対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。
カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧
- 2025.07.22
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- 2015.11.15
利益・廃液
- 2015.11.11
タケノコ拡張:ちびっこ
- 2015.10.27
ビッグコイン作戦
- 2015.10.23
赤箱ニムト
- 2015.10.20
ユニオンパシフィック
利益・廃液
- 2015/11/15 (Sun)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
金儲け!それは資本主義社会では最も価値があるものです。多少の不都合には目をつぶって、たくさんお金を稼ごうではありませんか。
---利益・廃液--
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60-75分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
邦題が秀逸な経済ゲーム。工場経営が非常に単純化されているため、あんまり「経営シミュレーション」とは言えないのですが、ちょっと古めのユーロゲームの香りがふんだんに楽しめる傑作です。(2001年作品)
わりと遊ばれてるのを見る気がするのですが、すでに絶版。個人ボードを使うゲームの初期の作品だと思いますので、再版されるといいですねぇ。
-------------------
コンポーネントはシンプルなので、各プレイヤーには個人ボードと、それに対応した駒、15金と黒い「原材料」駒5個を受け取ったらゲーム開始です。
ちなみにスタートプレイヤーマーカーはユーロの形
自分の色の駒は個人ボードの穴に置き、会社の技術力を表します。
この小さな工場駒は、メインボードの一番左上に置きます。
メインボードの見方ですが、←の数字は「雇用人数」
↑の数字は、「契約達成時の報酬」です。
つまり、最初は5(百)人の人を雇っていて、契約達成時にもらえる報酬は14金なんですね。
個人ボードのほうは、上から「契約を達成するのに必要な人員」「契約達成に必要な材料の数」「契約達成したらできる廃棄物の数」を表します。
また、個人ボードの一番下は廃棄物の数です。緑・黄色・赤の三段階に分かれています。
----------------------
ゲームを開始したら、カード3枚組を人数プラス1組 作ります。
このカードセットを、スタートプレイヤーから順に選んでいきます。全部取り終わったら、同じくスタートプレイヤーからカードをプレイしていきます。
カードは以下の通り
左から、
・工場の発展 メインボードの工場を、一列右に移動させます。報酬が増える他、誰かが一番右まで到達したラウンドでゲームは終了となります。
・雇用・解雇 メインボードの工場を、上下に1つ移動できます。人員の削減や、増員が行えます。
・廃棄物の処理 自分の廃棄物を3つ減らせます
左から
・研究開発 5のコストを払って、個人ボードのチャートを一つ右に進めることができます。技術革新によって、必要な原材料が減ったり、人員が少なくて済むようになったりできます。
・契約の達成 個人ボードの「達成に必要な原料・人員」がそろっていれば、原料を消費してお金を受け取れます。金額はメインボードの数字分。廃棄物が発生するのを忘れずに!
・不法投棄 自分の廃棄物を1減らし、ほかのプレイヤーの廃棄物は全員1つ増えます(!)ほかの工場の敷地にこっそり捨てているんですね!
・原料の購入 自分の原材料チャートの個数分、ストックから原料を取り、競りにかけます。競りはカードを出した人の左隣から1巡競り。つまりカードを出したプレイヤーが一番有利な競りです。
・相談役 相談役の使い方は二通りあり、
(1)借金の返済 このゲームはいつでも10金の借金ができるのですが、-10点の借金カードを受け取ってしまいます。相談役をプレイすると10金を支払うことで、このカードを一枚返済することができます。
(2)倍加 ほかのカードを一緒に出すことで、カード効果を倍にできます。ただし契約の達成でもらえる金額は倍になると強すぎるので、+5金どまり。
・賄賂 廃棄物チェックの時に、賄賂を1金払うことで監査を逃れます。詳細後述。
※カードは1枚だけ次のラウンドに繰り越せます。また、ゲームの状況によってはプレイしなくてはいけないけど意味のないカードが出てきます。(原材料がないけど手元に契約の達成カードしかない、等)この場合は単純に捨て札にします。
-------------------------
全員がカードをプレイし終わったら、スタートプレイヤーが左隣に移って次のラウンドなのですが・・・
山札からこのガスマスクのカードが出てきたら、廃棄物の数のチェックが入ります!
このとき、廃棄物が「黄色」のゾーンにあったら、罰金が5金に加え、工場の発展度が1下がります! もし「赤」のところにあったら罰金が 10金。発展度が2下がるのです。ゴールが遠のくのでとてもきついですが、賄賂カードをプレイできれば華麗にスルーできます。
-----------------
誰かの工場が、「20」の位置にきたラウンドでゲームは終了です。
得点計算は
「工場の発展度」+「個人ボードの各列の点数(列の下に書いてあります)」+「所持金額÷2」
で、借金カードを持っていたら一枚ごとにー10点です。ちょっと計算がめんどくさいですが頑張りましょう!
