対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧
- 2025.07.17
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- 2017.01.04
バザリ
- 2016.12.30
レイルロード・レボリューション
- 2016.12.27
カルバ
- 2016.12.15
テイクイットハイヤー!
- 2016.12.04
サムライ
バザリ
- 2017/01/04 (Wed)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
モノポリーやいただきストリートのように、ゲームボードを双六のように周回。一般的に連想する「ボードゲーム」に一番近いユーロゲームでは??
---バザリ---
ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆☆☆
久しく絶版となっていたボードゲーム版のバザリ。このたび新しく書き下ろされたイラストを引っ提げて、ニューゲームスオーダーから再版されました。カードゲームのほうは遊んだことあるけど、ボードゲーム版の実力やいかに??
ルールは本当にシンプルで、各自スタート地点を決めたらとりあえずさいころを振ります。
で、出た目の通りに進んだらここで3つのアクションから選択
・数字:今自分のコマが止まっているマスに書かれた点数を得る
・宝石:マスに書かれた宝石を得る
・さいころ:もう一度さいころを振って、コマを進めるとともに、「6 - 出た目」の得点を得る
これだけ。そしてここからが最大のキモで、同じアクションは一人しか行えません。どうするかというと・・・
・アクションが3人でバッティングしたら、誰もアクションできない
・2人でバッティングしたら、宝石を使って交渉
という、バザリを最高に面白くしているフェイズが行われます。
誰かがボードを一周したら1ラウンド終了で、
・ボードを一周できたプレイヤーは10点
・赤い宝石を一番持っているプレイヤーは14点、以下、黄、緑、青の順で12点・10点・8点がもらえます。同着1位は点数を人数で割って、端数切捨て。
この宝石での点数を得るために、交渉が過熱するのです。
------------------
公称は必ず点数の低いプレイヤーからはじめ、アクションを譲ってもらうために自由に値をつけます。たとえば「緑2個で譲ってくれよ」とか。
条件をのむなら宝石を受け取ってアクションを譲る。飲まないなら宝石の数を多くするか、価値を上げて再提示します。
宝石の価値は 赤→黄→緑→青の順番。 つまり赤一個で提示されたら、次は青2個とか、数を吊り上げるしかないのです。
この交渉の時に、交渉に参加してない二人のプレイヤーの宝石獲得状況を見る必要があります。
「緑2個あげるから譲ってくれよ。これで緑が暫定トップだろ?」とか。
--------------
次のラウンドは、駒の位置はそのままに、そこが新たなスタート地点となってゲームが続きます。3ラウンド終了でゲームが終わり、一番点数が高いプレイヤーが勝利です。
-----------------------------
周回式のすごろくという使い古されたシステムをベースにしつつ、バッティングと交渉という、ユーロゲームの十八番を加え、非常に面白い!素晴らしいゲームに仕上がっています。
非ボードゲーマーにもわかりやすい仕組みでありながら、「こんなゲームがあるのか!」と楽しんでもらえる。導入にとてもいいゲームですね。
バザリ:カードゲームとの一番の違いは、「さいころ」のアクション。これはカード版の「商人」アクションに相当するのですが(カード版は商人を一定数集めるとラウンド終了)
カード版が、少ない数の商人を引いたときに特に救済がないのに対し、ボード版は「少ないさいころの目を振ってしまったら勝利点がたくさんもらえる」という点が異なり、ボード版のほうがバランスがとられている印象。
価格の低さと手軽さならカード版。ゲーム性をとるならボード版ですね。
---バザリ---
ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆☆☆
久しく絶版となっていたボードゲーム版のバザリ。このたび新しく書き下ろされたイラストを引っ提げて、ニューゲームスオーダーから再版されました。カードゲームのほうは遊んだことあるけど、ボードゲーム版の実力やいかに??
