対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧
- 2025.08.01
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- 2014.03.19
タケノコ(TAKENOKO)
- 2014.03.11
グレンモア
- 2014.03.07
ハギス
- 2014.03.06
ロストシティ
- 2014.03.04
ミスタージャック ポケット(Mr.Jack Pocket)
タケノコ(TAKENOKO)
- 2014/03/19 (Wed)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
昔々、大陸から日本のショーグンに有効の証として白黒の大きな熊が贈られました。
この熊はパンダという名前で、日がな一日、赤・黄・緑の色々な竹を食べ続けるのです。
国家間の友好の証となる貴重な動物です。あなたはショーグンの庭師として、パンダが快適に
暮らせるように尽力しなければなりません。
---タケノコ---
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)
アントワーヌ・ボザはTOKAIDO・TAKENOKO・世界の7不思議・HANABIといろんなゲームを作っているんだなぁ。世界の7不思議は他の作品と雰囲気が違うけど、ほんとに同一人物が作ったんだろうか。
ボザの作品はオンラインでも遊ぶことができ、コンポーネントが綺麗でルールもそんなに難しくない。ただ発売から数年がたち、タケノコも東海道もちょっと品薄気味。今回タケノコを中古で入手できたので遊んでみた。
まず中央に「池」の地形タイルを置き、その上に庭師とパンダのコマを載せる。このコマが彩色済みフィギュアで素晴らしい。
残ったタイルはよくシャッフルして山積みにしておく。
各プレイヤーにはサマリー代わりの個人ボード、選択したアクションをわかりやすくするためのアクション駒2つ、目的カード3枚を配る。
目的カードは庭師・地形・パンダの3種類に別れており、それぞれ一枚ずつ配る。この目的を早く達成するのがゲームの目標だ。3人プレイだと誰かが8枚達成したラウンドでゲーム終了となる。
庭師のカードは、竹を指定された色で、指定された高さに成長させれば達成。尚、「改善チップ」アイコンが書かれている場合があってこれは指示に従う必要がある。詳細は後述。
地形のカードは盤上に指定の形でタイルを配置し、かつ対象の地形すべてに水が引かれていれば達成。
パンダのカードは、書かれている竹をパンダに食べさせれば達成。これが一番わかり易いかな。
目標カードは自分の手番中いつでも達成を宣言して公開することができる。書かれている数字が勝利点で、最終的に勝利点が多いプレイヤーの勝利。
他のプレイヤーの行動で達成することもあるが、宣言できるのは自分の手番時のみ。
また、8枚達成したラウンドでゲーム終了となるが、カードの達成数には制限がない。なので7枚達成したらわざと(達成していても)宣言せず、沢山達成したカードができたら一気に公開して勝利点を稼ぐ、というプレイが有効となる。
ただし他のプレイヤーに邪魔されて達成条件が崩れてしまったら公開できないので、そのへんがジレンマとなる。
カード達成のために、手番に2アクションを行っていく。実行できるアクションは以下のとおり。
※特別な場合を除き、同じアクションを2回選択することは出来ない。
1:地形タイルを配置する
山から3枚を引いて、好きな一枚を配置し、残りを山に戻す。配置する時は中央の池に接しているか、最低2辺が他のタイルに接している必要がある。
※配置した際に、中央の池や水路に1辺以上が接していれば対応した色の竹が1つ生える。
2:水路コマを取る
ストックから水路コマを1つ取る。すぐに置いてもいいし、ボードにストックしてもいい。配置はアクションではないので、持っているだけ、好きなタイミングで水路を引ける。
※水路は中央の池から伸ばしていく必要がある。水路を伸ばした結果、初めて水が引かれたタイルには竹が1つ生える。
3:庭師を動かす
庭師を一直線に動かすことができる。直線であれば移動量に制限は無い。池でも水路でも飛び越せる。
庭師は、移動先のタイルと、そのタイルに接した同色のタイルに竹を生やす。既に生えている場合は高さが増す。
※タイルには水が引かれている必要がある。また、竹の最大の高さは4で、それ以上成長しない。
4:パンダを動かす。
パンダも一直線に動かす。移動量の制限は無し。パンダは移動先のタイルの竹を1つ食べる。食べた竹は個人ボードに置いておく。もし目的を達成したら、使用したコマはストックに返す。
5:目的カードを引く。
好きな種類の目的カードを一枚引く。手札は最大で5枚まで。
最初の手番は2アクションで終わりなのだが、2ターン目からはアクションを実行する前に「天候ダイス」を振る。出目によっていろんな効果が有る。
晴:3アクションを行える(重複は出来ない)
雨:指定場所の竹が1つ成長する
雷:パンダを好きな場所に移動できる。移動先の竹を1つ食べる。
風:同じアクションを2回選択できる
雲:「改善チップ」を引くことができる。チップは3種3枚ずつあり、好きな物を選んで良い。
いきなり配置してもいいし、個人ボードにストックしてもいい。配置にアクションは必要としない。
?:好きなダイス目を選べる。
「改善チップ」は、地形タイルに特殊効果が付加される。
柵:パンダが竹を食べるのを禁止する(移動はできる)
肥料:竹の成長量が2倍になる
水源:水路がなくても竹が育つ
※地形タイルに最初からこれらの絵が印刷されている場合がある。もちろん最初から特殊効果を持っているタイルだ。ここに改善チップを置いて、効果を重複させる事はできない。
※忘れがちだが、既に竹が生えているタイルに改善チップを置くことは出来ない。
こうして8枚以上の目的を最初に達成した人は、「ショーグン」カードを貰える。これは+2点となる。
----------------------------------------------------------------------------
改善チップの取り扱いや目的達成にちょっと細かいルールがあるが、概ねわかりやすい。ザ・ファミリーゲームという感じ。
