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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧

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インジーニアス(頭脳絶好調)

おお!ここにタイルを置けば大量得点じゃん。俺って天才?



---インジーニアス---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)



非常にアブストラクトっぽい見た目のくにちーゲーム。運の良いことにドイツ語版を非常に安く入手できたので、何度かプレイしてみた。



ルールは非常に簡単で、6枚の手札(タイル)から一枚をボードに配置するだけ。タイルには6種類の絵柄が印されており、配置したタイルと同じ絵柄が各方向につながっている分だけ、点数が入る。ただし置いたタイル自体は得点に含めない。



得点はタイルがつながっている方向以外の5方向を対象にする。これだったら3点



これだったら7点が入る。

配置したら、袋からタイルを補充して6枚に戻す。

なお、最初の1手は各プレイヤーがそれぞれ、ボードに予め印刷されたシンボルに隣接してタイルを置かなくてはいけない。次の手番からは、好きなように置ける。

人数によってボードの使用エリアが変わるが、もう置けなくなったらゲーム終了だ。



得点計算は、このクリベッジボードみたいなやつで行う。6つのシンボルそれぞれについて得点管理できるようになっているが・・・・

自分の得点は、「点数が最も低いシンボル」について数える。なのでこれだとたったの1点だ。

つまり、高得点を得るためにはすべてを満遍なく得点していかなくてはいけない。



ルールはほぼこれだけ。特別なルール(救済処置)として、

※何かのシンボルの得点がMAXの18点に到達したら、「俺って天才?」と宣言して連続手番ができる

※もっとも点数が低いシンボルのタイルが手札になかったら、タイル補充後に手札の総入れ替えができる

というものがある。

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他のレビューサイトでも見受けられる感想ですが、アブストラクトではないのでうんうん悩むゲーム展開ではありません。タイルの引き運も結構あるし。

プレイ感はお手軽なファミリーゲームそのもので、タイルの配置方法で多少相手の邪魔ができるくらいです。

手軽に楽しみたいならインジーニアス、脳から湯気を出したいなら「フォルム・ロマヌム」をどうぞww

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フィニート!

えーと、この1から20まであるサイコロを振って、でた目のところにチップを置きます。んで、1~12を順番通りに並べたら勝ちです!

なあんだ。ただのビンゴゲームじゃないか。

ふっふっふ。そういう感想を聞きたかったんですよ(・∀・) まあちょっとやってみましょうか。




---フィニート!(Finito!)---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:10-20分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)

シュミット社のイージープレイシリーズの一つ。このシリーズの筆頭は「バトルライン・ダイス」こと「ロスバンディット」だが、タナカマ氏著作のボードゲームガイド500に紹介されていたこいつもなかなかのもの。 ボードもチップもただの数字という見た目に耐えられればぜひやってみよう。 面白いのよ。これが。



コンポーネントはこの通り。どうだイカしてるだろう?

まず各プレイヤーは個人ボードと自分の色のチップ12枚を受け取る。



先に目的を言っておくと、こうなったら勝ちだ。1~12が左上から順に並んでいる。隙間が開いていても良い。



前半フェイズはサイコロを振り、出た目のところにチップを置いていく。ただしおけるのは、手元にオープンしたチップ3枚のうちどれか。

※置けるマスが複数ある場合は、好きな方を選べる。

※すでに出た目のマスがチップで埋まっている場合は、その目の前後どちらか、最も近いところに置く。



一つ置いたらまたひとつオープン。常に選択肢は3つしか無い。



なので、当然バラバラに置かれる。サイコロの目が偏ったら目も当てられない。



後半フェイズはまたサイコロを振るのだが、今度は出た目のところに、好きなチップを動かしていく。前述のとおり、チップを昇順に並べられたらゲーム終了!