ルールは本当にシンプルで、各自スタート地点を決めたらとりあえずさいころを振ります。
で、出た目の通りに進んだらここで3つのアクションから選択
・数字:今自分のコマが止まっているマスに書かれた点数を得る
・宝石:マスに書かれた宝石を得る
・さいころ:もう一度さいころを振って、コマを進めるとともに、「6 - 出た目」の得点を得る
これだけ。そしてここからが最大のキモで、同じアクションは一人しか行えません。どうするかというと・・・
・アクションが3人でバッティングしたら、誰もアクションできない
・2人でバッティングしたら、宝石を使って交渉
という、バザリを最高に面白くしているフェイズが行われます。
誰かがボードを一周したら1ラウンド終了で、
・ボードを一周できたプレイヤーは10点
・赤い宝石を一番持っているプレイヤーは14点、以下、黄、緑、青の順で12点・10点・8点がもらえます。同着1位は点数を人数で割って、端数切捨て。
この宝石での点数を得るために、交渉が過熱するのです。
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公称は必ず点数の低いプレイヤーからはじめ、アクションを譲ってもらうために自由に値をつけます。たとえば「緑2個で譲ってくれよ」とか。
条件をのむなら宝石を受け取ってアクションを譲る。飲まないなら宝石の数を多くするか、価値を上げて再提示します。
宝石の価値は 赤→黄→緑→青の順番。 つまり赤一個で提示されたら、次は青2個とか、数を吊り上げるしかないのです。
この交渉の時に、交渉に参加してない二人のプレイヤーの宝石獲得状況を見る必要があります。
「緑2個あげるから譲ってくれよ。これで緑が暫定トップだろ?」とか。
--------------
次のラウンドは、駒の位置はそのままに、そこが新たなスタート地点となってゲームが続きます。3ラウンド終了でゲームが終わり、一番点数が高いプレイヤーが勝利です。
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周回式のすごろくという使い古されたシステムをベースにしつつ、バッティングと交渉という、ユーロゲームの十八番を加え、非常に面白い!素晴らしいゲームに仕上がっています。
非ボードゲーマーにもわかりやすい仕組みでありながら、「こんなゲームがあるのか!」と楽しんでもらえる。導入にとてもいいゲームですね。
バザリ:カードゲームとの一番の違いは、「さいころ」のアクション。これはカード版の「商人」アクションに相当するのですが(カード版は商人を一定数集めるとラウンド終了)
カード版が、少ない数の商人を引いたときに特に救済がないのに対し、ボード版は「少ないさいころの目を振ってしまったら勝利点がたくさんもらえる」という点が異なり、ボード版のほうがバランスがとられている印象。
価格の低さと手軽さならカード版。ゲーム性をとるならボード版ですね。
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レイルロード・レボリューション
- 2016/12/30 (Fri)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
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- ▲Top
時は19世紀のアメリカ。国は国土を横断できる線路を求めています。Go West! さらに、西に設けた駅と情報のやり取りができる電信線も非常に大事。投資家は将来を見越して、電信会社の株を買ったのです。
---レイルロード・レボリューション---
ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆
昨年、「ニッポン」や「シニョーリエ」を世に送り出した What's Your Games。今年のエッセンではこの「レイルロード」・レボリューションが発表され、早くも国内流通が始まりました。
内容は今までの同社の作品よりややライトなワーカープレイスメント。アクションが4種類のみでシンプルなのですが、使うワーカーの色によって補助アクションが変わるので、「炭鉱賛歌」や「ストーンエイジ」のようなワカプレ入門ゲーと比べてはいけません。
ゲームの目的は、鉄道敷設と電信線の敷設、「両方」を進めること。誰かが施設コマと線路コマ、両方を一定数以上使ったときに終了フラグが立つので、どっちも進める必要があります。そして両方やったほうが点が伸びます。
アクションは
・鉄道敷設
・駅の建設
・電信網の建設
・資産の売却
の四つです。
各々のアクションを行うとき、置いたワーカーの色によって補助効果が得られます。例えば手持ちのワーカーを任意の色と交換したり、建設の代金が安くなったり。
最初は手持ちのワーカーがほとんど白(弱い)なのですが、色付きにすることによってアクションが強くなっていきます。また、色付きのワーカーが白の補助アクションも行えるので、完全に上位互換です。