目的カードの引きや、ダイス目、地形タイルの引き等、ちょっと運の要素が強めで、熟練しても負ける時は負ける。チケライのように「目的カードを引いたらいきなり達成している」場合があるが、コレを無効とするヴァリアントがある。そうすると少しだけ運の要素が弱まる。
積極的に相手を攻撃するような事は出来ず、どちらかと言うとゆるやかに協力するゲームだ。個人的には同じボザの「東海道」の方が好きだが、コンポーネントの出来はこちらのほうが上。
彩色済みフィギュア、色とりどりの竹のコマ(しかも木製)立体的にニョキニョキ竹が林立し、見た目が非常に楽しい。コンポーネントを重視する人はマストバイアイテムだ。
この熊はパンダという名前で、日がな一日、赤・黄・緑の色々な竹を食べ続けるのです。
国家間の友好の証となる貴重な動物です。あなたはショーグンの庭師として、パンダが快適に
暮らせるように尽力しなければなりません。
---タケノコ---
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)
アントワーヌ・ボザはTOKAIDO・TAKENOKO・世界の7不思議・HANABIといろんなゲームを作っているんだなぁ。世界の7不思議は他の作品と雰囲気が違うけど、ほんとに同一人物が作ったんだろうか。
ボザの作品はオンラインでも遊ぶことができ、コンポーネントが綺麗でルールもそんなに難しくない。ただ発売から数年がたち、タケノコも東海道もちょっと品薄気味。今回タケノコを中古で入手できたので遊んでみた。
まず中央に「池」の地形タイルを置き、その上に庭師とパンダのコマを載せる。このコマが彩色済みフィギュアで素晴らしい。
残ったタイルはよくシャッフルして山積みにしておく。
各プレイヤーにはサマリー代わりの個人ボード、選択したアクションをわかりやすくするためのアクション駒2つ、目的カード3枚を配る。
目的カードは庭師・地形・パンダの3種類に別れており、それぞれ一枚ずつ配る。この目的を早く達成するのがゲームの目標だ。3人プレイだと誰かが8枚達成したラウンドでゲーム終了となる。
庭師のカードは、竹を指定された色で、指定された高さに成長させれば達成。尚、「改善チップ」アイコンが書かれている場合があってこれは指示に従う必要がある。詳細は後述。
地形のカードは盤上に指定の形でタイルを配置し、かつ対象の地形すべてに水が引かれていれば達成。
パンダのカードは、書かれている竹をパンダに食べさせれば達成。これが一番わかり易いかな。
目標カードは自分の手番中いつでも達成を宣言して公開することができる。書かれている数字が勝利点で、最終的に勝利点が多いプレイヤーの勝利。
他のプレイヤーの行動で達成することもあるが、宣言できるのは自分の手番時のみ。
また、8枚達成したラウンドでゲーム終了となるが、カードの達成数には制限がない。なので7枚達成したらわざと(達成していても)宣言せず、沢山達成したカードができたら一気に公開して勝利点を稼ぐ、というプレイが有効となる。
ただし他のプレイヤーに邪魔されて達成条件が崩れてしまったら公開できないので、そのへんがジレンマとなる。
カード達成のために、手番に2アクションを行っていく。実行できるアクションは以下のとおり。
※特別な場合を除き、同じアクションを2回選択することは出来ない。
1:地形タイルを配置する
山から3枚を引いて、好きな一枚を配置し、残りを山に戻す。配置する時は中央の池に接しているか、最低2辺が他のタイルに接している必要がある。
※配置した際に、中央の池や水路に1辺以上が接していれば対応した色の竹が1つ生える。
2:水路コマを取る
ストックから水路コマを1つ取る。すぐに置いてもいいし、ボードにストックしてもいい。配置はアクションではないので、持っているだけ、好きなタイミングで水路を引ける。
※水路は中央の池から伸ばしていく必要がある。水路を伸ばした結果、初めて水が引かれたタイルには竹が1つ生える。
3:庭師を動かす
庭師を一直線に動かすことができる。直線であれば移動量に制限は無い。池でも水路でも飛び越せる。
庭師は、移動先のタイルと、そのタイルに接した同色のタイルに竹を生やす。既に生えている場合は高さが増す。
※タイルには水が引かれている必要がある。また、竹の最大の高さは4で、それ以上成長しない。
4:パンダを動かす。
パンダも一直線に動かす。移動量の制限は無し。パンダは移動先のタイルの竹を1つ食べる。食べた竹は個人ボードに置いておく。もし目的を達成したら、使用したコマはストックに返す。
5:目的カードを引く。
好きな種類の目的カードを一枚引く。手札は最大で5枚まで。
最初の手番は2アクションで終わりなのだが、2ターン目からはアクションを実行する前に「天候ダイス」を振る。出目によっていろんな効果が有る。
晴:3アクションを行える(重複は出来ない)
雨:指定場所の竹が1つ成長する
雷:パンダを好きな場所に移動できる。移動先の竹を1つ食べる。
風:同じアクションを2回選択できる
雲:「改善チップ」を引くことができる。チップは3種3枚ずつあり、好きな物を選んで良い。
いきなり配置してもいいし、個人ボードにストックしてもいい。配置にアクションは必要としない。
?:好きなダイス目を選べる。
「改善チップ」は、地形タイルに特殊効果が付加される。
柵:パンダが竹を食べるのを禁止する(移動はできる)
肥料:竹の成長量が2倍になる
水源:水路がなくても竹が育つ
※地形タイルに最初からこれらの絵が印刷されている場合がある。もちろん最初から特殊効果を持っているタイルだ。ここに改善チップを置いて、効果を重複させる事はできない。
※忘れがちだが、既に竹が生えているタイルに改善チップを置くことは出来ない。
こうして8枚以上の目的を最初に達成した人は、「ショーグン」カードを貰える。これは+2点となる。
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改善チップの取り扱いや目的達成にちょっと細かいルールがあるが、概ねわかりやすい。ザ・ファミリーゲームという感じ。
目的カードの引きや、ダイス目、地形タイルの引き等、ちょっと運の要素が強めで、熟練しても負ける時は負ける。チケライのように「目的カードを引いたらいきなり達成している」場合があるが、コレを無効とするヴァリアントがある。そうすると少しだけ運の要素が弱まる。
積極的に相手を攻撃するような事は出来ず、どちらかと言うとゆるやかに協力するゲームだ。個人的には同じボザの「東海道」の方が好きだが、コンポーネントの出来はこちらのほうが上。