-------------------
ちょっと昔のゲームなので、やることはとてもシンプルです。なんか「利益廃液」というタイトルを聞くと難しそう・・・と敬遠してしまうのですが、一ラウンド回せばすぐに覚えられます。ユーロスタイルの悩ましさが60分で味わえる、秀作です!!
ところで、このゲームには「実験的シミュレーションヴァリアント」と呼ばれるルール変更用のボードが入っているのですが、その内容が【廃棄物処理について工場間でルール案を出し、相談して決めていく】というとても面白くなさそうな・・・ このルールで実際にプレイした人はいるんでしょうか??
---利益・廃液--
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60-75分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
邦題が秀逸な経済ゲーム。工場経営が非常に単純化されているため、あんまり「経営シミュレーション」とは言えないのですが、ちょっと古めのユーロゲームの香りがふんだんに楽しめる傑作です。(2001年作品)
わりと遊ばれてるのを見る気がするのですが、すでに絶版。個人ボードを使うゲームの初期の作品だと思いますので、再版されるといいですねぇ。
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コンポーネントはシンプルなので、各プレイヤーには個人ボードと、それに対応した駒、15金と黒い「原材料」駒5個を受け取ったらゲーム開始です。
ちなみにスタートプレイヤーマーカーはユーロの形
自分の色の駒は個人ボードの穴に置き、会社の技術力を表します。
この小さな工場駒は、メインボードの一番左上に置きます。
メインボードの見方ですが、←の数字は「雇用人数」
↑の数字は、「契約達成時の報酬」です。
つまり、最初は5(百)人の人を雇っていて、契約達成時にもらえる報酬は14金なんですね。
個人ボードのほうは、上から「契約を達成するのに必要な人員」「契約達成に必要な材料の数」「契約達成したらできる廃棄物の数」を表します。
また、個人ボードの一番下は廃棄物の数です。緑・黄色・赤の三段階に分かれています。
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ゲームを開始したら、カード3枚組を人数プラス1組 作ります。
このカードセットを、スタートプレイヤーから順に選んでいきます。全部取り終わったら、同じくスタートプレイヤーからカードをプレイしていきます。
カードは以下の通り
左から、
・工場の発展 メインボードの工場を、一列右に移動させます。報酬が増える他、誰かが一番右まで到達したラウンドでゲームは終了となります。
・雇用・解雇 メインボードの工場を、上下に1つ移動できます。人員の削減や、増員が行えます。
・廃棄物の処理 自分の廃棄物を3つ減らせます
左から
・研究開発 5のコストを払って、個人ボードのチャートを一つ右に進めることができます。技術革新によって、必要な原材料が減ったり、人員が少なくて済むようになったりできます。
・契約の達成 個人ボードの「達成に必要な原料・人員」がそろっていれば、原料を消費してお金を受け取れます。金額はメインボードの数字分。廃棄物が発生するのを忘れずに!
・不法投棄 自分の廃棄物を1減らし、ほかのプレイヤーの廃棄物は全員1つ増えます(!)ほかの工場の敷地にこっそり捨てているんですね!
・原料の購入 自分の原材料チャートの個数分、ストックから原料を取り、競りにかけます。競りはカードを出した人の左隣から1巡競り。つまりカードを出したプレイヤーが一番有利な競りです。
・相談役 相談役の使い方は二通りあり、
(1)借金の返済 このゲームはいつでも10金の借金ができるのですが、-10点の借金カードを受け取ってしまいます。相談役をプレイすると10金を支払うことで、このカードを一枚返済することができます。
(2)倍加 ほかのカードを一緒に出すことで、カード効果を倍にできます。ただし契約の達成でもらえる金額は倍になると強すぎるので、+5金どまり。
・賄賂 廃棄物チェックの時に、賄賂を1金払うことで監査を逃れます。詳細後述。
※カードは1枚だけ次のラウンドに繰り越せます。また、ゲームの状況によってはプレイしなくてはいけないけど意味のないカードが出てきます。(原材料がないけど手元に契約の達成カードしかない、等)この場合は単純に捨て札にします。
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全員がカードをプレイし終わったら、スタートプレイヤーが左隣に移って次のラウンドなのですが・・・
山札からこのガスマスクのカードが出てきたら、廃棄物の数のチェックが入ります!
