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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧

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炭鉱讃歌 カードゲーム

原題は「Coal Baron:The Great Card Game」 その名の通り、カードゲームでありながらしっかりしたプレイ感の作品ですよ。




---炭鉱讃歌:カードゲーム---

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆

私のお気に入りワーカープレイスメント「炭鉱讃歌」がカードゲームになった!と聞いて即購入。届いて初めて、日本語版であったことに気づいてびっくりしました。まあコンポーネントに言語依存無いけどね。全部アイコンで書いてあって、日本語化されてるのは箱と説明書だけです。



内容は、全てカードで表現したワーカープレイスメントといったもの。ボードゲーム版と大きくルールは違いますが、プレイ時間は大体同じくらい。



カードが通常のユーロサイズなので、場所を非常にとるのが玉にキズです。しかも個人ボードがあるというダメ押し。

ルールは(私的には)結構わかりやすく、基本的には機関車と貨車・石炭カードを組み合わせて、注文をこなしていくというもの。



それぞれのカード山に、ワーカーを配置すれば一番上の一枚が取れるというシンプルルールです。



ただし、すでに他の人がワーカー(カード)を配置していたら、配置したワーカーの数が「前の人+1」になるように出さなければいけません。これはぴったりでないとダメで、多ければ良いというものでもないです。

なので、4とか5のワーカーカードが一概に強いかと言えばそうでもなく。



全員がワーカーを配置し終えるか、パスしたら次のラウンドへ。人数によって5-7ラウンドプレイしたらゲーム終了になります。



達成した注文と、それに付随するミッションカード、株券などの得点を合計して最終結果。初プレイ4人で80分くらいでした。

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英題の「The Great Card Game」の名に恥じず、とても骨太なカードゲームに仕上がっています。今ボードゲーム版の炭鉱讃歌は手に入りづらいので、あのアートワークの感じが好きならこれ買っとけ!と言えますね。そつなく非常に丁寧に作られているなぁという印象。バランスブレイカーのカードとか無いですし。

ただ、アクションで取れるカードが、「一番上の一枚」なので、めくり運の強さがボード版より強いです。なので「4枚選んで一枚とる」アクションにワーカーが集中しがち。まあ狙ってこういうバランスにしてるのかもしれませんね。

カードゲーム版になったゲームは、通常元あった要素をそぎ落としているのが常なので、そういうものを求めて買うと肩透かしを食います。そこだけ注意です。



今のうちなら値段も安いので、骨太なカードゲームを求めているならぜひ。



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さんマニア

ビジュエルド(Bejeweled)に端を発し、今や有象無象の類似ゲームが乱発されるマッチ3というジャンル。このゲームはそんなスマホアプリ的なゲームなのです。



---さんマニア---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:20分
評価:☆☆☆☆



メビウス便で頒布された際に、「面白い!」と各所で噂になったゲーム。その後一般流通しましたので、価格も安いし買ってみました。
ラベンスバーガーのカードゲームなので、いつもの空気がたっぷり入った箱(アブルクセン・クーハンデル等のサイズ)かと思いきや、なんか見たことのないサイズの箱。ラベンス新小箱サイズとでもいうべきか。でもアミーゴ箱と同じサイズではないので収納場所に困った。



中身はカードだけで、4色1~8のカードが入っている。同じカードが3枚存在するので、枚数は4×8×3 = 96枚 と、台札用の8枚を加えて104枚。なんだ、アミーゴ箱に入るじゃん!

まず台札の1~8を順番に並べる。



次にすべてのカードを混ぜ、各プレイヤーに均等に配る。このゲームは、この配られた各自の山札を早くなくすのが目的。

個々の山札から5枚を手札にしたら、順番に以下のルールに従ってカードをいくらでも出せます。



・何もないところにカードを出す際は、2枚以上セットで出す。
・すでにあるカードにつなげる際は、1枚でOK
・縦方向には同じ数字を、横方向には同じ色をつなげる。



この条件に合わないところにはカードを出せないので、もう出せなくなったら手札を5枚になるように補充して次の人へ

もし一枚も出せない状態だったら、手札から1枚を捨て札にして一枚補充します。手札は常に5枚です。



カードを出した結果、横に3枚以上 or  縦に3色以上のセットを作れたら・・・

山札から、任意でカードを一枚補充して、そのまま手番を続けることが出来ます。なぜ任意か?というのは後述。



また、【縦】に3色以上のセットを作ると、そのカードセットは捨て札になります。



この結果、台札からつながっていないカードも一緒に捨て札に。パズルボブル(マジカルドロップ)みたいな感じ。

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こうしてカードを出し続けた結果、手札の5枚を全て出せたら、誰かの山札に自分の山札から2枚を載せることができます。