彩色済みフィギュア、色とりどりの竹のコマ(しかも木製)立体的にニョキニョキ竹が林立し、見た目が非常に楽しい。コンポーネントを重視する人はマストバイアイテムだ。
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グレンモア
- 2014/03/11 (Tue)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
17世紀はじめ、スコットランド王ジェームズ6世はイングランド女王エリザベス1世の後継者に指名され、以後スコットランドとイングランドは共通の王を持つことになる。
しかしジェームス6世は、イングランドの生活に満足してしまい、スコットランドに帰ることは殆どなかった・・・。田舎が嫌だったのであろうか。
スコットランドのウイスキーづくりは、この後税金を課せられ、密造が盛んに行われるようになる。プレイヤーはスコットランド冬の時代を生きる一領主として、農耕・牧畜、ウイスキーづくりに精を出すのだ。
---グレンモア---
ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
以前2,800円というとても安い値段で売られていたグレンモア。品切れになって久しく、ちょっとしたプレミアが付いているらしい。
フタを開けると豪華なコンポーネント類が。木製のミープル、お金や勝利点トークンが沢山。若干タイルの薄さが気になるぐらいで、見た目は大満足。
アレア中箱シリーズで一番コンポーネントがいいんじゃないだろうか。サンマロなんか箱開けるとがっかりするもんなぁ。
ゲームは拡大再生産+タイル配置 です。先ずは各人がスタートタイルを受け取り、その上に黒いミープル(一族コマ)を置く。そして各自6金を持ちます。
メインボードには裏に「0」と書いてあるタイルを配置し、こんなかんじで各人の担当色のミープルを置きます。このミープルを時計回りに動かしながら、移動先のタイルを取っていきます。とったタイルはもちろんスタートタイルからつなげて置き、それによって様々な効果が発動するのです。
最近のゲームらしく、コマを動かすのにサイコロは使いません。(厳密に言うと、少人数ゲームの時にダミープレイヤーとしてサイコロを使う)進む時は好きなだけ進み、タイルを1つ取ることが出来ます。
タイルの左肩には、取得に必要な資源が書いてある場合があり、足りない場合はその場所に移動することはできません。
ただし、手番中にはいつでも全員共通の市場と資源のやりとりをすることができます。買う場合1つめは1金、2つめは2金と値段が上がり、3つで売り切れ。お金はメインボード上に置いておきます。
売る場合はその逆です。資源をストックに戻してボード上のお金を取ります。お金が乗っていない列の資源は売ることができません。
手番は常に、ボードの一番後ろの人が行います。一気に進んで欲しいタイルを取るか、少しずつ進んでタイルを多くとるか・・・。拡大再生産なので、タイルは多いほうが有利なのですがあまり持ちすぎているとマイナス点を喰らいます。詳細は後述。
タイルをとったら補充。最後尾のミープルの後ろ1マスだけ空けて置きます。手番をわかりやすくするためみたい。
タイル配置には以下のルールが有ります。
・黒ミープルの周り(斜めも可)にしか置けない。
・川や道がタイルに書かれていたら、繋がるように置く。
・タイルの辺が接するように置く。
配置すると、そのタイルの効果が「発動」します。
タイル下部にもアイコンが書いてあり、右下が初回配置時のみの効果。真ん中は初回と、このタイルの周りにタイルが置かれた時毎回発動する効果です。
ちょっと説明が難しいのですが、まずこのタイルを配置すると右下の効果「黒ミープルを増やす」が発動し、タイルの上にミープルを載せます。
(この写真では忘れていますが、本当は置いた村タイルの右上「草原」タイルの上に、羊を表す白いキューブを一個載せます。置いたタイルの周りが「発動」するので。)
その後、真ん中の効果を処理するのですが、この「黒ミープルを1マス動かす」効果はこのタイルの周りに新タイルが置かれた時も発動するのです。
黒ミープルを少しずつ動かしていくのは結構重要。なにせこのミープルの周りにしかタイル配置できないので。
また、黒ミープルを動かすアクションを使ってタイルの外に出し、寝かせておくと「キャプテン」として扱います。これは中間決算時に勝利点に直結します。あまり多くの黒ミープルを持っていても効果が被ってしまうので、余裕があればキャプテンにするといいかも。
その他のタイル効果としては、
・資源を獲得する
・資源を勝利点に変換する
・特別な地タイルを獲得する
などがあります。
資源は森・麦畑・牧場などから産出します。
※産出した資源はタイルの上に載せておくのですが、最大で3つまでしか載せられません。溢れそうだったら共通の市場に売ったり、年の市で使ったりしてやりくりします。
資源を勝利点に変換するのは肉屋や年の市。後から登場するものほど強力です。
また、獲得にウイスキーが必要ですが、酒場を獲得すると発動するたびに無料で勝利点が手に入るので、結構強力。
特別な地はゲーム終了時に勝利点に直結するものや、自分の配置したタイル全てを発動するものなど、強力なタイルが揃っていますが、獲得に必要な資源が多め。
最初に、裏の数字ごとにタイルを積んであるのですが、一つ山を使い切ったら中間決算
・特別な地タイルの数
・ウイスキーの数
・キャプテンと、タイルに書かれている帽子の数
それぞれについて、最下位の人との差を計算します。最下位の人と差があるほど高得点。ちょっと変な得点方法ですね。
※帽子が最初どこに書いてあるかわからなかったが、特別な地タイルに書かれている。
3回めの中間決算が終わった後、最終決算を行います。
・特別な地タイルの得点
・タイルが一番少ない人より一枚でもタイルが多いと、タイル枚数 × マイナス3点!
少ないタイルで効率のよい領地づくりを目指す必要があります。もちろん一番少ない人はマイナス点無しです。
-----------------------------------------------------------------
箱の小ささからは想像ができないほどのルール分量、まさにゲーマーズゲームです。慣れてくれば60分で終わらせることも不可能ではなさそうですが、初回は2時間かかるかも?