出目は気まぐれなので、なるべく効率よく並べ替えていこう。結構考えさせられます。

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運と戦略が半々ぐらいの、手軽に遊べるゲームです。結構「考えてる」気分になれるので、イージープレイの看板通りゲームの導入に最適。

ちなみに、ボードゲーム未経験の人に紹介すると、「何このサイコロ!初めて見た!」と20面体ダイスに食いついてくれるので面白いかも。TRPG畑の人には鼻で笑われますが・・・。

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ハワイ

ハワイの島々は西洋人による「発見」により内戦が勃発し、統一王国が生まれましたが、それ以前はもっと小さな共同体で暮らしていたようです。このゲームは、そんな時代の物語。人々は文字を持たず、歴史は口伝されてきました。



---ハワイ---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:60-120分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)



2011年のエッセンでお披露目されたハワイ。その後すぐ品薄となり、手に入れにくい状態が続いています。

私はゲームを始めたばかりの頃にハワイを遊ばせてもらい、なんて複雑なゲームだろう!とは思いながらもこのゲームの虜になってしまいました。その後オンラインで遊べることを知り、ちょくちょく遊んではいたのですが、どうしても実物が欲しかったのです。

そして2015年、中古でハワイを入手!ZーMANから再販されるという情報は入手していたものの、早く手に入るに越したことは無いのです。

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さて、ルールですが、まずはハワイ島を模したボードをつなぎあわせ、内側に大きな長方形のタイルをランダムで敷き詰めます。ここは毎回変わる、モジュラーボードです。



そして、たくさんあるタイル類を対応した場所に配置・・・これが大変です。



各プレイヤーには、この変な形の個人ボードと、13個分の貝トークン、7個分の足トークンを配ります。



また、先手有利が顕著なゲームなので、フルーツトークンを2番手には2個、3番手には3個・・・と配ります。

もらったトークンはすべて隠匿情報なので、自分の小屋に隠しておきます・・・・



それから、各プレイヤーは「小さいカヌー」を受け取ります。これには2足ぶんのスペースが印刷されていますが、詳細は後述。



ここまで終わったら、価格チップを袋から引いて配置します。各タイルに最初から印刷されている数字が有るのですが、配置したチップの合計がこの数字を”越えたら”そのタイルにはもう配置しません。



各タイルに配置すべきチップの数は決まっているのですが、超過したら残りの分は「魚」として泉に置いておきます。



4枚のチップが最終的に余るので、プレイ人数に合わせて順番表示トラックに配置。後手番が高価格になるように。同価格だった場合、「槍」のチップを高価格とみなします。

やることは基本的にお買い物。全部で5ラウンドを戦いますが、結構時間がかかるゲームです。5人プレイなら2時間を覚悟したほうがいいでしょう。適正人数は3-4人かな。

手番には、移動&タイルの購入ができます。

移動にはコストが必要。支払うのは「足」です。最初は必ず浜辺からスタートで、島の内部に入っていくには移動するタイル枚数分足を支払います。斜め移動も可能でコスト1。ただし、内陸から浜辺への移動、浜辺の中での移動はコスト0です。

タイルを購入する場合、チップに表示された価格を支払うのですが、わざと高い買い物をしても構いません。これは後述のラウンド目標に関係します。



また、チップに表示された価格の倍額を払うと、タイルを裏返して強力な効果のタイルとして獲得できます。安い価格で買えそうな場合、倍額を払うのが基本です。そうも言ってられない時がありますが。

あ、支払うのは「貝」のトークンです。また、フルーツトークンは足としても貝としても使えるオールマイティな資源ですが、「混ぜて」使うことは基本的にできません(貝4の支払いで、フルーツ3・貝1を払うなど)



買い物をしたら、今払った額のチップを受け取ります。倍額を払っても、受け取るチップは1枚です。

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タイルを購入したら、個人ボードに配置します。個人ボードには縦に5列のスペースが有り、最初から一列目には小屋が印刷されています。

縦に配置しても、横に伸ばしてもいいのですが、配置にはルールが有ります。

a)縦列に伸ばす場合、一枚目のタイルは「小屋系」のタイルでなくてはいけない。
b)同じ横列に、同種類のタイルを配置してはいけない。表面と裏面で分けて配置するのも×
c)神様タイルは同じ村に1枚しか配置できない。また、同じ種類の神様は個人ボード全体で1つのみ。

また、通常のタイルとは別に「ティキ」「カフナ」というボード外周に配置するタイルが有ります。



「ティキ(トーテムポールみたいなやつ)」購入したらボード上辺に、右から詰めて配置する(最初から一つ印刷されている)
ゲーム終了時に、各縦列の村が横に伸びておらず、「ティキまで到達」していないと、終了時にその列のタイルすべて没収される。最終得点計算に反映されない。



「カフナ」購入したらボード左辺に、上から下に配置。対応する列の村がティキまで到達しており、村として成立していれば配置したところに書かれているボーナス点がもらえる。

