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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧

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交易王

16世紀大航海時代。今までの世界は一気に広がり、地球の裏側との交易がスタートしました。

香辛料を求める欧州の船は東西を行き来し、品物と共に文化を伝えていったのです。




---交易王---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)



硬い感じのタイトルに、渋いパッケージ。これで大箱だったら2時間級か!?2時間級の重厚な経済ゲームだな!?と構えてしまうこと間違い無しだけど、小箱だしプレイ時間も30分。そしてプレイ感は軽いけれどクニツィア・ジレンマが効いていて面白い名作です。



セットアップは各々船カードを二隻持ち、互いに3枚ずつの手札を配ります。で、場には6枚の商品カードをオープン。小さい方のカードは種類別に分けて商品カードとは別にしておきます。



場のカードと手札を見たら、四角い商品駒を船の上に順番に載せていきます。これは売却できる商品を表し、基本的には場にたくさん出ている色のキューブを載せます。2つ載せ終わったらゲーム開始。



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手番は2フェイズで構成されていて、前半フェイズと後半フェイズを一気に行い、それが終わったら次の人の手番になります。

【前半】



a) 船に積んだ商品1個を入れ替える

→ 船カードの上の商品駒を一つだけ入れ替えできる。商品は全部で6種類あり、手札に多い商品や場に多い商品を売れるようにしておくのが基本。



b) 特殊カードを購入する

→ 特殊カードは4種類あり、どれも効果はシンプル
【商館 8金】商品カードを補充するときの枚数が+1される
【船  10金】手持ちの船が一隻増える。商品駒を即座に載せて手元にやって来る。
【協定 11金】商品を売ってお金を獲得する際に、毎回+2金される
【荷役 12金】商品駒を1個入れ替えることが出来る。

同じカードを複数買ってもよく、どのカードも買った瞬間から効果を発揮する。

c) パス

→ 何もしたくない場合、前半フェイズはパスできる。

【後半】



a) カードを山から2枚引く

→ 単純に手札の補充。カードのプレイは出来ない。



b) 商品を出荷する(カードを場にプレイする)

→ カードを場の6枚に重ねるようにプレイし、プレイしたカードと同じ色の、船上の商品駒の数×場のカード枚数 のお金を獲得します。つまり場のカードが全部青で、船に青駒を2つ載せていたら12金。

ただし!カードのプレイで売却の恩恵に預かれるのは両方のプレイヤーなのです。相手の船の上にも青の駒があれば相手にもお金が。しかも相手はカードをプレイしていない・・・。売れ筋の商品は相手も船に載せている可能性が高く、ここに強烈なジレンマが生まれます。



これを繰り返し、山札が切れたら即座にゲーム終了。4人プレイだと特にあっという間に終わり、特殊カードに掛けたコストを回収できない可能性も・・・。

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2-4人のどれでプレイしても面白いですが、4人だと少々山札切れが早い印象が。むしろ2人プレイが真骨頂なのではないでしょうか。

ジレンマがわかりやすく、渋い見た目に似合わずシンプルなゲームです。

同時にニューゲームズオーダーより発売された「モダンアート」は大人数でやったほうが面白いので、2人ならこちらをプレイすればOK。あと、モダンアートは値付けの感覚が最初わかりづらく、非ゲーマーだとうまくプレイできない恐れがありますが、こちらは多分大丈夫です。
交易王

交易王
価格:2,500円(税込、送料別)


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スプラッシュ!

ぐらぐら・・・ゆらゆら・・・ 崩れ落ちるときは勢い良く叫びましょう!◯メラルドスプラァーーーッシュ!