私がプレイした時は終盤、皆が資源タイルを飛ばして一気にボードを跳ねまわったので、「3」のタイルが早々に切れました。「あれ?、まだやりたいことあったのに・・・」と思っている間にゲーム終了。
勝利への道は3つあるように思います。
1:年の市や肉屋で稼ぐ
2:酒場で稼ぐ
3:最終決算時の特別な地タイル効果で、一気にまくる
この中では酒場が強そうに思います。一度ウイスキーを使用して配置してしまえば、後は発動するたびに勝利点が手に入ります。まあ酒場の周りにおけるタイルはせいぜい5-6枚なので、限界はあるのですが。
酒場プレイで走られないように、互いに牽制しあうゲームと感じました。また再プレイしたいです。
しかしジェームス6世は、イングランドの生活に満足してしまい、スコットランドに帰ることは殆どなかった・・・。田舎が嫌だったのであろうか。
スコットランドのウイスキーづくりは、この後税金を課せられ、密造が盛んに行われるようになる。プレイヤーはスコットランド冬の時代を生きる一領主として、農耕・牧畜、ウイスキーづくりに精を出すのだ。
---グレンモア---
ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
以前2,800円というとても安い値段で売られていたグレンモア。品切れになって久しく、ちょっとしたプレミアが付いているらしい。
フタを開けると豪華なコンポーネント類が。木製のミープル、お金や勝利点トークンが沢山。若干タイルの薄さが気になるぐらいで、見た目は大満足。
アレア中箱シリーズで一番コンポーネントがいいんじゃないだろうか。サンマロなんか箱開けるとがっかりするもんなぁ。
ゲームは拡大再生産+タイル配置 です。先ずは各人がスタートタイルを受け取り、その上に黒いミープル(一族コマ)を置く。そして各自6金を持ちます。
メインボードには裏に「0」と書いてあるタイルを配置し、こんなかんじで各人の担当色のミープルを置きます。このミープルを時計回りに動かしながら、移動先のタイルを取っていきます。とったタイルはもちろんスタートタイルからつなげて置き、それによって様々な効果が発動するのです。
最近のゲームらしく、コマを動かすのにサイコロは使いません。(厳密に言うと、少人数ゲームの時にダミープレイヤーとしてサイコロを使う)進む時は好きなだけ進み、タイルを1つ取ることが出来ます。
タイルの左肩には、取得に必要な資源が書いてある場合があり、足りない場合はその場所に移動することはできません。
ただし、手番中にはいつでも全員共通の市場と資源のやりとりをすることができます。買う場合1つめは1金、2つめは2金と値段が上がり、3つで売り切れ。お金はメインボード上に置いておきます。
売る場合はその逆です。資源をストックに戻してボード上のお金を取ります。お金が乗っていない列の資源は売ることができません。
手番は常に、ボードの一番後ろの人が行います。一気に進んで欲しいタイルを取るか、少しずつ進んでタイルを多くとるか・・・。拡大再生産なので、タイルは多いほうが有利なのですがあまり持ちすぎているとマイナス点を喰らいます。詳細は後述。
タイルをとったら補充。最後尾のミープルの後ろ1マスだけ空けて置きます。手番をわかりやすくするためみたい。
タイル配置には以下のルールが有ります。
・黒ミープルの周り(斜めも可)にしか置けない。
・川や道がタイルに書かれていたら、繋がるように置く。
・タイルの辺が接するように置く。
配置すると、そのタイルの効果が「発動」します。
タイル下部にもアイコンが書いてあり、右下が初回配置時のみの効果。真ん中は初回と、このタイルの周りにタイルが置かれた時毎回発動する効果です。
ちょっと説明が難しいのですが、まずこのタイルを配置すると右下の効果「黒ミープルを増やす」が発動し、タイルの上にミープルを載せます。
(この写真では忘れていますが、本当は置いた村タイルの右上「草原」タイルの上に、羊を表す白いキューブを一個載せます。置いたタイルの周りが「発動」するので。)
その後、真ん中の効果を処理するのですが、この「黒ミープルを1マス動かす」効果はこのタイルの周りに新タイルが置かれた時も発動するのです。
黒ミープルを少しずつ動かしていくのは結構重要。なにせこのミープルの周りにしかタイル配置できないので。
また、黒ミープルを動かすアクションを使ってタイルの外に出し、寝かせておくと「キャプテン」として扱います。これは中間決算時に勝利点に直結します。あまり多くの黒ミープルを持っていても効果が被ってしまうので、余裕があればキャプテンにするといいかも。
その他のタイル効果としては、
・資源を獲得する
・資源を勝利点に変換する
・特別な地タイルを獲得する
などがあります。
資源は森・麦畑・牧場などから産出します。
※産出した資源はタイルの上に載せておくのですが、最大で3つまでしか載せられません。溢れそうだったら共通の市場に売ったり、年の市で使ったりしてやりくりします。
資源を勝利点に変換するのは肉屋や年の市。後から登場するものほど強力です。
また、獲得にウイスキーが必要ですが、酒場を獲得すると発動するたびに無料で勝利点が手に入るので、結構強力。
特別な地はゲーム終了時に勝利点に直結するものや、自分の配置したタイル全てを発動するものなど、強力なタイルが揃っていますが、獲得に必要な資源が多め。
最初に、裏の数字ごとにタイルを積んであるのですが、一つ山を使い切ったら中間決算
・特別な地タイルの数
・ウイスキーの数
・キャプテンと、タイルに書かれている帽子の数
それぞれについて、最下位の人との差を計算します。最下位の人と差があるほど高得点。ちょっと変な得点方法ですね。
※帽子が最初どこに書いてあるかわからなかったが、特別な地タイルに書かれている。
3回めの中間決算が終わった後、最終決算を行います。
・特別な地タイルの得点
・タイルが一番少ない人より一枚でもタイルが多いと、タイル枚数 × マイナス3点!