このとき、廃棄物が「黄色」のゾーンにあったら、罰金が5金に加え、工場の発展度が1下がります! もし「赤」のところにあったら罰金が 10金。発展度が2下がるのです。ゴールが遠のくのでとてもきついですが、賄賂カードをプレイできれば華麗にスルーできます。
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誰かの工場が、「20」の位置にきたラウンドでゲームは終了です。
得点計算は
「工場の発展度」+「個人ボードの各列の点数(列の下に書いてあります)」+「所持金額÷2」
で、借金カードを持っていたら一枚ごとにー10点です。ちょっと計算がめんどくさいですが頑張りましょう!
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ちょっと昔のゲームなので、やることはとてもシンプルです。なんか「利益廃液」というタイトルを聞くと難しそう・・・と敬遠してしまうのですが、一ラウンド回せばすぐに覚えられます。ユーロスタイルの悩ましさが60分で味わえる、秀作です!!
ところで、このゲームには「実験的シミュレーションヴァリアント」と呼ばれるルール変更用のボードが入っているのですが、その内容が【廃棄物処理について工場間でルール案を出し、相談して決めていく】というとても面白くなさそうな・・・ このルールで実際にプレイした人はいるんでしょうか??
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タケノコ拡張:ちびっこ
- 2015/11/11 (Wed)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
宮廷の庭師は、パンダを庭に住まわせつつ、見事な竹林を作り上げました。緑・黄色・ピンクの竹が生い茂り、水が流れる素晴らしい景観です。
これに満足した帝は、庭師にもう一頭、パンダを与えることに決めました。しかも今度のパンダは雌のようなのです。
---タケノコ拡張:ちびっこ--
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:45-60
評価:☆☆☆ (☆5で満点)
立体的な盤面が印象的なタケノコ。発売から4年が経過して、2015年に拡張セットが発売されました。内容の割には国内定価が高い(4,000円前後)のがネックですが・・・。
追加要素を見ていきます。
追加タイル
6枚のヘクスが追加になりました。追加分には「ミス・パンダ」のアイコンが書かれています。
追加分は特殊な効果のタイルばかり
・聖なる丘 3色あるのですが、このタイルに庭師が到達すると、盤面上・対応した色のタイル全てに竹が生えます。
・2つ目の池 これは、基本セットの池と全く同じ効果です。ここから水路を引き始めることが出来ます。
・庭師の小屋 ここに庭師が移動すると、目的カードを各種一枚ずつ引いて、そのうちの一枚を獲得できます。選ばなかったカードは山札の底に入れます。
・3色の竹林 このタイルには、3色それぞれの竹が生えます。また、地形カードの達成時には、このタイルは任意の色としてみなせます。
ミス・パンダと子パンダタイル
上記の追加タイルが置かれた場合、ミス・パンダが盤面に登場します。また、更にパンダマークの書かれたタイルが置かれるとそこまで移動します。
このミス・パンダが、オスパンダのところに移動すると(逆はダメ)子パンダタイルをもらえます。その際、自分の個人ボードにある竹(つまりパンダに食べさせた竹)を一つストックに返します。もらえる子パンダタイルは、消費した竹の色のタイルとなります。
子パンダは2点になるほか、裏に書かれた効果を即座に発揮します。
・水路か
・改善チップどれか一つか
・目的カードの交換です。もらえる訳ではなく、あくまで手札との交換。
※ミス・パンダは、竹を食べません。
追加の目的カード
3種の目的カード、それぞれ6枚ずつが追加されています。
・地形の目的カードは、追加タイルを使って達成するようになっています。
・パンダの目的カードはパッと見同じですが、右上に池のアイコンが。パンダが池の上にいなければ達成できないようになっています。
・庭師の目的カードは、パターンが増えました。たとえば、「2以上の高さがある緑色の竹が、指定された本数以上ある」とか。
-----------------------
拡張セットを入れてもプレイ感はそれほど変わらず、必須の拡張という感じはしません。基本セットに飽きたらどうぞ、という程度ですね。
盤面はよりにぎやかになるので、コンポーネントが非常にいい「タケノコ」というゲームを、より目で楽しむことが出来るようにはなります。
ちなみに、この拡張セットのルールブックに「3種の達成した目的カード、1セットごとに3点」というヴァリアントが載っているのですが、これはとても良いヴァリアントです。というのも、目的カードの種別ごとに強さに差があり、特に「地形」のカードは基本セットではほとんど空気だったからです。
採用すると基本セットのみでももっとブラッシュアップされるかも!