---スプラッシュ!---

ルールを覚えるのに必要な時間:3分
1ゲームの時間:10-20分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)

ロシアからの刺客、バランスアクションゲームのスプラッシュ!。大体において場所をとるバランスゲームというジャンルでありながら、小箱(ダブルデッキサイズ)の大きさを実現したゲームだ。 日本語版が出ているので早速購入。



中身はボードゲーマーに馴染み深い形の木ゴマの数々と、これまたよく見るアクリルガラスのトークン。

木の駒は30個入っているので、最初に各プレイヤーが一個ずつ駒を選んで取っていく。4人プレイだと2個余るのでそれは除外。

正直どの駒を選んでもいいが、色と形をバラバラに取ったほうがいいかも。



そしてどうするかというと、自分の手番になったら持ち駒を左隣の人に渡して積んでもらう。この時、すでに積まれている駒の「色」か「形」をフォローしなくてはいけないという決まりがある。



これを繰り返し、最初に手駒をなくした人の勝ち!特殊効果なんてものは無いので、純粋に積み木スキルの勝負だ。

ちなみに自分のコマでフォローできないときは、周りの人の持ち駒でフォローできる物を左隣に渡さなくてはならない。



崩してしまったら当然ペナルティ。崩れ落ちた駒を引き取らなくてはならないが、4個以上崩れたら3つまでを選んで引き取る。残りはゲームから除外。

あ、崩れずに残っている部分があったらそのままで。そこからゲーム再開する。以上!

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バランスゲームなので盛り上がるし、小箱なので収納も楽だし、実売1,500円ぐらいと安い。他にバランスゲームを持っていなかったら、手に入りやすいうちに入手しておくといいかも。

欠品対応用に余っていた駒を使って作ったようなゲームwwなので、ゆがんでいる駒があったりしますが、まあそこはご愛嬌。それも含めてゲームです。

ドイツ年間ゲーム大賞に選ばれたヴィラ・パレッティや、ハムスターロール・バンボレオといった大型のバランスゲームに比べるとどうしても「みみっちい」感じ。しかし2人でも面白いし、お子さんともプレイできるゲームです。衝動買いしちゃっていいんじゃない??

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ダイヤモンド(トリテ)

どうよこの宝石たち!俺のコレクションもなかなかのもんでしょう。

でもそんなに見せびらかしてたら、泥棒に盗まれちゃうかもよ?

大丈夫大丈夫。見てよこの丈夫な金庫を。◯パン3世だって盗めやしないぜ。




---ダイヤモンド (トリックテイキング)---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆ (☆5で満点)



妙に分厚い箱に収められているのは60枚のカードと大量の宝石トークン。箱はラングフィンガーのサイズとも違うし4 in 1のサイズとも違う・・・。なんとも収まりの悪いStrong Hold gamesのトリテだ。他に出しているゲームは「カンバン」や「オークション狂想曲」「国連憲章第27条:安全保障理事会決議」といったところか。うーん渋いぜ。



カード構成は4スート15枚ずつ。スートはお馴染みのトランプと同じ。あとついたてが有るので各自1枚ずつ。それから白ダイヤを3個もつ。

あ、ちなみに白ダイヤは1点で、赤ダイヤは5点分です。



カードはよくシャッフルして1人10枚ずつ配る。残りは見ないで伏せておく。



白ダイヤは衝立の前に出しておく。衝立の意味無いじゃん!!とツッコミが入りそうだが、これでいいのだ。

ラウンド開始前に、最初のリードプレイヤーが1~3枚の間でカードを左隣の人に渡す。残りの人はリードが決めた枚数と同じ枚数を左隣の人に渡す。



やることはフツーのマストフォロー。しかも切り札が無いので処理は超単純だ。

そしてトリックを取った時、自分が出したカードのスートによって能力が「発動」する。以下のとおり。



・◆ ストックからダイヤを1つ取り、衝立の後ろに置く(金庫に入れる)
・♥ ストックからダイヤを1つとり、衝立の前に置く
・♠ 衝立の前のダイヤを、金庫の中に入れる
・♣ 他のプレイヤーが衝立の前に出しているダイヤを1つ奪い、衝立の前に置く

