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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧

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プロスペリティ



70年代・80年代・90年代、そして21世紀へ・・・。

各々が国家の指導者となり、国力を発展させよう。多少の公害はやむを得ないが、あまりにも汚れると国は疲弊してしまうので気をつけて。


---プロスペリティ----

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:45-60分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)


ライナー・クニツィアが久しぶりにゲーマーズゲームを出した!と思ったらセバスチャン・ブレスデール(キーフラワー・ウィ・ウィル・ウォック・ユーなど)との共作。実は名前だけ出てるんじゃないかと思ったり。

ゲームは見た目と違いそんなに重くなく、4人でやっても一時間強であっさり終わる感じ。ルールはわかりやすく、情報もアイコン化されていてスッキリまとまっています。なかなか好印象。


渋いゲームやりたいけど2時間級のゲームはちょっと・・・という時に重宝するのではないでしょうか。そんなニッチな需要あるのかどうかは別として。


さて、まずは各人が個人ボードを持ち、そこに汚染ディスクを8枚置きます。公害はこの状態からスタート。


右側のスペースには初期施設がプリントされています。左肩に電力マーク、右肩に環境マークの書いてあるタイルが大半で、白がプラス、黒がマイナスを表します。


それぞれのプラスマイナスを合計すると、電力はプラス1、環境はマイナス1からのスタートということがわかります。なので、左のメーターの対応する場所にキューブを置きましょう。


残りのキューブはメインボードの得点チャート「0」のところ、そして2種類の「研究」メーター「0」のところに置きましょう。


たくさんあるタイルを年代順に積み重ね、


裏側が地球マークになっている初期設置タイルを配置、みんなに100ユーロずつ配布したら準備完了。

ルールはかなりシンプルで、まずタイルを引きます。

するとちょっとわかりづらいが、書いてあるアイコンのうち白枠で囲まれているものがあります。この囲われているアイコンの種別に応じて、それぞれ決算が発生します。


たとえば電力が白枠だった場合・・・

メーターの数×50ユーロが収入として得られます。

ただ電力がマイナスの場合、メーターの数×100ユーロを支払うか、マイナス数分だけ汚染ディスクを増やします。


環境が白枠の場合、メーターの数に応じてボードに配置した汚染ディスクを増減させます。もしディスクが0になって更に減らせるときは、減らす個数×50ユーロもらえます。


ただし汚染ディスクが多すぎて一番上まで達してしまったら、一切勝利点がもらえません。勝利点については後ほど。


ユーロマークが決算の場合はボードに配置してあるタイルのユーロアイコン数×100ユーロ


研究マークが決算の場合は、ボードに配置してあるタイルの虫眼鏡アイコンの数分だけ、研究メーターを増加させます。2種類あるので好きな様に上げてOK。


最後に地球マークが白枠の場合は、勝利点を得ます。ボードに配置したタイルの地球アイコン数と・・・

汚染メーター上にある地球アイコンの数も数えます。最初は1つ見えているだけですが、ディスクを取り除いていくと最大3つ書いてあります。

ただし前述のとおり、メーターが汚染ディスクでうめつくされていると勝利点はもらえません。

※各年代ごとに5種類の決算が1回ずつ実行されます。つまり10年でタイル5枚。1970年代~2030年代までやるので、タイルは全部で36枚です。(2030年代だけ勝利点の決算が2回ある)


決算を行ったら、書いてある数値のレベルにタイルを置きます。この後、4つのアクションから2つを実行します。同じアクションを2回でもOK。

・100ユーロもらう
・汚染ディスクを一つ取り除く
・任意の研究メーターを一つ増加
・タイルを買って配置する


タイルを買う場合、自分の研究レベルと同じレベルのタイルは100ユーロです。その上のタイルも買えますが、1レベル差毎に+100ユーロされます。自分より低いレベルのタイルは一律50ユーロです。