これに満足した帝は、庭師にもう一頭、パンダを与えることに決めました。しかも今度のパンダは雌のようなのです。
---タケノコ拡張:ちびっこ--
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:45-60
評価:☆☆☆ (☆5で満点)
立体的な盤面が印象的なタケノコ。発売から4年が経過して、2015年に拡張セットが発売されました。内容の割には国内定価が高い(4,000円前後)のがネックですが・・・。
追加要素を見ていきます。
追加タイル
6枚のヘクスが追加になりました。追加分には「ミス・パンダ」のアイコンが書かれています。
追加分は特殊な効果のタイルばかり
・聖なる丘 3色あるのですが、このタイルに庭師が到達すると、盤面上・対応した色のタイル全てに竹が生えます。
・2つ目の池 これは、基本セットの池と全く同じ効果です。ここから水路を引き始めることが出来ます。
・庭師の小屋 ここに庭師が移動すると、目的カードを各種一枚ずつ引いて、そのうちの一枚を獲得できます。選ばなかったカードは山札の底に入れます。
・3色の竹林 このタイルには、3色それぞれの竹が生えます。また、地形カードの達成時には、このタイルは任意の色としてみなせます。
ミス・パンダと子パンダタイル
上記の追加タイルが置かれた場合、ミス・パンダが盤面に登場します。また、更にパンダマークの書かれたタイルが置かれるとそこまで移動します。
このミス・パンダが、オスパンダのところに移動すると(逆はダメ)子パンダタイルをもらえます。その際、自分の個人ボードにある竹(つまりパンダに食べさせた竹)を一つストックに返します。もらえる子パンダタイルは、消費した竹の色のタイルとなります。
子パンダは2点になるほか、裏に書かれた効果を即座に発揮します。
・水路か
・改善チップどれか一つか
・目的カードの交換です。もらえる訳ではなく、あくまで手札との交換。
※ミス・パンダは、竹を食べません。
追加の目的カード
3種の目的カード、それぞれ6枚ずつが追加されています。
・地形の目的カードは、追加タイルを使って達成するようになっています。
・パンダの目的カードはパッと見同じですが、右上に池のアイコンが。パンダが池の上にいなければ達成できないようになっています。
・庭師の目的カードは、パターンが増えました。たとえば、「2以上の高さがある緑色の竹が、指定された本数以上ある」とか。
-----------------------
拡張セットを入れてもプレイ感はそれほど変わらず、必須の拡張という感じはしません。基本セットに飽きたらどうぞ、という程度ですね。
盤面はよりにぎやかになるので、コンポーネントが非常にいい「タケノコ」というゲームを、より目で楽しむことが出来るようにはなります。
ちなみに、この拡張セットのルールブックに「3種の達成した目的カード、1セットごとに3点」というヴァリアントが載っているのですが、これはとても良いヴァリアントです。というのも、目的カードの種別ごとに強さに差があり、特に「地形」のカードは基本セットではほとんど空気だったからです。
採用すると基本セットのみでももっとブラッシュアップされるかも!
ビッグコイン作戦
- 2015/10/27 (Tue)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
ヂャラヂャラとコインのあふれる快感!絶対に面白いゲーム!
---ビッグコイン作戦--
ルールを覚えるのに必要な時間:30秒
1ゲームの時間:3分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
これをボードゲームというのもあれですが、1975年製のフィジカル系国産ゲームです。
一見、パチンコ台のような本体の上から、付属のコイン15枚を落とし入れます。
んで、プレイヤーが向かい合って座り、本体についているピンを押したり引いたりしながら、自分の側にコインが落ちてくるようにするのです。(押す人は押すだけ。引く人は引くだけ。役割が決まっています。)
本体最下部にはコインの落とし口が4つあり、2つは相手側、2つは自分側に落ちます。落ちると「チーン」というベルがなり、まるで昔のピンボール台のようでノスタルジックです。
コインはかなり重量が有るので、へんな動きはせずガン!ガン!と予想通りに落ちます。なのでプレイ感はアブストラクトです。
あらかじめ自分のコインの通り道を確保しておく作戦も取れるため、本体の大きさもあってなかなか楽しめます。収納には優しくないですけど・・・
---ビッグコイン作戦--
ルールを覚えるのに必要な時間:30秒
1ゲームの時間:3分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
これをボードゲームというのもあれですが、1975年製のフィジカル系国産ゲームです。
一見、パチンコ台のような本体の上から、付属のコイン15枚を落とし入れます。
んで、プレイヤーが向かい合って座り、本体についているピンを押したり引いたりしながら、自分の側にコインが落ちてくるようにするのです。(押す人は押すだけ。引く人は引くだけ。役割が決まっています。)
本体最下部にはコインの落とし口が4つあり、2つは相手側、2つは自分側に落ちます。落ちると「チーン」というベルがなり、まるで昔のピンボール台のようでノスタルジックです。
コインはかなり重量が有るので、へんな動きはせずガン!ガン!と予想通りに落ちます。なのでプレイ感はアブストラクトです。
あらかじめ自分のコインの通り道を確保しておく作戦も取れるため、本体の大きさもあってなかなか楽しめます。収納には優しくないですけど・・・
赤箱ニムト
- 2015/10/23 (Fri)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
一世を風靡したあいつが、装いも新たに帰ってきた!
