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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

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ゴールド(Gold!)

「お前はよく働いたから、とても変わったロバをあげよう。このロバは荷車を引いたり、袋を運んだりは出来ないんだ。」

「たしかに変わったロバですが、そんな役に立たないロバはいりませんよ」

「いや、このロバは金を吐き出すのだ。こいつを布の上に置き、ブルックルブリットと唱えてご覧」(グリム童話 魔法の食卓、金のロバ、袋の中のこん棒  より)




---ゴールド!---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)



久しぶりに小箱ゲームを購入。作者は最近「王と枢機卿」の日本語版が出て話題のミハエル・シャハト。コロレットやズーロレットも作っている。この「ゴールド」はコロレットとちがい2-3人ゲームという珍奇な対応人数なので注意。



私は3人でゲームをプレイすることが多いのでぜひとも買っておかねば、と購入してみた。



内容物はカード60枚のみ。裏が金色なのは珍しいデザイン。



6色のカードがそれぞれ-2から8まであり、-2のカードにはロバのイラストが書かれている。



各プレイヤーに異なる色のロバカードを渡し、残りのカードをよくシャッフルして山札とする。最後に山札から非公開で2枚のカードを抜き、上から5枚をオープンして場札とする。コレで準備完了。

このゲームはセットコレクションで、手札は完全公開。自分の手番には2つのアクションのうちどちらかを行う





・場札のカードを一枚獲得する。ただし一番小さい数字を取る必要がある。
・手札と場札を交換する。交換の際は自分が出したカードより小さい数字しか取れない。ただしロバを交換に出した場合は好きなカードをとれる。



アクションはこれだけ。カードのやりとりをした結果、同色が3枚揃ったらセットにして得点にできる。カードの数字の合計値がそのまま得点になる。

当然高い数字のセットを作りたいので、ロバを含めたくないのだがなかなか難しい。

またセットが出来た時に、他のプレイヤーからカードを一枚奪える。奪えるカードは

・自分の手札に無く
・今セットにしたカードの色でもなく
・相手がまだ3枚組にしていないカード

という条件を満たさなくてはいけない。



自分がもう2枚揃えている色のカードを奪って、「これでまた3枚揃った!コンボ発動!」というプレイは出来ないのだ。

場札の5枚が無くなったら山札から新たに5枚を補充する。山札のカードが無くなったらゲーム終了。最終得点計算に移る。



カードは6色有るのだが、それぞれの色について、各プレイヤーが持っているカードの合計点を比較する(3枚組になっていないカードのみ)

一番合計点が多いプレイヤーは、その色について一枚を得点に加えられる。ま、普通は一番大きい数のカードだろう。

合計点が同じ場合は、それぞれのプレイヤーが手持ちのカードで一番大きい数字を得点に加えられる。(もちろん比較した色についてだ)

総合点を比較して一番点数の高い人が勝利。

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パーティゲームではなく、最善手を探りながらじっと考えるゲームです。5枚のカードを使い切ったら場に補充され、補充直後が有利になるので、相手に5枚めのカードを引かせる作戦が有効。

ロバでカードを交換する感覚と言い、相手に場札を補充させる戦略と言い、ちょっと「ジャイプル」に似ているかも?

カードゲームにしては1ラウンドが長め。特に2人プレイでやると、山札がなかなか無くならないな?と思ってしまうかもしれません。そういう意味ではやはり3人ベストなのかも。シャハトらしい。

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