タイルは大別して科学技術系と環境系の2種。研究レベルも2種類あるので、それぞれバランスよく上げていくか、片方に特化するか悩ましいところです。

買ったタイルは必ず設置。この時背景の色が同じマス目にしか配置できません。


また、左下の2マスは最初は使用できず、交通機関系の「背景が緑のタイル」を買い、この×がついたスペースに配置すると使えるように。

タイルを引いて2アクション、を繰り返し、すべてのタイルがなくなったらゲーム終了です。すぐに終了ではなく最終決算があり


・電力決算2回
・環境決算2回
・ユーロ決算1回 → 300ユーロを1勝利点に変換
・研究決算1回 → 2種類の研究それぞれで、1番研究レベルが上の人に3点、2位の人に1点
・地球決算1回

を行い、総合得点を競います。

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スッキリとしたルールのアイコンゲーム。1時間でサクッと終わるので好印象でした。私は好きなゲームです。

インタラクションがタイル購入部分だけなのと、何度かやると勝ちパターンが固まってきそうなのが残念かな。

最終的に地球アイコンをたくさん集めると勝てるので、2種あるうちどちらかの研究に特化し、レベルの高い、地球アイコンの含まれたタイルを早めに買っていくのが良さそう。


あと得点チャートがすごくわかりづらい!点数計算を間違えそうになります。しかし概ね良いゲームなので、ぜひプレイをお勧めします。

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タルギ(TARGI)



砂漠で生きる民の生活は厳しい・・・

水・ラクダ・テント、活用できるものは何でも活用し、部族の土地を広げよう。ただし資源は限られている。

部族の反映には塩・胡椒・ナツメヤシを売ったお金も必要だが、この痩せた土地には盗賊も出没するのだ。




---タルギ---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:60分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)

2人用ゲームとしては珍しい、ワーカープレイスメント系の重量級ゲーム。ワーカーをおける場所が少なく、互いに相手を縛り合うので結構ガチな展開に。



各プレイヤーは3人のワーカー、補助コマ2つ、塩・胡椒・ナツメヤシを2個ずつ、1金を持ってゲームを始める。


このゲームではお金はすこぶる貴重だ。なんせ最大で3金しか持てない。


そして16枚の「外周カード」を配置し、



真ん中の空きスペースには、「商品カード」「部族カード」を計9枚置く。こうしてゲーム準備完了。

手番にはもちろんワーカーを置くのだが、この置き方に縛りがあって

・外周にしか置けない。
・盗賊コマがある場所には置けない。
・相手と線対称になるような場所には置けない
・一人ずつ、相手プレーヤーと交互に置いていく



そして3人のワーカーを置くと、ワーカーからボード内側に伸ばした線が交差する場所が2箇所生まれる。ここに補助コマ2つを置き、計5アクションとなる。



大抵は塩・胡椒・ナツメヤシなどの商品を得られるカードなのだが、



・内側の9枚のカードの中には、「部族カード」がある。

このカードは商品や金貨などのリソースを支払うことで自分の場に設置することができる。ちなみに設置は各プレイヤー12枚まで可能で、どちらかが12枚配置しきったらゲームは終了する。効果は単に勝利点をえるものや、部族カード設置コストが安くなるものなど様々。



また部族カードにはテキスト効果のほか、5種のシンボルが書かれている。12枚のカードは4×3の配置をするので、横4枚を同じシンボルで揃えたらボーナス点4点、全て違うシンボルで揃えたら2点が終了時に入る。

部族カードを取得した際にリソースが足りず設置できない時は、一枚だけ手札として持てる。ただし設置できるようになっても勝手に設置はできず、後述の「貴族」アクションを使わなくてはいけない。


・外周カードは、商品と金貨・商品と別の商品を一定のレートで交換したり(商人カード)、


・商品を勝利点と交換したり(銀細工師カード) 


・手札を設置したり、捨てたりすることができる。(貴族カード)


二人ともアクションを終えたら、盗賊が一歩次のカードに動く。もちろん動いた先のカードに、今度はワーカーを置けなくなるのだが、4隅のカードに到達した時は、「略奪」が起きる。


商品か勝利点を持って行かれてしまうのだ。最後の略奪では金貨を奪われるという強欲さ。この略奪を念頭においてリソースをマネージメントしなくてはならない。

12枚のカードを設置しきる以外に、この盗賊が外周を一周してもゲームは終わる。つまり最大でもゲームは12ラウンドだ。12ラウンドって結構長いけど。

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2人用のゲームとしてはほんとに珍しく、重量級のゲーム。重ゲーをやりたくても2人しかいない時に重宝するのですが・・・