少ないタイルで効率のよい領地づくりを目指す必要があります。もちろん一番少ない人はマイナス点無しです。
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箱の小ささからは想像ができないほどのルール分量、まさにゲーマーズゲームです。慣れてくれば60分で終わらせることも不可能ではなさそうですが、初回は2時間かかるかも?
私がプレイした時は終盤、皆が資源タイルを飛ばして一気にボードを跳ねまわったので、「3」のタイルが早々に切れました。「あれ?、まだやりたいことあったのに・・・」と思っている間にゲーム終了。
勝利への道は3つあるように思います。
1:年の市や肉屋で稼ぐ
2:酒場で稼ぐ
3:最終決算時の特別な地タイル効果で、一気にまくる
この中では酒場が強そうに思います。一度ウイスキーを使用して配置してしまえば、後は発動するたびに勝利点が手に入ります。まあ酒場の周りにおけるタイルはせいぜい5-6枚なので、限界はあるのですが。
酒場プレイで走られないように、互いに牽制しあうゲームと感じました。また再プレイしたいです。
ハギス
- 2014/03/07 (Fri)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
じゃあルールの説明します!このゲームは少人数で楽しめる「大富豪」のようなゲームです。大富豪のカードの出し方に加えて「ボム」という出し方が有って・・・。
え?大富豪を知らない?あのどんどん強いカードを出して行って、2枚組とか3枚組で出せて、一度貧民に転落するとなかなか這い上がれない・・・それは「大貧民」だって?
---ハギス---
ルールを覚えるのに必要な時間:15分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
これまた渋い見た目のカードゲーム。というかほとんどトランプだ。
違いはスートが5種類あり、ジャック・クイーン・キングが3枚ずつしか無いところ。ただし3人プレイの時はカードを全部使うが、2人プレイの時は4スートとジャック・クイーン・キングを2枚ずつ使う。
ルールはほとんど大富豪なのだが、スート縛りや8切り、クラブの3がジョーカーに勝つといったルールは無い。
(※サークルの合宿で地方ルールてんこ盛りの大富豪やナポレオンを遊んで大変つまらなかった記憶がある。やり過ぎは良くない。)
3人プレイのときは一人に14枚ずつカードを配り、
3枚余ったカードは「ハギス」と称して脇に避けておきます。ラウンドの勝者はこのカードを獲得します。
それとは別に、各々がJ・Q・Kのカードを一枚ずつ受け取り、自分の前に公開する。というか表も裏も同じデザインなので、隠すことが出来ない。
スタートプレイヤーから順番にカードを出していくが、一枚だけ出すシングル、
2枚のペア・3枚のトリプルで出したり
同じスートの3・4・5等、ランで出したり
2種類のスートで 5・5・6・6 のように出しても良い。 当然前の人が出した出し方をフォローしなくてはならない。
この時、J・Q・Kのカードはワイルドカードとして使える他・・・
ハギスの特徴である「ボム」を出すことが出来ます。(サマリーカードのしたの方に書いてある。)ボムは通常のメルドに無条件で勝利!ただしボムの中にも優劣があり
スート4種の3・5・7・9 → JQ → QK → JQK → スートが揃った3・5・7・9
の順に強くなる。
JQKに絡むボムは相手が作れるかどうか見えているのに対し、3579のボムは手札に隠し持っておけるので強力。
自分以外のプレイヤーが全員パスしたら、場のカードを獲得。ただしボムで勝利した場合は、場に出たカードは相手に渡さなくてはいけない。3人プレイの場合、勝ったプレイヤーがどちらに渡すか決めることが出来る。
この獲得したカードは、ラウンド終了時に得点になる。
手札を持っているプレイヤーが1人になった時点でラウンド終了。まず上がれなかったプレイヤーの手札枚数×5点が上がったプレイヤーに入る。(J・Q・Kも含める)
そして獲得したカードのポイントを数える。奇数カードは1点、JQKはそれぞれ2・3・4点だ。
また最初に上がったプレイヤーは場にある「ハギス」(余ったカード)を獲得カードに加える事ができる。
※ルールブックには「スモールベット」「ビッグベット」のルールが書いてある。手札が配られた時点で自分が上がれるかどうか予想し、スモール(15点)ビッグ(30点)を賭けるのだ。ガチでやる時はこのルールを採用してもいいと思う。
これを何ラウンドか繰り返し、獲得点数が350点(ロングゲーム)250点(ショートゲーム)になった時点で終了。まあこの点数は勝手に決めていいと思う。ただ1ラウンドで50点ぐらいは獲得できるゲームだ。ベットのルールを入れれば100点行くことも。
-----------------------------------------------------------------------------
大富豪を知っている人が多い日本人には、インストしやすく薦めやすいゲームです。
大富豪を2人でやるとはっきり言ってつまらないのですが、これは2人でやるとアツい!面白い!
手札に大ボムがあるときの興奮、それをいつ出すか、出したら相手にカードをあげちゃうし、でも先に上がるためには仕方ない。
JQKをワイルドとして使ったらパワーバランスが崩れる、しかし相手の手札が少ないから、アレを4枚いっぺんに出されたら負ける・・・。
見た目が渋いので、お酒を片手にじっくり遊びましょう!
前はテンデイズゲームズさんに沢山置いてあったのですが、今は品薄みたいですね・・・。
アプリやボードゲームアリーナでも遊べるので、そちらで試してみては。面白いよ。
え?大富豪を知らない?あのどんどん強いカードを出して行って、2枚組とか3枚組で出せて、一度貧民に転落するとなかなか這い上がれない・・・それは「大貧民」だって?