---------------------
メインボードの横には、最終得点ボーナスの倍率を上げられる契約トラックがあり、補助アクションなどの効果を使ってここを進めることになります。得点の種類は
・ボード上の「5」の都市(西海岸にあるので遠い)のうち、何都市に線路を接続しているか
・駅をいくつ建てているか
・電信施設をいくつ建てているか
というもの。自分の戦略に合わせてどれを重点的に上げるか決めましょう。
-----------------
駅や電信施設を建てるとき、早い者勝ちではなく同じ場所に全員が建てられるのですが、一番に建てた人だけがもらえるボーナスが存在します。ただ、インタラクションは薄めのゲームで、人に邪魔されることなくゲームをしたい人におすすめですね。
--------------
線路を敷設したり電信施設を建てたりしていくと、握手をしているアイコンの場所に建てることがあります。ここに誰かが建設を行うと、「取引」が発生。
今建設したプレイヤーから順に、「全員が」取引を行えます。株券をコストに、いろんな取引が行えます。
---------------
補助アクションなどで、「鉄道タイル」を手に入れることも。基本的に8点になるのですが、補助アクションや取引などで「ひっくり返して」アイコンに描かれた効果を発揮できます。ただしひっくり返すと最終得点時に8点を得られないので、8点がほしかったらもう一度表にするのです。
ゲーム中何度も表と裏を入れ替えることになります。
-------------
最後にこの「契約」タイル。線路や駅を建てて一定の条件をクリアし、さらにワーカーを「昇進」させてこのタイルに配置することによって大きな得点を得られます。
ワーカーを契約タイルに配置するのは「白ワーカーの補助アクション」や鉄道タイルの効果などで行えます。
この契約達成を行うと、手持ちのワーカーがなくなってしまいます。
手持ちのワーカーが多すぎると、いつまでもアクションで配置したワーカーが回収できない(すべて使い切らないと回収できない)ので、この契約達成を行って手持ちワーカーを圧縮するのが結構重要です。デッキ構築風味。
------------
前述の終了フラグを誰かが切ったら、最終手番のプレイヤーまで手番を行った後、「もう一周」してゲーム終了。得点シートを使って計算します。結構派手な得点が入るゲームです。慣れると契約タイルの得点が大きい。
-------------
電信施設を建てるアクションが、無料かつ株券を取得できるので、電信敷設をメインに据えると強いかな?と思ったのですが・・・
強力な得点源である「契約タイル」を達成していくためには線路と駅を建てていく必要があるので、電信ばっかりやっていられないというジレンマがあります。
ワーカーの色に強弱があり、オレンジの「経理」ワーカーが強いですね。
電信建設のオレンジ補助アクション「いま獲得した株券の枚数×100ドル獲得」の効果で、株券と現金収入を同時に得られるため、この現金を使って鉄道を敷設していけます。これが定石となるかも???
インタラクションの濃さを求めるプレイヤーには不評かもしれませんが、個人ボードこねくり回し系が好きな方はマストバイですね!レイルロードレボリューション。
---レイルロード・レボリューション---
ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆
昨年、「ニッポン」や「シニョーリエ」を世に送り出した What's Your Games。今年のエッセンではこの「レイルロード」・レボリューションが発表され、早くも国内流通が始まりました。
内容は今までの同社の作品よりややライトなワーカープレイスメント。アクションが4種類のみでシンプルなのですが、使うワーカーの色によって補助アクションが変わるので、「炭鉱賛歌」や「ストーンエイジ」のようなワカプレ入門ゲーと比べてはいけません。
ゲームの目的は、鉄道敷設と電信線の敷設、「両方」を進めること。誰かが施設コマと線路コマ、両方を一定数以上使ったときに終了フラグが立つので、どっちも進める必要があります。そして両方やったほうが点が伸びます。
アクションは
・鉄道敷設
・駅の建設
・電信網の建設
・資産の売却
の四つです。
各々のアクションを行うとき、置いたワーカーの色によって補助効果が得られます。例えば手持ちのワーカーを任意の色と交換したり、建設の代金が安くなったり。
最初は手持ちのワーカーがほとんど白(弱い)なのですが、色付きにすることによってアクションが強くなっていきます。また、色付きのワーカーが白の補助アクションも行えるので、完全に上位互換です。
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メインボードの横には、最終得点ボーナスの倍率を上げられる契約トラックがあり、補助アクションなどの効果を使ってここを進めることになります。得点の種類は
・ボード上の「5」の都市(西海岸にあるので遠い)のうち、何都市に線路を接続しているか
・駅をいくつ建てているか