ちなみにフォローできなかった場合はトリックを取れないが、スート能力は即時発動する。スートを枯らしてどんどん能力を使っていくゲームなのだ。

10トリック終わったら1ラウンド終了。

各自取ったカードをスート毎に並べ、各スートについて一番多く取っているプレイヤーはそのスート能力が1回使える。

ちなみに、一回もトリックを取らなかった場合(ミゼール)ボーナスとしてダイヤの能力が2回使える。つまり金庫の中にダイヤを2個追加できる。



衝立の前にあるダイヤは一つ1点。金庫の中にあるダイヤは1つ2点。

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う~ん。コンポーネントは、アクリルのダイヤ駒がたくさん入っていて豪華なんだけど、トリックテイクとしてはあんまり面白くない。

切り札が無いので処理が単純だし、とにかくダイヤ以外のスートを枯らしてひたすらにダイヤカードを出したもん勝ちになりがち。

もちろん、マストフォローなのでリードプレイヤーになったらダイヤを出し、他のプレイヤーのダイヤを枯らす戦略が取れるんだけど・・・。まあそんなに悩ましくは無い。

上級ルールとして、人数に合わせて配りきりにする(カードを抜いてカウンティング出来るようにする)【パーフェクト・ダイヤモンド】というヴァリアントが有るのだが、いきなり採用してもいいと思う。面白くなるかどうかは別だが・・・。

ダイヤを1個づつ出したり入れたり、意外と展開が地味なので、ダイヤを使って切り札をビッドし、フォローできない状況で切り札勝ちしたらスート能力が3倍、とかもっと派手な展開がほしいところ

コンポーネントやデザインが良いのだが、そのせいで値段が高いのもネック。他の人が持っていないゲームを求めているなら。2-6人対応と幅広く、簡単なトリテなので意外とゲーム会では活躍します。トリテ初めての人集まれ!

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ウントチュース!

お先に失礼するときは、こっそり帰らないで大きな声で言いましょう!ウントチュース!(ほな、さいなら!)



---ウントチュース!---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:20分
評価:☆☆ (☆5で満点)



借金重ゲ神(ゴッド)ことマーティン・ワレスの初商業作品。4-6人対応なので4人集めないといけないのがネックだが、とても軽いカードゲームなのでワレス会の息抜きに、通常のゲーム会にと活躍の場は広い。萬印堂小箱サイズなので小さいしね。普通のオープン会や平日ゲーム会だと蒸気の時代は立てづらいもんなぁ。いや、もちろん会の雰囲気によるけど・・・。



テンデイズゲームズが日本語版を出してくれているので、とても手に入りやすい。中身は全てカードで、1-15のプラスカードと「-5」「-10」のマイナスカードがある。このカードが手札であり得点カードなので、プレイアビリティは高い。全て一緒にシャッフルしてOK。



よく混ぜたらプレイ人数に応じて手札を配る。残りは山札にして上からプレイ人数-1枚をオープン。手札を使ってこの得点カードを取り合うのだ。

手番はなく、全員同時出しのシステム。一番数字の小さいカードを出した人が、場に出ている最も低い得点のカードを取っていく。そしてラウンドからは抜ける。もちろんマイナスカードでも引き取る。



残った人は次の1枚を出す。2枚のカードを合計して一番数字の低い人が、場の一番小さいカードを取る。これを繰り返して、最後の二人になったら決戦。1枚を出してカードの合計数が「一番大きい」人が残ったカードを引き取る。二番手になった人は何ももらえないのだ。



ラウンドが終了したら各自、使った分だけ手札を補充。この時、最初に得点をもらって抜けた人だけは「使った1枚に加えて、好きな枚数を捨て札に出来る」 あまりにも手札が悪かったら、最初に抜けてこの入れ替えに賭けよう。

山札がなくなるまでラウンドを繰り返し、山札が切れたら最終ラウンド。得点を合計して一番多い人が勝ち!

