると思ったら、自分の手札を場に出す。既に場にあるカードとうまくつながれば、青チップが一枚戻る。

3) 手札を捨て札にする。

自分の手札を1枚捨てることで、青チップが一枚戻る。ここで気を付けなくてはならないのが、「5」のカードは各色一枚ずつしか無い。捨てた瞬間みんなから「あー」というため息が漏れるので気をつけよう。

・山札が尽きる
・すべてのカードが場に並ぶ
・3回失敗する

いずれかでゲーム終了。すべて並べきるのはえらく難しい。

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なかなかいいんじゃないでしょうか。さすがゲーム大賞。実際にゲームをやってみると、

「今このタイミングで3を教えてくれるってことは、これ出していいんじゃね?」

と、不十分な情報で「空気」を読むことが重要になってくる。日本人にあったゲームだ。ゲーム性と「花火」というテーマは全然合ってないけどね!

それと自分が「どんな情報を持っているか」を他プレイヤーに伝えるかどうか、という点についてプレイ中に問題になった。この点については説明書に書かれていないので・・・

・難易度を上げたければ禁止にすれば良い

という結論に落ち着いた。ただ、もともと花火を完成させるのは難しくに調整されているので、コレ以上ハードルを上げなくてもいいかも・・・。

協力ゲームで一致団結できるし、ルールも簡単なので初心者におすすめ。

カードを引くときに、いつもの癖でうっかり内容を見てしまわないように、という点は強調してインストしよう。

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プロフィール

HN:
seshil
性別:
男性
職業:
会社員
趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング

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