---ハギス---
ルールを覚えるのに必要な時間:15分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
これまた渋い見た目のカードゲーム。というかほとんどトランプだ。
違いはスートが5種類あり、ジャック・クイーン・キングが3枚ずつしか無いところ。ただし3人プレイの時はカードを全部使うが、2人プレイの時は4スートとジャック・クイーン・キングを2枚ずつ使う。
ルールはほとんど大富豪なのだが、スート縛りや8切り、クラブの3がジョーカーに勝つといったルールは無い。
(※サークルの合宿で地方ルールてんこ盛りの大富豪やナポレオンを遊んで大変つまらなかった記憶がある。やり過ぎは良くない。)
3人プレイのときは一人に14枚ずつカードを配り、
3枚余ったカードは「ハギス」と称して脇に避けておきます。ラウンドの勝者はこのカードを獲得します。
それとは別に、各々がJ・Q・Kのカードを一枚ずつ受け取り、自分の前に公開する。というか表も裏も同じデザインなので、隠すことが出来ない。
スタートプレイヤーから順番にカードを出していくが、一枚だけ出すシングル、
2枚のペア・3枚のトリプルで出したり
同じスートの3・4・5等、ランで出したり
2種類のスートで 5・5・6・6 のように出しても良い。 当然前の人が出した出し方をフォローしなくてはならない。
この時、J・Q・Kのカードはワイルドカードとして使える他・・・
ハギスの特徴である「ボム」を出すことが出来ます。(サマリーカードのしたの方に書いてある。)ボムは通常のメルドに無条件で勝利!ただしボムの中にも優劣があり
スート4種の3・5・7・9 → JQ → QK → JQK → スートが揃った3・5・7・9
の順に強くなる。
JQKに絡むボムは相手が作れるかどうか見えているのに対し、3579のボムは手札に隠し持っておけるので強力。
自分以外のプレイヤーが全員パスしたら、場のカードを獲得。ただしボムで勝利した場合は、場に出たカードは相手に渡さなくてはいけない。3人プレイの場合、勝ったプレイヤーがどちらに渡すか決めることが出来る。
この獲得したカードは、ラウンド終了時に得点になる。
手札を持っているプレイヤーが1人になった時点でラウンド終了。まず上がれなかったプレイヤーの手札枚数×5点が上がったプレイヤーに入る。(J・Q・Kも含める)
そして獲得したカードのポイントを数える。奇数カードは1点、JQKはそれぞれ2・3・4点だ。
また最初に上がったプレイヤーは場にある「ハギス」(余ったカード)を獲得カードに加える事ができる。
※ルールブックには「スモールベット」「ビッグベット」のルールが書いてある。手札が配られた時点で自分が上がれるかどうか予想し、スモール(15点)ビッグ(30点)を賭けるのだ。ガチでやる時はこのルールを採用してもいいと思う。
これを何ラウンドか繰り返し、獲得点数が350点(ロングゲーム)250点(ショートゲーム)になった時点で終了。まあこの点数は勝手に決めていいと思う。ただ1ラウンドで50点ぐらいは獲得できるゲームだ。ベットのルールを入れれば100点行くことも。
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大富豪を知っている人が多い日本人には、インストしやすく薦めやすいゲームです。
大富豪を2人でやるとはっきり言ってつまらないのですが、これは2人でやるとアツい!面白い!
手札に大ボムがあるときの興奮、それをいつ出すか、出したら相手にカードをあげちゃうし、でも先に上がるためには仕方ない。
JQKをワイルドとして使ったらパワーバランスが崩れる、しかし相手の手札が少ないから、アレを4枚いっぺんに出されたら負ける・・・。
見た目が渋いので、お酒を片手にじっくり遊びましょう!
前はテンデイズゲームズさんに沢山置いてあったのですが、今は品薄みたいですね・・・。
アプリやボードゲームアリーナでも遊べるので、そちらで試してみては。面白いよ。
ロストシティ
- 2014/03/06 (Thu)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
未踏の高地、神秘の海底、死の砂漠、緑の魔境、灼熱の火山・・・
人の手の及ばない地域が数多くあった時代、人々は名声を求めて危険を顧みず、探検に出かけた。
もちろん金の匂いを嗅ぎつけた投資家たちが資金援助を申し出ることもあっただろう。
いつも探索が上手くゆけばいいのだが、なぜその地が人跡未踏だったのか考えてみて欲しい。
失敗に終わるだけなら良いが、命を落とすことだって珍しくないのだ。
---ロストシティ---
ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
クニツィア作の2人専用ゲーム。
一応探検がテーマではあるけれど、テーマと内容が全然関係ないよ!クニツィアおじさん!要は色と数字だけのカードではそっけないため、遺跡探検というテーマを無理やり載せたのだ。
カードのイラストがぼんやりした絵で、その上ゲームに関係ないのでひたすら上に書いてある小さい数字とにらめっこすることになる。
しかもカードがやたらでかい!
このボードも必須じゃない!