つまり、3枚セットを作った時に、このままいけば手札出し切れる! と思ったら補充しない方がいいんですね。

逆に補充して新たに出せるカードを引いた結果、全部出し切れたり。この辺「エイッ!」と気合を入れて引くと面白いです。

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手軽なマッチ3パズルのようなプレイ感。連鎖的にカードが捨て札になると爽快感もあり、非常に「現代的な」カードゲームだなぁという感じ。

カードを出す順番によって、手札を出し切れたり、できなかったりするので、ダウンタイムが少々長いのだけがネックですが、そこまで気になりません。ディズニーツムツムとか、あの辺がお好きなら一度プレイを。

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ライナー・クニツィアのメイク・ミー・スマイル!

クニツィアによるソロプレイパズル第三弾。今度は詰めオセロだ!



---ライナー・クニツィアの頭脳パズル メイク・ミー・スマイル!---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:??分
評価:☆☆☆☆



「宝の地図」が出たとき、箱の中のちらしで既に発売が予告されていたメイクミースマイル。

何をするのかというと、指定された数の黄色のポーンを置いて、問題シートの泣き顔(赤)と仏頂面(青)を全て黄色にするというもの。



顔は、黄色のポーンと黄色の顔で挟むと 赤→青→黄 と変化するため、色が三色あるオセロといった感覚になっている。

見た目にわかりやすいルールだし、難易度もほどほど。価格も安いので、「こんなのスマホのアプリで遊べばいいじゃん」という悪魔の声に惑わされなければおすすめ。

クニツィアパズル第二弾の「宝の地図」では、続編にありがちな高難易度化が図られたんだけど、このメイクミースマイルはルールがガラッと変わったこともあってか、少し難易度が抑えられている印象。

同じ一人用パズルの「グラビティメイズ」よりも万人向けではないでしょうか。あちらは空間認識能力が必要なので、ウボンゴ3Dよろしく、苦手な人はとことん苦手なのです。

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カッラーラの宮殿(拡張ルール)



先日の記事から間が空いてしまいましたが、カッラーラの宮殿、拡張ルールの紹介です。

基本との差異は

・資材獲得の際に、ディスクを回さず、袋からの補充もなしに買うことが出来る
要は下家への嫌がらせです。資金に余裕があるときは選ぶことがあるかな?ぐらいですね。

 

・8資材で建てる建物が登場
この建物自体は山札に混ぜられず、いつでも任意で取れます。しかし、資材が8個も必要なため、建てるのが容易ではありません。建てられるとしても黒や青の都市が多くなるはず。
ただし、拡張ルールでは「建て替え」も可能です。差分を払って元あった建物をアップグレードさせることができます。



そして、8資材の建物を建てると、決算の効果をアップグレードさせるタイルを一枚、選んで取れます。街の上において、以後の決算にアップグレードが適用されます。

・決算の種類が増える



緑のタイルについての決算と、オレンジのタイルについての決算ができます。緑は資材数がそのまま勝利点、オレンジはお金です。

単純に緑の決算が強いため、緑色のタイルが少なくなっているんですね。なるほど。

ただし、この決算を選ぶとオブジェクト駒を得ることができません。



・ゲーム終了条件がランダムに



目的カードが3枚公開されるため、基本ルールでは固定だったゲーム終了条件が毎回変わります。それに加え、「エクストラ」と書かれたボーナス得点を示すカードも公開し、毎回4枚のカードを使うことになります。

このカード、条件がドイツ語で書かれているためかなりわかりづらいですね。基本ルールではほとんど言語依存ないんですが、このカードだけは日本語化必須ですね。

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拡張ルールを入れることで、当然ですが複雑になり、「定石」というものが定めづらくなりますね。ただ、

・とにかく8建物を建てて、1枚以上アップグレードタイルをとらないと勝負にならない

・緑タイルについての決算が強いので、誰か一人が緑タイルを集めだしたらカットするべき

など、インストに含めておくべき注意点も増え、ここをおろそかにするとバランスの悪いゲームという印象を持たれてしまうかも??