・電信施設をいくつ建てているか
というもの。自分の戦略に合わせてどれを重点的に上げるか決めましょう。
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駅や電信施設を建てるとき、早い者勝ちではなく同じ場所に全員が建てられるのですが、一番に建てた人だけがもらえるボーナスが存在します。ただ、インタラクションは薄めのゲームで、人に邪魔されることなくゲームをしたい人におすすめですね。
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線路を敷設したり電信施設を建てたりしていくと、握手をしているアイコンの場所に建てることがあります。ここに誰かが建設を行うと、「取引」が発生。
今建設したプレイヤーから順に、「全員が」取引を行えます。株券をコストに、いろんな取引が行えます。
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補助アクションなどで、「鉄道タイル」を手に入れることも。基本的に8点になるのですが、補助アクションや取引などで「ひっくり返して」アイコンに描かれた効果を発揮できます。ただしひっくり返すと最終得点時に8点を得られないので、8点がほしかったらもう一度表にするのです。
ゲーム中何度も表と裏を入れ替えることになります。
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最後にこの「契約」タイル。線路や駅を建てて一定の条件をクリアし、さらにワーカーを「昇進」させてこのタイルに配置することによって大きな得点を得られます。
ワーカーを契約タイルに配置するのは「白ワーカーの補助アクション」や鉄道タイルの効果などで行えます。
この契約達成を行うと、手持ちのワーカーがなくなってしまいます。
手持ちのワーカーが多すぎると、いつまでもアクションで配置したワーカーが回収できない(すべて使い切らないと回収できない)ので、この契約達成を行って手持ちワーカーを圧縮するのが結構重要です。デッキ構築風味。
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前述の終了フラグを誰かが切ったら、最終手番のプレイヤーまで手番を行った後、「もう一周」してゲーム終了。得点シートを使って計算します。結構派手な得点が入るゲームです。慣れると契約タイルの得点が大きい。
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電信施設を建てるアクションが、無料かつ株券を取得できるので、電信敷設をメインに据えると強いかな?と思ったのですが・・・
強力な得点源である「契約タイル」を達成していくためには線路と駅を建てていく必要があるので、電信ばっかりやっていられないというジレンマがあります。
ワーカーの色に強弱があり、オレンジの「経理」ワーカーが強いですね。
電信建設のオレンジ補助アクション「いま獲得した株券の枚数×100ドル獲得」の効果で、株券と現金収入を同時に得られるため、この現金を使って鉄道を敷設していけます。これが定石となるかも???
インタラクションの濃さを求めるプレイヤーには不評かもしれませんが、個人ボードこねくり回し系が好きな方はマストバイですね!レイルロードレボリューション。
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カルバ
- 2016/12/27 (Tue)
- 近年のゲーム |
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地球上に残された数少ない人跡未踏の地。あなたは探検隊を率いるリーダーです。しかし同じ場所を探索するほかの国の探検隊が! あなたはいち早く遺跡にたどり着けるでしょうか!?
---カルバ---
ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆
2015年に、子供ゲームの雄 HABAが送り出した大人向けのゲーム。通称「大人HABA」。このゲームは「テイクイットイージー」によく似ているということで、発売してからしばらく時間がたってから入手してみました。
ゲームの骨子はまんま「テイクイットイージー」で、36枚あるタイルから誰かがランダムにタイルを選ぶ。そして全員が同じ番号のタイルを、思い思いに個人ボードに置いていく。違うのは、無機質な数字並べからジャングル探検にテーマ変更されている点です。
最初好きなように、海岸には探検隊駒を、ジャングルの奥には遺跡駒を置いておき、これも全員同じように置きます。
それぞれの色の探検隊を、同じ色の遺跡にたどり着かせるのですが、探検隊は配置したタイルの道の上しか歩けません。
すでに置いたタイルにつなげる必要はなく、どのように配置してもOKなのですが、
・タイルを回転させてはいけない
というルールだけ守ります。道がつながらなくてもOK.