ちなみに、ティキとカフナは配置されたチップ額の倍額を払うことにより、2枚いっぺんに入手できます。
また、配置した時にボードに印刷された足や貝トークンを入手できます。これは即時です。

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各タイルの効果はアイコンで示されており、細かく紹介するのは割愛しますが



・ラウンド終了時に貝や足、フルーツをもらえるタイル
・資源を混ぜて払えるようになるタイル
・最終得点時に勝利点がもらえるタイル


・プレイを有利にする神様タイル



・何の効果も無いが、横に長いのでティキに到達しやすくなるタイル



・槍マークのチップ獲得した時に、勝利点を得るタイル

などが有ります。

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さて、後は浜辺のアクションについてです。



・釣りをする
価格トークン配置時に、魚として置いたチップを入手できます。
足をコストとして支払うことで、1足につき1枚のチップが入手できます。ただし、支払える上限は「自分のカヌーに表示された足の数」です。最初は2足が上限です。

魚チップには1匹と3匹がありますが、早い者勝ちで3匹の方から取りましょう。これはラウンド目標に関係します。



・離れ小島に行く
メインボードの外側に、小さい島タイルが有るのですが、足を支払うことでこの島タイルを入手でき、表示された効果を即時適用します。勝利点がもらえたり、フルーツがもらえたり、強力なタイルを入手できたり。



ただし、相変わらず支払える足の上限は「自分のカヌーに書かれた数」なので、まずは買い物をして大きいカヌーを手に入れる必要があります。離れ小島に行く最低コストは3足で、初期カヌーの足スペースは2なので。



また、タイル獲得とともに、ボードに印刷された勝利点をもらえます。

空きスペースにはラウンド中、タイルを補充せず、ラウンド終了処理で補充します。既存のタイルを左詰めしてから、残ったスペースに補充します。

※使ったカヌーは、そのラウンド中はもう使えません。このカヌーは使ったよ、ということを示すため、縦にしておきます。



・ラウンドを終了する
このラウンドでもう行動しない場合、駒を手番順スペースに移動します。どこに置いてもいいのですが、後手番にするほど良い価格チップを入手できます。

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すべてのプレイヤーがラウンド終了したら、ラウンド終了処理です。



このラウンドタイルに、数字がいくつも書かれています。大きな亀の甲羅に書かれているのがラウンド目標で、獲得した価格チップ+魚の合計がこの数字を超えていれば、その下のチェックマーク部分に印刷された勝利点獲得は確定。

達成しているプレイヤーの中で、一番合計数が多いプレイヤーは1位のところの得点。2位のプレイヤーは真ん中の得点がもらえます。この条件や、点数は毎ラウンド高くなります。

※サーファータイルを獲得していると、このラウンド目標を引き下げる効果が得られます。

右に書かれた足と貝の数は、次のラウンドのためにもらえる資源(だんだんもらえる数が少なくなります)。これに加え、タイル効果で受け取れる資源を忘れずに補充します。

最後に、価格チップをすべて回収。冒頭の法則にしたがって並べ直します。

新たなラウンドタイルをめくって、次のラウンドスタート!5ラウンド終了したら最終得点計算を行い、勝者を決めます。

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見た目とは裏腹に、びっくりするぐらいのルール量。まさにゲーマーズゲームです。



勝ち筋として、「槍チップ獲得時の点数で勝つ」「フラダンサータイルのボーナス点で勝つ」「カフナボーナスで勝つ」など幾つかが挙げられ、可変ボードと相まって毎回強い戦略が違います。

準備の煩雑さや、ルール分量の多さが欠点ではあるのですが、資源管理の悩ましさが素晴らしい。再販されたら一度プレイしてみてください。

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ルーニークエスト

へんてこで素晴らしいこの世界アルカディア。そこの年老いた王様フェドゥーアには世継ぎがいません。そこで、王国で最も立派な冒険者に玉座を与えるべく、大競技会が開催されることとなりました。勇者達は、「ルーニー」と呼ばれる暴れる以外は能の無いイカれた動物の住む七つの世界を旅していきます。しかし勇者が王冠を手にするためには、ライバル達の意地悪い策略もかわしていかなければいけないのです!