今度は緑の牛もいるよ!!
---赤箱ニムト--
ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:20分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
ニムトの大ヒットの後、数年してから出された「赤箱ニムト」。ニムトと違って手番順にカードをプレイするゲームとなったため、スピード感はなくなったもののちょっと戦略的なゲームになっています。
最初に、テーブルにぐるっとカードを並べます。決まったカードではなくランダム。また、人数によって並べる数が違います。
そして、各プレイヤーに手札と(これも人数によって違う)【+5】【×2】のカードを配ります。残ったカードは使いません。
手番になったら、1-3枚のカードがプレイできます。パスはできません。
ニムトと同じように、「もっとも近い数字の列」にカードは置かれます。
ただし、どの列よりも小さいカードをプレイした場合、一番大きい列に付け加えられます。
こうして、どれかの列が【5枚】になったら、その列を引き取らなくてはいけません。ニムトと違って【5枚】なので注意!
引き取ったら、緑の牛はプラス点、赤の牛はマイナス点です。ぞろ目のカードはマイナス点が大きく、「55」のカードが最悪のマイナス点なのは初代ニムトと同じです。
では、最初に配られた【+5】【×2】のカードは何か?
これは通常のカードと同じようにプレイするのですが、「輪の内側」に置かれます。このカードは「5枚になったら引き取る」カードの枚数には数えないのです。
効果は単純で、「+5」のカードは最後の得点計算で+5点。 ×2のカードは「自分の持ってるすべての得点を二倍」します。マイナス点も2倍になることに注意!複数枚 ×2 カードを持っていたら、倍率が上がります。
プレイを続けていくと、全員カードを使い終わったところで場のすべてのカードがなくなるはずです。得点計算しましょう!
-------------------------------
スピード感はなくなりましたが、これもなかなかどうして、いいゲームです。特に終盤はマイナス点を引き取らざるを得ない場面も多く、ニムトと同じく叫び声が上がるでしょう。
ニムトよりややゲーマー向けといえるので、近年でいえば「クイックス」に対する「クイックス・カードゲーム」みたいなもんですね。
今度は緑の牛もいるよ!!
---赤箱ニムト--
ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:20分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
ニムトの大ヒットの後、数年してから出された「赤箱ニムト」。ニムトと違って手番順にカードをプレイするゲームとなったため、スピード感はなくなったもののちょっと戦略的なゲームになっています。
最初に、テーブルにぐるっとカードを並べます。決まったカードではなくランダム。また、人数によって並べる数が違います。
そして、各プレイヤーに手札と(これも人数によって違う)【+5】【×2】のカードを配ります。残ったカードは使いません。
手番になったら、1-3枚のカードがプレイできます。パスはできません。
ニムトと同じように、「もっとも近い数字の列」にカードは置かれます。
ただし、どの列よりも小さいカードをプレイした場合、一番大きい列に付け加えられます。
こうして、どれかの列が【5枚】になったら、その列を引き取らなくてはいけません。ニムトと違って【5枚】なので注意!
引き取ったら、緑の牛はプラス点、赤の牛はマイナス点です。ぞろ目のカードはマイナス点が大きく、「55」のカードが最悪のマイナス点なのは初代ニムトと同じです。
では、最初に配られた【+5】【×2】のカードは何か?
これは通常のカードと同じようにプレイするのですが、「輪の内側」に置かれます。このカードは「5枚になったら引き取る」カードの枚数には数えないのです。
効果は単純で、「+5」のカードは最後の得点計算で+5点。 ×2のカードは「自分の持ってるすべての得点を二倍」します。マイナス点も2倍になることに注意!複数枚 ×2 カードを持っていたら、倍率が上がります。
プレイを続けていくと、全員カードを使い終わったところで場のすべてのカードがなくなるはずです。得点計算しましょう!