このゲームはタイルを「捨てる」ことで探検隊を進めることができます。
タイルの辺につながる道が何本あるかで移動距離が決まり、直線のタイルなら2歩、T字路なら3歩、十字路なら4歩まで動けます。(途中で止まってもOK)
ただし、他の色の探検隊を追い越すことができないので注意です。
タイルには宝石や金塊が描かれているものがあり、このタイルに止まると拾うことができます。宝石は1点、金塊は2点になります。
探検隊が遺跡にたどり着いたら、たどり着いた順番に応じて宝物タイルを受け取ります。もちろん早いほうが点が高いです。
こうしてタイルを配置していき、誰かが4つの探検隊をすべて遺跡に到着させるか、最後のタイルが引かれたら終了。得点を数えます。
--------------------------------
大人向けというよりは、大人と子供が一緒に楽しめる、という内容で、いかにもHABAらしいなと思えるゲームに仕上がっています。
コンポーネントもカラフルで、見た目に楽しい!
しかし、「タイルを捨てて探検隊を進める」というルールがあるおかげで、要らないタイルを捨てることができ、テイクイットイージーにあった「今このタイルを置かなきゃいけないの!?苦しいー!」ということが無い。ゆるーいゲーム感です。
さすがにゲーマーが満足できるゲームにはなっていないかな・・・。まあ対象とする層が違うのでこれはこれで良いのでしょうか。
---カルバ---
ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆
2015年に、子供ゲームの雄 HABAが送り出した大人向けのゲーム。通称「大人HABA」。このゲームは「テイクイットイージー」によく似ているということで、発売してからしばらく時間がたってから入手してみました。
ゲームの骨子はまんま「テイクイットイージー」で、36枚あるタイルから誰かがランダムにタイルを選ぶ。そして全員が同じ番号のタイルを、思い思いに個人ボードに置いていく。違うのは、無機質な数字並べからジャングル探検にテーマ変更されている点です。
最初好きなように、海岸には探検隊駒を、ジャングルの奥には遺跡駒を置いておき、これも全員同じように置きます。
それぞれの色の探検隊を、同じ色の遺跡にたどり着かせるのですが、探検隊は配置したタイルの道の上しか歩けません。
すでに置いたタイルにつなげる必要はなく、どのように配置してもOKなのですが、
・タイルを回転させてはいけない
というルールだけ守ります。道がつながらなくてもOK.
このゲームはタイルを「捨てる」ことで探検隊を進めることができます。
タイルの辺につながる道が何本あるかで移動距離が決まり、直線のタイルなら2歩、T字路なら3歩、十字路なら4歩まで動けます。(途中で止まってもOK)
ただし、他の色の探検隊を追い越すことができないので注意です。
タイルには宝石や金塊が描かれているものがあり、このタイルに止まると拾うことができます。宝石は1点、金塊は2点になります。
探検隊が遺跡にたどり着いたら、たどり着いた順番に応じて宝物タイルを受け取ります。もちろん早いほうが点が高いです。
こうしてタイルを配置していき、誰かが4つの探検隊をすべて遺跡に到着させるか、最後のタイルが引かれたら終了。得点を数えます。
--------------------------------
大人向けというよりは、大人と子供が一緒に楽しめる、という内容で、いかにもHABAらしいなと思えるゲームに仕上がっています。
コンポーネントもカラフルで、見た目に楽しい!
しかし、「タイルを捨てて探検隊を進める」というルールがあるおかげで、要らないタイルを捨てることができ、テイクイットイージーにあった「今このタイルを置かなきゃいけないの!?苦しいー!」ということが無い。ゆるーいゲーム感です。
さすがにゲーマーが満足できるゲームにはなっていないかな・・・。まあ対象とする層が違うのでこれはこれで良いのでしょうか。
テイクイットハイヤー!