と突っ込みどころ満載なのだが、ドイツゲーム大賞を受賞した「ケルト」の基になったゲームだけあって、プレイしてみると面白い。バトルラインより更にシンプル、短時間。バトルラインが合わなくてもこちらならイケるという人も。
まずメインボードを挟んで2人が相対し、互いに8枚ずつの手札を持つ。
手番では必ず「カードを置く」→ 「カードを補充する」 という順番でアクションを行う。
カードには5種類の色があり、それぞれ2~10の数字が振ってある。
また、数字とは別に握手しているアイコンが書かれた「投資カード」が各色3枚ずつある。
カードはボードの色と対応した場所に置き、小さい数字から順に並べていく。基本的にはこの並べたカードの合計数が得点となるが・・・
一枚でもカードを配置すると、「-20点」からスタートするのである。探検にはコストがかかるのだ。つまりある程度カードを沢山配置できるという自信をもってスタートしないと、マイナスがかさんでしまうのだ。
また「投資カード」は、数字を配置し始める前に置かなくてはいけない。これを配置してから探検を始めると、最終得点が配置数によって ×2 ×3 ×4 となる。もちろんマイナスの倍率も上がる。リスキーだ。
一度大きい数字を置いてしまったら、小さい数字が置けなくなる。手番の時にカードを配置したくなかったら、ボード上に捨てることができるが・・・
ボードの上に置いてある、各色の一番上のカードは手札補充の時に山札の代わりに引くことができる。自分の捨てたカードが相手に利用されるかもしれない。
山札が無くなったら即ゲーム終了。前述の計算方法にしたがって得点計算をする。
このとき、8枚以上配置できている列には+20点がボーナスとして入る。(投資カードの倍率を計算したあとに+20点される 最初ここを間違っており、得点がやたらインフレしてしまった。)
---------------------------------------------------------------------------------
バトルラインと違って「相手の陣営を打ち負かす」というゲームではなく、自分の場を育てていくゲームのため、女性にはこちらのほうがややウケが良かったように感じます。
プレイヤー間の絡みはロストシティもたっぷりあるので、好みの問題かもしれませんが。
とにかく一度大きい数字を置いてしまったら投資カードも小さい数字も置けないため、大きい数字が手札にたまってどんどんつらくなります。かと言って一度探検を始めてしまったら-20点からスタート。
「ぐわぁ~もう我慢できない!置く!」「投資カード今頃引いても意味ないって!」というセリフが自然と出てくる良いゲームです。互いに息をとめてにらめっこしている感じ。先にカードを吐き出すのはどちらか。相手の捨てたカードを利用したい!でも手札から必ず一枚置かなくてはいけないから・・・。苦しいゲームです。
山札が無くなったらすぐにゲーム終了なのも緊張感が有っていい感じです。たっぷり特定の色を貯めてさあ置き始めるぞ!と意気込んでいたら「9」や「10」を置く前にゲーム終了・・・
私が持っているのは紙箱入りで薄いやつなのですが、今出回っているのは缶入りみたい。
人の手の及ばない地域が数多くあった時代、人々は名声を求めて危険を顧みず、探検に出かけた。
もちろん金の匂いを嗅ぎつけた投資家たちが資金援助を申し出ることもあっただろう。
いつも探索が上手くゆけばいいのだが、なぜその地が人跡未踏だったのか考えてみて欲しい。
失敗に終わるだけなら良いが、命を落とすことだって珍しくないのだ。
---ロストシティ---
ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
クニツィア作の2人専用ゲーム。
一応探検がテーマではあるけれど、テーマと内容が全然関係ないよ!クニツィアおじさん!要は色と数字だけのカードではそっけないため、遺跡探検というテーマを無理やり載せたのだ。
カードのイラストがぼんやりした絵で、その上ゲームに関係ないのでひたすら上に書いてある小さい数字とにらめっこすることになる。
しかもカードがやたらでかい!
このボードも必須じゃない!
と突っ込みどころ満載なのだが、ドイツゲーム大賞を受賞した「ケルト」の基になったゲームだけあって、プレイしてみると面白い。バトルラインより更にシンプル、短時間。バトルラインが合わなくてもこちらならイケるという人も。
まずメインボードを挟んで2人が相対し、互いに8枚ずつの手札を持つ。
手番では必ず「カードを置く」→ 「カードを補充する」 という順番でアクションを行う。
カードには5種類の色があり、それぞれ2~10の数字が振ってある。
また、数字とは別に握手しているアイコンが書かれた「投資カード」が各色3枚ずつある。
カードはボードの色と対応した場所に置き、小さい数字から順に並べていく。基本的にはこの並べたカードの合計数が得点となるが・・・
一枚でもカードを配置すると、「-20点」からスタートするのである。探検にはコストがかかるのだ。つまりある程度カードを沢山配置できるという自信をもってスタートしないと、マイナスがかさんでしまうのだ。
また「投資カード」は、数字を配置し始める前に置かなくてはいけない。これを配置してから探検を始めると、最終得点が配置数によって ×2 ×3 ×4 となる。もちろんマイナスの倍率も上がる。リスキーだ。
一度大きい数字を置いてしまったら、小さい数字が置けなくなる。手番の時にカードを配置したくなかったら、ボード上に捨てることができるが・・・
ボードの上に置いてある、各色の一番上のカードは手札補充の時に山札の代わりに引くことができる。自分の捨てたカードが相手に利用されるかもしれない。
山札が無くなったら即ゲーム終了。前述の計算方法にしたがって得点計算をする。
このとき、8枚以上配置できている列には+20点がボーナスとして入る。(投資カードの倍率を計算したあとに+20点される 最初ここを間違っており、得点がやたらインフレしてしまった。)
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バトルラインと違って「相手の陣営を打ち負かす」というゲームではなく、自分の場を育てていくゲームのため、女性にはこちらのほうがややウケが良かったように感じます。
プレイヤー間の絡みはロストシティもたっぷりあるので、好みの問題かもしれませんが。
とにかく一度大きい数字を置いてしまったら投資カードも小さい数字も置けないため、大きい数字が手札にたまってどんどんつらくなります。かと言って一度探検を始めてしまったら-20点からスタート。
「ぐわぁ~もう我慢できない!置く!」「投資カード今頃引いても意味ないって!」というセリフが自然と出てくる良いゲームです。互いに息をとめてにらめっこしている感じ。先にカードを吐き出すのはどちらか。相手の捨てたカードを利用したい!でも手札から必ず一枚置かなくてはいけないから・・・。苦しいゲームです。
山札が無くなったらすぐにゲーム終了なのも緊張感が有っていい感じです。たっぷり特定の色を貯めてさあ置き始めるぞ!と意気込んでいたら「9」や「10」を置く前にゲーム終了・・・
ミスタージャック ポケット(Mr.Jack Pocket)
- 2014/03/04 (Tue)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