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2番めになったひとが何も貰えない、というウィットが効いていて、盛り上がりどころがわかりやすいゲームです。

軽い分、手札運が大きいのでそれほど深い戦略が有るわけではありませんが・・・。インフェルノやノイみたいな立ち位置のゲームです。でもワレス。ワレスコレクターなら是非。

手札の偏りで、1人が突っ走るゲーム展開になったり、いい勝負になったりするのでゲームバランスガーと思ったら何度かやってみてくださいね。 対応人数がネックになり☆2。

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ブクブク

ここは遠い遠い南の島。羊達は天敵のいないこの島で草を食み、平和に暮らしていました。

しかし地球温暖化の影響はこの島にも現れ始め、だんだんと島が海に沈み始めたのです。

こうなると大変。羊達は海にブクブクと沈まないように、なるべく高い土地を確保しようと争い始めます。いざ危機が迫ったとなるとこんなものです。キレイ事は言っていられませんね。




---ブクブク---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)




今手に入るのはNSV版だけど、だいぶ飛び出るよ!

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見た目の可愛さや、せーので同時出しというわかりやすいゲーム性ながら、カウンティングや深い読みが必要になる小箱の名作、ブクブク。

必ず人数分のラウンドを行うというゲームなので、手軽さという点では一歩劣るものの、超軽ゲーからのステップアップにもおすすめ。



中身は全てカードなのですが、【天候カード】【水位カード】【浮き輪カード】の3種類に分けておきます。



天候カードは12枚ずつプレイヤーに配り。残りは使いません。



天候カードは1~60まで。真ん中辺りの数字には「浮き輪」が書いてあり、手札に描かれている浮き輪の数だけ浮き輪カードを受け取り、自分の前に公開します。これはまあ、ヒットポイントだと思えばOKです。

※半分しか書いてない浮き輪は、2個で浮き輪カード一枚分。端数は切り捨てです。



最後に、水位カード24枚をシャッフルして山札にし、2枚オープン。構成は1~12が各2枚ずつ。

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手番というものはなく、一斉に1枚ずつ天候カードを出していきます。

一斉にカードを表向けたら、一番大きい数字を出した人が、水位カードの小さい方をとり

二番目に大きい数字を出した人が、水位カードの大きい方を取ります。



水位カードは自分の前に置きます・・・

で、一番大きい水位カードを持っている人が浮き輪カードを一つ失います。

そしたらまたカードを出します。同じ処理を行うのですが、新しい水位カードをうけとったら、前のカードに重ねて上書きし、一番大きい水位カードの人が浮き輪を失い・・・を繰り返します。

12枚出しきったらラウンド終了。自分の前に残った浮き輪が得点です。また、最終的に一番低い水位カードを持っていたらボーナスで+1点です。

浮き輪を全て失った状態で、更に浮き輪カードを取り除かれるような事態になったら、そのラウンドはゲームから抜けてマイナス1点です。ブクブクブク・・・

そしたらなんと!自分で使った手札を全て左隣の人に渡して次のラウンド開始です。さっき使った手札覚えていますか!?隣の人はあの数字をもっているんですよ。

人数分のラウンドを繰り返したらゲーム終了。最大の5人プレイだとちょっと長いし、3人だと使わない水位カードが多すぎるので4人ベストかなー。

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はげたかの餌食やニムトのように同時手番で有りながら、結構ガチな雰囲気のゲームです。

なんといっても、自分の12枚の手札がそのまま隣のプレイヤーに移るというルールが効いています。全部カウンティングするのは無理ですが、最大数字を覚えているぐらいはできるので・・・

開始時、各プレイヤーのヒットポイントに差があるのですが、ヒットポイント(浮き輪カード)が多いプレイヤーは真ん中辺りの「危ない数字」をたくさん持っているので、バランスが取れています。

小箱と侮る無かれ。かなりいいゲームです。「森のかっこう」という古いゲームのリメイクらしいですね。

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プロフィール

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