- 2016/12/15 (Thu)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
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- ▲Top
名作タイル配置ゲームに「テイクイットイージー」がありますが、このゲームはテイクイットイージーの作者と、クニツィアが共同で作った高難易度版ですよ。
---テイクイットハイヤー---
ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆☆☆
最近、手に入りづらかった「テイクイットイージー」の日本語版が発売されたのを記念して、「テイクイットハイヤー」のレビューを。国内では全く見かけませんねぇ。
大まかなルールはテイクイットイージーのレビューをご覧いただければわかるので、違いを頂きます。
①タイルが八角形に
オリジナルは六角形のタイルにラインが3本でしたが、こちらは八角形でラインが4本。単純に難易度がアップしています。
②ヴァリアントルール「ゴールド・シルバー」
タイルが金と銀に分かれており、これらタイルをボード上に一直線に敷き詰めると、
ゴールドタイルが完成したライン数×10点
シルバータイルが完成したライン数×9点
が入ります。
③ヴァリアントルール「ロケット」
個人ボード上に、各ラインの色に対応したロケット駒を置いておきます。ラインが完成したら対応する色のロケットを置いていくのですが、ゲーム終了時、ロケットを取り除いた場所に書いてある中で、一番高い点数が入ります。
ただし!より低い点数のところにロケットが残ったままの場合、そこから下の点数しかカウントされません。これにより、低い点数のラインも十分考慮に入れつつ、ゲームを進めなくてはいけなくなります。頭が沸騰しそうです。
----------------------
もともとのテイクイットイージーは、すごく簡単なルールで、子供と一緒に楽しめる良作なのですが、物足りなくなったらテイクイットハイヤー!がお勧めです。ヴァリアントルールは採用しなくてもゲームができるので、いろんな遊び方が出来てお得感あり!でも流通してないんだよなぁ・・・・
---テイクイットハイヤー---
ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆☆☆
最近、手に入りづらかった「テイクイットイージー」の日本語版が発売されたのを記念して、「テイクイットハイヤー」のレビューを。国内では全く見かけませんねぇ。
大まかなルールはテイクイットイージーのレビューをご覧いただければわかるので、違いを頂きます。
①タイルが八角形に
オリジナルは六角形のタイルにラインが3本でしたが、こちらは八角形でラインが4本。単純に難易度がアップしています。
②ヴァリアントルール「ゴールド・シルバー」
タイルが金と銀に分かれており、これらタイルをボード上に一直線に敷き詰めると、
ゴールドタイルが完成したライン数×10点
シルバータイルが完成したライン数×9点
が入ります。
③ヴァリアントルール「ロケット」
個人ボード上に、各ラインの色に対応したロケット駒を置いておきます。ラインが完成したら対応する色のロケットを置いていくのですが、ゲーム終了時、ロケットを取り除いた場所に書いてある中で、一番高い点数が入ります。
ただし!より低い点数のところにロケットが残ったままの場合、そこから下の点数しかカウントされません。これにより、低い点数のラインも十分考慮に入れつつ、ゲームを進めなくてはいけなくなります。頭が沸騰しそうです。
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もともとのテイクイットイージーは、すごく簡単なルールで、子供と一緒に楽しめる良作なのですが、物足りなくなったらテイクイットハイヤー!がお勧めです。ヴァリアントルールは採用しなくてもゲームができるので、いろんな遊び方が出来てお得感あり!でも流通してないんだよなぁ・・・・
サムライ
- 2016/12/04 (Sun)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
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怪しい鎧を着たサムライ?に、山の上には大仏、そして東北にある富士山・・・ このゲーム(のパッケージ)は最高!
---サムライ---
ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆
最近、Fantasy Flight Gamesのユーロ・クラシックシリーズとしてリメイクされた本作ですが、
こんなかっこいいパッケージになっちゃって・・・!そんなに重厚なゲームでもないので、元のほうがいいかもw
-------------
ゲーム内容は、クニツィアお得意の数比べによる陣取り。各プレイヤーは同じ内容の15枚のタイルを持っていて、ここからランダムに5枚を引いて手札とし、配置していきます。
基本は1手番に一枚ですが、「侍」という字が書いてあるタイルは、一手番に何枚でも配置できます(サムライの絵ではなく、「字」で判断するので注意!)