このホワイトチャペルは、奥へと深く入り込むほど、より心が沈むのだ。ここはロンドンなのか?ロシアでも、後のニューヨークの最貧のスラム街でも、1880年代のホワイトチャペルのような貧困を目にすることは無いだろう---
---ミスタージャック ポケット---
ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:15分
評価:☆☆ (☆5で満点)
対等な条件ではなく、互いに勝利条件が違う「ホームズ側」「ジャック側」に分かれて戦う2人用ゲーム。ちなみに切り裂きジャックは実在の人物で、ホームズは架空の人物。実際には対決してないよという知識をゲーム前にひけらかそう。
大変コンパクトな箱で、日本の住宅事情にやさしい。かと言ってコンポーネントは安っぽくなく、全て厚みのあるタイルなので嬉しい仕様だ。実売も1,000円台だし。
ただしまうときにこんな感じでしまわなくてはいけない。個人的にはもっとぴっちりしまいたい。
ゲームは短時間でルール少なめ。まずは9枚のタイルをランダムで、人物側を上にして置きます。つい方向を揃えたくなるけれど、バラバラでOK。
そしてホームズ・ワトソン・犬のドギーをこう配置します。
ラウンドを表すチップを一列に配置します。
最後にジャック側が人物タイルを秘密裏に引き、準備完了!もちろん引いたタイルが切り裂きジャック。犯人です。
ホームズ・ワトソン・犬はまっすぐ先を見渡すことができ、途中に障害物がない限り通りのすべてを見通すことができます。
ラウンド終了時に、ジャックがいずれかのキャラの視線上にいれば、ジャック側は「目撃者あり」と申請。容疑者から外れたタイルを裏返し、ホームズはラウンドチップを受け取ります。
逆に視線上にジャックがいなければ、「目撃者なし」ジャックがラウンドチップを受け取ります。
ラウンドチップを裏返すと砂時計が書かれており・・・
ジャックが砂時計を6つ集めたラウンドに、ホームズが容疑者を絞り込めていなければジャックの勝ち。
その前にホームズが容疑者を1人に絞り込めたらホームズの勝ちです。
ラウンドを表すチップには先手をどちらが取るか記載されています。虫眼鏡はホームズ。ナイフはジャックから。
盤面がどう動くのかというと、こんなアクション選択タイルをコイントスのように放り投げ・・・
表になったアクションを選択できます。4アクションの選択順は 先手→後手→後手→先手
タイルにはホームズやワトソン・犬を動かすもの(時計回りに1~2マス)
タイルを回転させる物
タイルの方向を変えず、2枚を入れ替えるもの
そして容疑者タイルを引けるというアクションがあります。ホームズがこれを引くと容疑者を絞り込めるのですが、ジャックが引くと書いてある砂時計をカウントすることができます。ラウンドチップと合わせて6つ集めれば勝利条件達成!
------------------------------------------------------------------------
プレイしてみると、最初のラウンドでごっそり道タイルが裏返ったりして、「あれ?こんなプレイ感なの?」と面食らいます。
最初はジャックの正体を隠すゲームかと思っていたのですが、プレイしているうちにすぐ「あ、あれがジャックだな」と検討はつきます。しかし「容疑者を一人に絞らないといけない」ため、容疑者が少なくなってからはタイルの方向と探偵の移動を予測して動かしていきます。まるで詰将棋のよう。
ジャックは「一人だけが見えている状態」を作らないため、アクションを駆使して逃げまわります。そう、実はジャックの逃走劇を描いたゲームだったのです!(?)
「推理というよりはアブストラクト」というのがプレイ後の印象でした。
---ミスタージャック ポケット---
ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:15分
評価:☆☆ (☆5で満点)
対等な条件ではなく、互いに勝利条件が違う「ホームズ側」「ジャック側」に分かれて戦う2人用ゲーム。ちなみに切り裂きジャックは実在の人物で、ホームズは架空の人物。実際には対決してないよという知識をゲーム前にひけらかそう。
大変コンパクトな箱で、日本の住宅事情にやさしい。かと言ってコンポーネントは安っぽくなく、全て厚みのあるタイルなので嬉しい仕様だ。実売も1,000円台だし。
ただしまうときにこんな感じでしまわなくてはいけない。個人的にはもっとぴっちりしまいたい。
ゲームは短時間でルール少なめ。まずは9枚のタイルをランダムで、人物側を上にして置きます。つい方向を揃えたくなるけれど、バラバラでOK。
そしてホームズ・ワトソン・犬のドギーをこう配置します。
ラウンドを表すチップを一列に配置します。
最後にジャック側が人物タイルを秘密裏に引き、準備完了!もちろん引いたタイルが切り裂きジャック。犯人です。
ホームズ・ワトソン・犬はまっすぐ先を見渡すことができ、途中に障害物がない限り通りのすべてを見通すことができます。
ラウンド終了時に、ジャックがいずれかのキャラの視線上にいれば、ジャック側は「目撃者あり」と申請。容疑者から外れたタイルを裏返し、ホームズはラウンドチップを受け取ります。
逆に視線上にジャックがいなければ、「目撃者なし」ジャックがラウンドチップを受け取ります。
ラウンドチップを裏返すと砂時計が書かれており・・・
ジャックが砂時計を6つ集めたラウンドに、ホームズが容疑者を絞り込めていなければジャックの勝ち。
その前にホームズが容疑者を1人に絞り込めたらホームズの勝ちです。
ラウンドを表すチップには先手をどちらが取るか記載されています。虫眼鏡はホームズ。ナイフはジャックから。
盤面がどう動くのかというと、こんなアクション選択タイルをコイントスのように放り投げ・・・
表になったアクションを選択できます。4アクションの選択順は 先手→後手→後手→先手
タイルにはホームズやワトソン・犬を動かすもの(時計回りに1~2マス)
タイルを回転させる物
タイルの方向を変えず、2枚を入れ替えるもの
そして容疑者タイルを引けるというアクションがあります。ホームズがこれを引くと容疑者を絞り込めるのですが、ジャックが引くと書いてある砂時計をカウントすることができます。ラウンドチップと合わせて6つ集めれば勝利条件達成!
------------------------------------------------------------------------
プレイしてみると、最初のラウンドでごっそり道タイルが裏返ったりして、「あれ?こんなプレイ感なの?」と面食らいます。
最初はジャックの正体を隠すゲームかと思っていたのですが、プレイしているうちにすぐ「あ、あれがジャックだな」と検討はつきます。しかし「容疑者を一人に絞らないといけない」ため、容疑者が少なくなってからはタイルの方向と探偵の移動を予測して動かしていきます。まるで詰将棋のよう。
ジャックは「一人だけが見えている状態」を作らないため、アクションを駆使して逃げまわります。そう、実はジャックの逃走劇を描いたゲームだったのです!(?)
「推理というよりはアブストラクト」というのがプレイ後の印象でした。
プロフィール
HN:
seshil
性別:
男性
職業:
会社員
趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング
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