ちょっとコンポーネントの不備が目立つ。まず勝利点を表す銀細工のトークンが絶対に足りない。大体一人25~30点ぐらい獲得するゲームなのだが、全部で40点分ぐらいしかないのだ。

また、カードを並べるのが若干面倒なので、ボードとタイルを用意して欲しかったところ。このカードはエンボスがなくてちょっと残念だし。

まあメインをカードにしたおかげで持ち運びやすいコスモス正方形箱サイズになっているんだけど。安いしね。ゲームは面白いのでそこが気にならなければマストバイ。私が持っているのはドイツ語版ですが、日本語版も出て手に入りやすくなりました。

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シトラス

荒れ地に果樹園をつくろう!ただし自分の果樹園は使用人を雇ってしっかり守るように。

お、あそこの果樹園、番人がいないじゃん。今のうちに自分のとつなげて所有権をうやむやに・・・。




---シトラス---

ルールを覚えるのに必要な時間:15分
1ゲームの時間:45-60分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)


タイル配置&エリアマジョリティのゲーム。今年の新作で流通量も少ないですが、先日参加したゲーム会でプレイすることが出来ました。持ってきていただいた方に感謝。

比較的軽めのゲームで、基本的にはタイルを買って置いていくだけなので、農園経営?と思っていると肩透かしを食う。「果物を栽培している」感じは全然ないので購入時は注意だ。



各人がこんな個人ボードを持つ。今は使用人が一人しかいないが、最初は6人いる。そして下の数字はお金をいくら持っているか。お金トークンは使わずに、変な輪っかを今の所持金のところに移動させる。つまりこの画像では「0」だ

一番上にも小さい輪っかが見えると思うが、使用人を空きスペース(待機所)に戻した時、埋まっている待機所の上に書かれた輪っかの合計数分だけ、お金をもらえる。仮に左から2番めのスペースにもどしたら、4金が収入となる。

どうやったら使用人が戻ってくるかは後述。

さて、手番にできることは

・建設
・収穫

の二種類しかない。「建設」を選んだ場合、市場ボードから果樹園を買ってくることになる。



これが果樹園タイルを買う市場ボード。上にちらっとメインボードが見えている。この市場ボードには最初12枚のタイルが置かれ、一枚1金で買うことができる。

ただし、買う時は「一列全て」を買う。方向は直線であればどの方向もOK。
つまりタイルが全部埋まっていたら、1枚だけ買う、ということは出来ない。(1・4等、2枚だけ買うことはできるが)

そして買ったタイルは「全部配置」しなくてはいけない。配置にはきまったルールがあり、もし配置しきれなかったらマイナス3点となる。

また、市場ボードの果樹園タイルは、3枚以下になると補充される。



買ったタイルはメインボードに配置する。配置の際はボード上のフィンカ(家)タイルか、自分の既存の、かつ同色の果樹園タイルに隣接(斜め不可)させて置く。置いたらその上に自分の労働者駒を1個置き、自分のものであることを示す。

フィンカからは上下左右に道が4本伸びている。(写真だとわかりづらいが。)最初はとにかくここに置かなくてはいけない。そして新たにフィンカから伸びている道にタイルを置く際は、すでに他の道に置かれていた色は置けないのだ。

手持ちのタイルで同色がなければとにかく新しい果樹園を作るしか無いが、労働者コマは6つしか無いので悩ましい。



労働者コマをやりくりするために「収穫」のアクションが有る。自分の手番に労働者を戻すことで、前述のとおり収入が得られるが、果樹園の番人がいなくなってしまう。

「中立」になった果樹園は、他のプレイヤーの同色の果樹園とくっついて乗っ取られるおそれがある。タイルを置いた結果、中立の果樹園が同色の、番人がいる果樹園より小さければ、くっついて一つになってしまうのだ。

大きな農園を持っていると、フィンカの周りがすべてタイルでうめつくされた時に大きな得点が得られる。フィンカの周りの空きスペースがなくなると、道の先につながっている4つの果樹園のうち一番大きいものの所有者・2番めに大きい物の所有者に勝利点が入るのだ。