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スピード感はなくなりましたが、これもなかなかどうして、いいゲームです。特に終盤はマイナス点を引き取らざるを得ない場面も多く、ニムトと同じく叫び声が上がるでしょう。
ニムトよりややゲーマー向けといえるので、近年でいえば「クイックス」に対する「クイックス・カードゲーム」みたいなもんですね。
ユニオンパシフィック
- 2015/10/20 (Tue)
- 近年のゲーム |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
アメリカでは、人々の移動手段はほとんど自動車。鉄道はもっぱら貨物輸送に使われます。
広大なアメリカでは、鉄道もビックスケール。日本ではせいぜい15両編成ぐらいが最長ですが、アメリカでは100両単位の長大な編成も見受けられます。当然貨物を引っ張る動力車も複数あるのです。延々つながって走り抜ける列車を目にすると、結構カルチャーショックを受けます。
---ユニオンパシフィック--
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
アラン・ムーンの傑作株ゲーム。テーマこそ鉄道で、のちの「チケットトゥライド」と同じような見た目の為、どうしても混同されるのですが全く別のゲームです。目的地に着くことが目標ではないですし、
【各鉄道会社はプレイヤーの持ち物ではありません】
【株券はプレイヤーのもの】ですが・・・ この辺、子供には説明がすごく難しいかも。
プレイはすごくシンプルで、最初に3枚の路線カードと、4枚の株券、そして特別な株券であるユニオンパシフィックカードを配ります。
配られた株券をみて、一枚を選んで一斉に公開。ここから手番順にゲーム開始です。
手番になったら、何はともあれ路線カードを一枚引きます。その後
A) 路線の拡張
B) 株の公開
のどちらかを行います。
A) 路線の拡張
手元には路線カードが4枚になっているので、このうち1枚をプレイできます。
このカード、非常にわかりづらいのですが、4種類の線路のうちどれかが書いてあります。(Aと書かれているのはオールマイティカードです。)
ボードにも4種類の線路が描かれており、対応するカードを出すとその線路上に列車駒を置くことが出来ます。
ここで手元のサマリーカードに目を移すと、10社ある鉄道会社はそれぞれ使える線路が決まっているのです。一番大きなEP&RG社は4種類全部使えるのですが、そのほかは限定されます。
※ちなみにその隣の数字は、左から株券の総数、列車駒の総数を表します。
都市間の線路上にはいくつか空きスペースがありますが、この上に配置します。チケライと違って一つ置けば、その区間はつながったことになります。スチームをやっていれば感覚的にわかりますね。3つ空きスペースがあれば3社まで乗り入れ可能という路線です。
この路線拡張が、株価に影響を及ぼすのです。
路線拡張したら、公開されている株券から一枚を選んで引くか、株券の山札から一枚を補充します。チケライっぽいですね。このとき、ユニパシ株を選んでもOKです。
※ユニパシ株を引いたとき、手札の「ユニパシ株以外」の株を一枚捨てることで、もう一枚ユニパシ株を引けます。後半紙くずとなってしまった株券を処理するためのルールですが、うまく機能していません。詳細は後述・・・。
---------------------
B) 株券の公開
手元の株券を自分の前に出します。株券は手札に持っていてもお金にならず、公開して初めて効力を発揮します。
公開するときは
・2社を一枚ずつ か
・1社を複数枚
のどちらかで公開できます。もちろん1枚だけ公開しても構いませんが、効率が悪いのでやらないでしょう。
この時、手元のユニオンパシフィック株を公開してもOK。
株券の公開をしたときは、手札の線路カードを一枚捨てます。どちらにせよ、線路カードは3枚に戻るのです。
-----------------------------------
さて、株券の山札からこの金色の「決算」カードが出てきたら、このゲームのメインイベント、決算です。
決算はゲーム中に4回起こります。各プレイヤーが手元に公開してる株券の枚数を比べ、多い人が配当を獲得するのです。
配当は単純で、【ボード上に配置された会社の列車駒数+1】です。配当は2位までもらえ、2位のプレイヤーは端数切捨てで1位の半分のお金がもらえます。
線路をたくさん使える会社は株価が高くなりがちですが、その分たくさんのプレイヤーが筆頭株主を狙って争います。
同率1位だった場合は、1位+2位の配当金を合わせて2で割った金額をもらえます。
さて、もし一社の株を一人が独占していた場合は?? 小さい会社の場合独占が起こりやすいのですが、1位+2位の金額を全部もらえます。 ただし小さい鉄道会社は株価が伸びづらいので、この辺のバランスは見事。
また、ユニオンパシフィック株も配当を計算します。これはボード上に線路を持たない特殊な株なので、配当があらかじめ決まっています。
こんな感じ。一回目の決算では何ももらえず、2回目の決算以降からお金が入ります。後半になるとどんどん強くなります。
このユニオンパシフィック株が、他の株券と比べても相当強いので、UP株を持たずしてゲームに勝利するのが難しいバランスになっています。
なので序盤にUP株を引きまくり、全員にある程度いきわたってからゲーム開始!という展開になります。全員がわかっていればそれでいいのですが・・・
本来、UP株の目的としては【ゲーム後半にいらない株を捨てて代わりにUP株を引く。いらない株券を有意義に活用できる】というゲームデザインだったはず。なんせUP株を引いた手番に、通常の株券を捨ててもう一枚UP株を引けるのですから。
しかしUP株が強すぎるために、本来の機能を果たせてないというしかありません。
何かしらヴァリアントがほしいところですが、簡単なのは「UP株の決算テーブルを一つ後ろにずらす」というもの。つまり1・2回目の決算では何ももらえず、3回目の決算で本来のルールで2回目の決算配当が、4回目の決算で本来の3回目の配当がもらえるようにするのです。これで後半からUP株を集めだす展開になるのでは???