---ルーニークエスト---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)



箱絵が「キング・オブ・トーキョー」「ゴォ~スト!」に似ているため生粋のドイツゲーマーには何となく敬遠されがちな本作なのですが、ルールを読んで「これは面白いのでは」と確信。お絵かき系ゲームを持っていなかったこともあり、発売してすぐに入手しました。

結果、期待を裏切らない面白さ。もともとテレストレーションやスタンプグラフィティ等、お絵かきゲームは好きなのですが、それらのゲームより更に万人向けな気がします。

お絵かきというか、点と線しか書かないので「絵が下手だから・・・」という人を問題なく誘えるのです。

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コンポーネントは個人用のペンと透明シート、白い下敷きやプレイヤーマーカー類。

このプレイヤーマーカーは自分の色を覚えておくためのものですが、ゲームに利用する場面も有るのです。



課題シートはワールド1~ワールド7に分かれていて、各6ステージ。一回のゲームではひとつのワールドを使用するのであとは避けておきます。



中央においた箱に、今回のステージをセットしたらラウンド開始!30秒以内に手元の透明シートに線や点、◯を書いていきます。課題シートを見ながら目測で!

課題はスタートからゴールまで線を引けとか、点を書いて敵を撃ち抜けとかそんな感じです。途中に障害物やコインがあるのでそれに書いた図形が当たると得点を得たりマイナス点になったり。



30秒経ったら得点を多く得ている順に答え合わせ。透明シートを課題シートに重ねて得点計算です。



※ちなみに得点を得た結果、別のプレイヤーと同じ得点になった場合そのマスは飛ばします(つまり+1点)おお、この得点方式は原始スープ・・・!

ルールはほとんどこれだけなのですが、ステージにはお助けアイテムを貰えるシンボルと、ペナルティシンボルがあり、書いた図形が触れてしまったらそれぞれ受け取ります。

お助けアイテムは獲得後、任意のタイミングで使用できます。



・XP+2 使用したステージの得点が+2
・デッキブラシ ペナルティトークンを一つ除去
・盾 ラインが障害物に触れた時、一回だけ防御できる


・蚊 他のプレイヤーに対して使い、そのプレイヤーは蚊のトークンをペンに載せて書くww
・バナナ 他のプレイヤーのシート上に投げる。投げられた人はそこには書けなくなる。

ペナルティアイテムは、獲得したら次のステージでペナルティを受けます。



・片目をつぶって書く
・利き手と逆の手で書く
・肘を伸ばして書く


・下敷きを裏返して書く(裏側はゴチャゴチャした絵になっており、目測で書きづらい)
・親指と小指でペンを摘んで書く

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何回か遊んでいると透明シートが汚れてくるのが気になりますが・・・良いパーティーゲームです。



付属の砂時計は本当に30秒かどうか怪しいので、スマホのタイマーアプリを使うといいでしょう。私が買った製品に入っていた砂時計は2分30秒ぐらい計れてしまうのですが・・・。うーんアバウト。



面クリア型の1画面アクション(クレイジーバルーンとかドンキーコングとか)を懐かしく思うゲーマーにぜひ遊んでいただきたいボードゲームですね。

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枯山水(Stone Garden)

枯山水は水を使わずに水を表現し、ひいては世界観や宇宙観まで表現する非常に抽象的な美術です。有名な龍安寺の石庭は、どの角度から見ても石がひとつ隠れる・・・これは、「世界は不完全なものだ」という思想を表しているのです。




---枯山水---

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)



発売されたのは昨年のゲームマーケットで、「おおー、なんかコンポーネントが豪華だなぁ。個人ボードがラベンスバーガーっぽいなぁ」「価格は強気だなぁ」ぐらいに思っていたのですが、年が明けてから話題が爆発。ボードゲームの常であっという間に品薄。手に入りづらい状況に。火付け役はTwitterかな?

ルール自体は素直なタイル配置ゲームなので、若干得点計算がややこしいものの、ゲームが初めての方にも薦めやすい。軽ゲーばかりを薦めるのも問題があるので、「大人も楽しめる趣味」をアピールするのにちょうど良い。(誰かボードゲーム経験者が混じった方が良いぐらいのルール分量ではある)

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セットアップは、ラベンスバーガーっぽい個人ボードとポーンの形をした禅僧駒を全員が持つ。正方形の砂紋タイルは混ぜて裏返し、メインボードに積んでおく。ひときわ目を惹く庭石は、プレイ人数に応じた数をボードに配置。