※船は海のへクスに配置します。
ゲームボードには真っ黒な駒が置いてあって、これらに対してタイルで影響力を及ぼし、獲得していきます。
駒は
・田んぼ
・仏像
・カブト
の三種類。細かいことは気にしない。
江戸だけ3種類すべてが置かれ、他はほとんど1つだけなのですが、秋田と京都は2種類が置かれます。ここでもなぜ秋田!?と考えてはいけません。ゲームバランスというものがあるのですよ。
ちなみに、駒はランダムで配置するのではなく、ゲーム開始時にプレイヤーが一個ずつ配置していきます。
タイルをおいていって、都市の周りの陸地がすべて埋まったら、だれが駒をとるのか見ていきます。
単純に、タイルの絵と数字をみて、駒への影響力を計算すればOK。侍と船のタイルは、すべての駒に影響力を及ぼすものと考えます。
もし同着一位になってしまった場合は、対象の駒をゲームから除外します。
----------------------
どれか一種類の駒がすべて取られるか、除外した駒が五つになったらゲーム終了。勝者の決め方が独特で、
・まずどれか一種類の駒で単独一位になっていないプレイヤーは脱落。
・各種の駒、単独一位のプレイヤー同士で、トップをとった駒以外の獲得数を比べる
といったものです。
例えば
Aさん → 田:4 仏:3 兜:3
Bさん → 田:2 仏:3 兜:2
Cさん → 田:0 仏:2 兜:5
こういう結果になった場合、まずBさんは単独トップの駒がないのですぐ脱落、そのあと、AさんとCさんで「トップをとった駒以外の数」を比べて
Aさん:6点
Cさん:2点
でAさんの勝ち!となります。
--------------------------
バランスよくとっていてぎりぎりで一位になった方が良いゲームバランスや、少し先を読む必要がある陣取り要素など、先日紹介した「ロンド」よりもややゲーマー寄りになっています。
しかし、衝立があるおかげで誰がなんの駒を獲得しているかよくわからないし、基本的には緩めのゲームですね。このバランスが好きな人もいるし、もっとガチにやりたい人は衝立を外してしまってもいいでしょう。標準ルールでも、2人でやるときは獲得した駒を隠さないことが推奨されています。
---サムライ---
ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆
最近、Fantasy Flight Gamesのユーロ・クラシックシリーズとしてリメイクされた本作ですが、
こんなかっこいいパッケージになっちゃって・・・!そんなに重厚なゲームでもないので、元のほうがいいかもw
-------------
ゲーム内容は、クニツィアお得意の数比べによる陣取り。各プレイヤーは同じ内容の15枚のタイルを持っていて、ここからランダムに5枚を引いて手札とし、配置していきます。
基本は1手番に一枚ですが、「侍」という字が書いてあるタイルは、一手番に何枚でも配置できます(サムライの絵ではなく、「字」で判断するので注意!)
※船は海のへクスに配置します。
ゲームボードには真っ黒な駒が置いてあって、これらに対してタイルで影響力を及ぼし、獲得していきます。
駒は
・田んぼ
・仏像
・カブト
の三種類。細かいことは気にしない。
江戸だけ3種類すべてが置かれ、他はほとんど1つだけなのですが、秋田と京都は2種類が置かれます。ここでもなぜ秋田!?と考えてはいけません。ゲームバランスというものがあるのですよ。
ちなみに、駒はランダムで配置するのではなく、ゲーム開始時にプレイヤーが一個ずつ配置していきます。
タイルをおいていって、都市の周りの陸地がすべて埋まったら、だれが駒をとるのか見ていきます。
単純に、タイルの絵と数字をみて、駒への影響力を計算すればOK。侍と船のタイルは、すべての駒に影響力を及ぼすものと考えます。
もし同着一位になってしまった場合は、対象の駒をゲームから除外します。
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どれか一種類の駒がすべて取られるか、除外した駒が五つになったらゲーム終了。勝者の決め方が独特で、
・まずどれか一種類の駒で単独一位になっていないプレイヤーは脱落。
・各種の駒、単独一位のプレイヤー同士で、トップをとった駒以外の獲得数を比べる
といったものです。
例えば
Aさん → 田:4 仏:3 兜:3
Bさん → 田:2 仏:3 兜:2
Cさん → 田:0 仏:2 兜:5
こういう結果になった場合、まずBさんは単独トップの駒がないのですぐ脱落、そのあと、AさんとCさんで「トップをとった駒以外の数」を比べて
Aさん:6点
Cさん:2点
でAさんの勝ち!となります。
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バランスよくとっていてぎりぎりで一位になった方が良いゲームバランスや、少し先を読む必要がある陣取り要素など、先日紹介した「ロンド」よりもややゲーマー寄りになっています。
しかし、衝立があるおかげで誰がなんの駒を獲得しているかよくわからないし、基本的には緩めのゲームですね。このバランスが好きな人もいるし、もっとガチにやりたい人は衝立を外してしまってもいいでしょう。標準ルールでも、2人でやるときは獲得した駒を隠さないことが推奨されています。
プロフィール
HN:
seshil
性別:
男性
職業:
会社員
趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング
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