--------------
ゲームは4回めの決算が終わったら終了。最初にルールブックに従って決算カードを混ぜていれば、残り数枚残したところで突然終わりになるでしょう。(最後のカードまでもつれ込むことも有りますが)
もちろん一番お金を稼いだ人が勝ち!です。
-----------
ボードが無くても良いのでは?という意見も有りますが、後半は路線を拡大するにもボード上の殆どに列車コマが置かれており、「陣取り」の要素が多分に出てくるため、ボードの存在価値が高いと思います。あと、やはり巨大なボードを囲むとテンションが上がりますね。
視認性の悪さはもはや周知の事実で、ぱっと見て判断しづらい路線の種類、10色あって混同しやすい列車コマ。ちょっと昔のゲームなので、それも含めて楽しみましょう。
いつ出てくるかわからない決算のドキドキ感。株をもう少しためてから公開したいけど決算が起こりそう・・・!でも後一枚貯めないと筆頭株主になれない・・・! 終始ジリジリするゲームなので、UP株について予習してから是非プレイしてみてください。
残念ながら手に入りづらいゲームですが、テーマを航空会社に置き換えて、システムを流用した「エアライン・ヨーロッパ」が今なら手に入ります。こちらもそのうちレビューを。
広大なアメリカでは、鉄道もビックスケール。日本ではせいぜい15両編成ぐらいが最長ですが、アメリカでは100両単位の長大な編成も見受けられます。当然貨物を引っ張る動力車も複数あるのです。延々つながって走り抜ける列車を目にすると、結構カルチャーショックを受けます。
---ユニオンパシフィック--
ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)
アラン・ムーンの傑作株ゲーム。テーマこそ鉄道で、のちの「チケットトゥライド」と同じような見た目の為、どうしても混同されるのですが全く別のゲームです。目的地に着くことが目標ではないですし、
【各鉄道会社はプレイヤーの持ち物ではありません】
【株券はプレイヤーのもの】ですが・・・ この辺、子供には説明がすごく難しいかも。
プレイはすごくシンプルで、最初に3枚の路線カードと、4枚の株券、そして特別な株券であるユニオンパシフィックカードを配ります。
配られた株券をみて、一枚を選んで一斉に公開。ここから手番順にゲーム開始です。
手番になったら、何はともあれ路線カードを一枚引きます。その後
A) 路線の拡張
B) 株の公開
のどちらかを行います。
A) 路線の拡張
手元には路線カードが4枚になっているので、このうち1枚をプレイできます。
このカード、非常にわかりづらいのですが、4種類の線路のうちどれかが書いてあります。(Aと書かれているのはオールマイティカードです。)
ボードにも4種類の線路が描かれており、対応するカードを出すとその線路上に列車駒を置くことが出来ます。
ここで手元のサマリーカードに目を移すと、10社ある鉄道会社はそれぞれ使える線路が決まっているのです。一番大きなEP&RG社は4種類全部使えるのですが、そのほかは限定されます。
※ちなみにその隣の数字は、左から株券の総数、列車駒の総数を表します。
都市間の線路上にはいくつか空きスペースがありますが、この上に配置します。チケライと違って一つ置けば、その区間はつながったことになります。スチームをやっていれば感覚的にわかりますね。3つ空きスペースがあれば3社まで乗り入れ可能という路線です。
この路線拡張が、株価に影響を及ぼすのです。
路線拡張したら、公開されている株券から一枚を選んで引くか、株券の山札から一枚を補充します。チケライっぽいですね。このとき、ユニパシ株を選んでもOKです。
※ユニパシ株を引いたとき、手札の「ユニパシ株以外」の株を一枚捨てることで、もう一枚ユニパシ株を引けます。後半紙くずとなってしまった株券を処理するためのルールですが、うまく機能していません。詳細は後述・・・。
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B) 株券の公開
手元の株券を自分の前に出します。株券は手札に持っていてもお金にならず、公開して初めて効力を発揮します。
公開するときは
・2社を一枚ずつ か
・1社を複数枚
のどちらかで公開できます。もちろん1枚だけ公開しても構いませんが、効率が悪いのでやらないでしょう。
この時、手元のユニオンパシフィック株を公開してもOK。