基本ルールは基本ルールで、クラシックなドイツゲーム気質が感じられるいいバランスですので、どちらが好きかは好みが分かれそうです。
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カッラーラの宮殿(基本ルール)

カッラーラとはイタリアの都市名。この地域は白大理石の産出で有名で、ローマの神殿や石像に石を供給し続けていました。大理石の産出はいまも脈々と続いています。



---カッラーラの宮殿---

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆☆☆



このゲーム、さんざん言及されていることですが、最初から箱の中に拡張ルールが入っています。しかし封筒で厳重に梱包されていて、「最初は絶対に基本ルールで遊べよな!」状態。

実際にはいきなり拡張入りで遊んじゃうわけですが、まずは基本ルールの紹介。基本だけだとかなりシンプルですよ。

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まずプレイヤーごとに個人ボードと決算コマ6つ、20金を配り、手番順に 黒・青・緑・赤の石を1個ずつ配ります。また、このゲームでは持っているお金などは衝立に隠しておきます。



小さめのメインボードを展開すると目を引くのは回転するディスク。ここの最初のスペースに、各種石材を1個ずつ 計6個置きます。

また、左下の建物タイルスペースにタイルを9枚オープン。左上の薄い円のスペースには各種オブジェコマを1個ずつ置きます。

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手番にできることは3種類

・石材を買う
・建物を建てる
・決算する


・石材を買う



回転するディスク上から石材を買います。まずディスクを1スペース分回転させ、石材補充スペースに、「ディスク上の石材が11個になるように」袋から補充します。

ここで、ディスク上の1スペースから石材を買えるのですが、値段は外周に書いてあります。つまり回転して先に進めば進むほど各石材の値段が安くなります。最終的には一番高い白石材もたったの1金に。また、わかりづらいのですが購入しようとしているスペースに書かれていない色の石材は無料で買えます。

※ディスク上の石材が一周することもあります。このときは取り除かずにそのまま。値段は元に戻ります。

※1スペース内であれば、石材はいくつでも買えます。

・建物を建てる



メインボード上から選んで建物を建てます。このとき、個人ボードに書かれている6都市のどこかに建てるのですが

各都市で建設に使える資材が決まっています。一番右の都市は全種類の石材が使えますが、左に行くにしたがって条件が厳しくなり、一番左では白い石材しか使えません。

各建物タイルには必要な石材の数が書かれており、条件に従ったうえで、任意の組み合わせでこの個数分石材を払うと個人ボード上に配置できます。

空いたスペースには山からタイルを補充します。

・決算する



決算コマを個人ボードかメインボードにおいて配置します。

まず個人ボードに置く場合。6種類の建物のうちどれかで決算を起こせるのですが、何が手に入るかというと

→その建物が配置されている都市には勝利点かお金のアイコン、および倍率が書かれています。

つまり建物に払った石材数×倍率 のお金か勝利点が入るわけです。左の都市ほど倍率が高い。

そして各建物で決算できるのは、各プレイヤーゲーム中1回だけです。



メインボードに置く場合は、都市のスペースに決算コマを置きます。

そうすると、都市に配置された建物すべてで決算が起こります。個人ボード決算と組み合わせることで、同じ建物タイルで二回決算を起こせるわけですね。ただし、都市の名前の下に書かれたタイル数分だけ、対象の都市に建物を建設している必要があります。



決算を起こした際、対象となった建物に書かれているオブジェクトが、タイル一枚につき一つもらえます。また、このオブジェクトはメインアクションと別に10金を払うことでメインボード上から購入が可能。基本ルールだと値段が高いですしあまり活用されないアクションですが、拡張ルールだと狙った種類のオブジェクトが取れるため、ここぞというときに便利です。

・オブジェクト購入に関してルール補足
→メインボード上と、ストックのオブジェクトは別々です。メインボード上は一種類1個ずつだけで、なくなったら補充されません。
→ストックのオブジェクトも、尽きたらそれまで。メインボード上からもらうことはありません。

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基本ルールでは、

・建物がすべて建設される



・誰かが3つの条件(4回決算する・オブジェクトを指定数持っている・建設に使った資材が一定個数以上)をすべて満たし、その人の手番で終了を宣言する(メインアクションと別)

どちらかでゲーム終了フラグが立ち、手番数が同じになるようにラス手番プレイヤーまでまわしてゲーム終了です。ゲーム中決算で獲得した点数以外に、



・5金で1点
・オブジェクト一つにつき3点
・建設に使用した資材の数 = 建物の数字の合計 がそのまま得点

これらを得点に加算し、勝者を決めます!

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基本ルールだと終了条件が毎回同じですし、わかってしまえばすごく簡単ですね。

都市の決算は誰か一人しか起こせないので、誰も注力していない都市に建物を建てていくのが基本ですかねー。なんとなく、赤の都市が強いのでここが被るんですが。

ちなみにタイルの背景色や、オブジェクトが6種類あることについては、基本ルールでは意味がありません。拡張を入れると機能してきます!

でも基本ルールだけでもとても面白いですよ。

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プロフィール

HN:
seshil
性別:
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会社員
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楽器演奏・ゲーム・ツーリング

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