それから各自の目標となる名庭園カードを1枚ずつ配る。これは他の人には見せない。

また、ゲーム中一回だけ特殊能力を発動できる、作庭家カードも1枚ずつ配る。これでセットアップ終了。

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自分の手番は前半と後半に別れており、連続して行う。

【前半】

砂紋タイルを引き、「配置」「譲渡」「保管」「破棄」のいずれかを実行する。

a) 配置 自分の個人ボードにタイルを配置する。ボードは3×5で15枚までタイルを配置できるが、最初は左上か左下におき、禅僧駒(ポーン)をその上に載せておく。2枚め以降のタイルは配置済みのタイルに隣接するようにして置く。※保管しておいたタイルがある場合、そのタイルも同時に配置できる。

b) 譲渡 うまく砂紋がつながらないタイルは、他の人に譲渡することが出来る。交渉成立したら、メインボード上に書いてある徳ポイントを2つ得る。

c) 廃棄 引いたタイルを捨て札にする。ただし徳ポイントを失うので、徳が0のプレイヤーはこの行動が取れない。



d) 保管 個人ボード上にはタイルを1枚保管して置ける。すでに保管場所が埋まっている場合は、先にそのタイルを配置するか破棄するかしなくてはいけない。

※手番のプレイヤー以外は、手番プレイヤーが引いたタイルを「強奪」出来る。この場合拒否は出来ない。強奪したプレイヤーは徳を2点失うので、いっその事「譲渡」してしまえば手番プレイヤーは徳を2点得るし、受け取ったプレイヤーは徳を失わない。win-winになる。

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【後半】

タイルをどうにかしたあとは、「座禅」「禅僧駒の移動」「石の獲得と設置」「作庭家カードを使用」と、こちらも4つの選択肢がある。

a) 座禅 座禅を組むと徳ポイントを1点獲得できる。徳の上限は6点なので、それ以上は獲得できない。



b) 禅僧駒の移動 自分の庭においてある禅僧駒を、上下左右に移動できる。まだタイルを置いていないところには移動できない。

庭石は禅僧駒のあるタイルか、その縦列にしか置けないという制限があるので、置きたい位置に予め移動しておく必要がある。



c) 石の獲得と設置 メインボードにある石を獲得して、自分の庭に配置。自分の徳以上のコストがかかる石は獲得できない。また、徳ポイントは石の獲得後、かならず0になる。

例外として、徳ポイントが最大の【6】で有った場合、禅僧駒の位置にかかわらず庭石を置ける。

※庭石は縦横に隣接させて置けないという制限(コケが両方のタイルに書いてある場合は隣接できる)があるので、このルールには従う。

d) 作庭家カードの使用 ゲーム中一回だけカードの特殊効果を発動できる。

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ルールはこれだけで、全員が15枚のタイルを設置したらゲーム終了。ややこしい最終得点計算に移る。この得点計算だけでルールブックをまるまる2ページ割くほどなので、詳しくは公開ルールブック参照。

基本的には砂紋が美しくつながっていて、石が桂馬飛びや斜めに連続していたり、仏様に見立てるように3つの石を連続して置いていたりすると高得点。

あと、最初に名庭園カードが配られているので、これを達成しているとボーナス点。

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最後の得点計算を覚えきれないので、じっくりルール解説するかどうかはメンバーによりますが、とりあえずつながるように置く、石は名庭園カードを目標に、という始め方でもいいと思います。特に最近の話題作なので、これがボードゲーム初体験、という方には。

ルール的には非常に手堅いユーロゲームで、突出した部分も悪い部分も無い、という感じ。箱庭系タイル配置ゲームを、「枯山水」という純和風テーマで出来るというのが最大の魅力ではないでしょうか。

「強奪」という攻撃アクションは、実際のプレイではあまり起こらないので万人が楽しめます。多人数ソロプレイをしているという感覚が若干あるものの、直接攻撃要素が強いゲームは人を選ぶのです。

女性プレイヤーにやや多く見受けられるのですが、【遠慮して人を攻撃できないので、ゲームのルールを最大限利用できない】という方も問題なく遊べます。

軽ゲーでは満足できないので、本格的なボードゲームに手を出したい!という方の最初の一作となるのに相応しい国産ゲームです。あとは供給が安定し、廉価版等も出れば完璧。

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プロフィール

HN:
seshil
性別:
男性
職業:
会社員
趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング

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