株券の公開をしたときは、手札の線路カードを一枚捨てます。どちらにせよ、線路カードは3枚に戻るのです。
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さて、株券の山札からこの金色の「決算」カードが出てきたら、このゲームのメインイベント、決算です。
決算はゲーム中に4回起こります。各プレイヤーが手元に公開してる株券の枚数を比べ、多い人が配当を獲得するのです。
配当は単純で、【ボード上に配置された会社の列車駒数+1】です。配当は2位までもらえ、2位のプレイヤーは端数切捨てで1位の半分のお金がもらえます。
線路をたくさん使える会社は株価が高くなりがちですが、その分たくさんのプレイヤーが筆頭株主を狙って争います。
同率1位だった場合は、1位+2位の配当金を合わせて2で割った金額をもらえます。
さて、もし一社の株を一人が独占していた場合は?? 小さい会社の場合独占が起こりやすいのですが、1位+2位の金額を全部もらえます。 ただし小さい鉄道会社は株価が伸びづらいので、この辺のバランスは見事。
また、ユニオンパシフィック株も配当を計算します。これはボード上に線路を持たない特殊な株なので、配当があらかじめ決まっています。
こんな感じ。一回目の決算では何ももらえず、2回目の決算以降からお金が入ります。後半になるとどんどん強くなります。
このユニオンパシフィック株が、他の株券と比べても相当強いので、UP株を持たずしてゲームに勝利するのが難しいバランスになっています。
なので序盤にUP株を引きまくり、全員にある程度いきわたってからゲーム開始!という展開になります。全員がわかっていればそれでいいのですが・・・
本来、UP株の目的としては【ゲーム後半にいらない株を捨てて代わりにUP株を引く。いらない株券を有意義に活用できる】というゲームデザインだったはず。なんせUP株を引いた手番に、通常の株券を捨ててもう一枚UP株を引けるのですから。
しかしUP株が強すぎるために、本来の機能を果たせてないというしかありません。
何かしらヴァリアントがほしいところですが、簡単なのは「UP株の決算テーブルを一つ後ろにずらす」というもの。つまり1・2回目の決算では何ももらえず、3回目の決算で本来のルールで2回目の決算配当が、4回目の決算で本来の3回目の配当がもらえるようにするのです。これで後半からUP株を集めだす展開になるのでは???
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ゲームは4回めの決算が終わったら終了。最初にルールブックに従って決算カードを混ぜていれば、残り数枚残したところで突然終わりになるでしょう。(最後のカードまでもつれ込むことも有りますが)
もちろん一番お金を稼いだ人が勝ち!です。
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ボードが無くても良いのでは?という意見も有りますが、後半は路線を拡大するにもボード上の殆どに列車コマが置かれており、「陣取り」の要素が多分に出てくるため、ボードの存在価値が高いと思います。あと、やはり巨大なボードを囲むとテンションが上がりますね。
視認性の悪さはもはや周知の事実で、ぱっと見て判断しづらい路線の種類、10色あって混同しやすい列車コマ。ちょっと昔のゲームなので、それも含めて楽しみましょう。
いつ出てくるかわからない決算のドキドキ感。株をもう少しためてから公開したいけど決算が起こりそう・・・!でも後一枚貯めないと筆頭株主になれない・・・! 終始ジリジリするゲームなので、UP株について予習してから是非プレイしてみてください。
残念ながら手に入りづらいゲームですが、テーマを航空会社に置き換えて、システムを流用した「エアライン・ヨーロッパ」が今なら手に入ります。こちらもそのうちレビューを。
プロフィール
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seshil
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男性
職業:
会社員
趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング
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