巨大な農園だと、2つ以上のフィンカに隣接する可能性があり、その場合はそれぞれから得点が入る。これがキモだ。

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基本はこんなかんじで、その他にタイルを配置する場所に幾つかアイテムが置かれており、そこに配置したプレイヤーが取ることができる。効果はタイルが配置できない岩場に配置できるようになったり、単純に勝利点が得られたりといったものだ。


面白いのだが、4人プレイだとちょっとバランスが悪いかもしれない。市場の補充のタイミングが、特定のプレイヤーの手番の前に起こりやすくなり、そのプレイヤーがちょっと有利になってしまう。

なので☆4。

ホントは☆5でもいいんだけど。その有利になったプレイヤーが自分だったので。お陰で一位を取れました。

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ワードバスケット



「き」で始まって「ち」で終わる3文字以上の言葉・・・き、き、き・・・【切れ痔!】

うーん。3文字を超えてもいいんだけど、どうしても短い言葉を探しがちよね。




ワードバスケット

ルールを覚えるのに必要な時間:3分
1ゲームの時間:5分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)

ただのしりとりと侮るなかれ。すぐに終わってしまうかとおもいきや、大人が顔を突き合わせてじっと悩むゲーム。それがこのワードバスケットだ。

ちなみにこれは雑誌のふろくについてきたバージョンなので、紙はペラペラでしょぼい。ミニユーロサイズのカードスリーブに入れてある。



最初に手札が5枚配られる。そして山札から一枚をバスケットに放り込んだら、一斉にゲームスタート!

公開された文字で始まり、自分の手札の文字で終わる3文字以上の言葉を言いながら、カードをバスケットに放り込む。



か・か・か・・・ 漢字!

濁音と半濁音、清音はごっちゃにして扱う。

「し」のカードを放り込んだので、今度は頭の文字が「し」になる。手番はなく、とにかく早く手札をなくした人の勝ち。

言おうと思っていた時に、他の人にカードを投げ込まれてしまうととても悔しい。

カードは特殊な物があり



5つの文字のうち、好きな文字を使えるカード



場の文字で始まる、5・6・7文字以上の言葉ならなんでも言って良いカード。

ただ、特殊カードが有利かといえばそうでもないw



「り」ではじまって 「ぬ」でおわる3文字以上の言葉・・・そんなんあるか?


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ゲームを始める前は、「手札5枚?そんなのあっという間じゃん。大人がやるゲームじゃないんじゃ?」と思っていましたが、全然そんなことはなく、大人が顔を突き合わせてうんうん悩むゲームです。

ルールもすぐに覚えられ、面白い とてもいいゲーム。ただ盛り上がるかというと・・・?無言の時間が結構長いので。

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チケットトゥライド拡張:インド



インドの鉄道の歴史は大英帝国が産物の輸送目的で線路を敷設したことに始まる。

その敷設は日本より早く、今では世界有数の鉄道総延長を誇るのだ。

20世紀はじめのインドを、鉄道で旅行しよう!路線はたくさんあるので、行きと帰りを違う路線にするのもいいかもね。


---チケットトゥライド 拡張マップ インド---

ルールを覚えるのに必要な時間:15分
1ゲームの時間:45-60分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)



チケットトゥライド マップコレクション第二弾 インド/スイスです。片面がインド、片面がスイスマップになっていてお得感あり。インドはマップコンテスト入賞作品で、アラン・ムーン作品では無いらしい。なるほど。



箱の面積はチケライと同じだが、厚さが薄い。開けると・・・



6つ折になったボードがこんにちは。あとは何が入っているのかというと、



目的地カードが2組。インド用とスイス用。なんかもうちょっと箱どうにかならないのかと思ってしまう。



縦長のマップで、基本ルールは他のチケライと同じ。トンネルが無いので、ルールは逆にシンプルになったくらいだ。



内陸部は短距離路線が多く、3人以下のプレイだと単線になることも相まって、あまりチケットを貯めこまずにちょこちょこ路線を引いていく展開になる。

お、ジャイプルも有る。



沿岸部はフェリーの長距離路線あり。8マス路線はこのひと区間だけだが、21点と点数が大きく、目的地達成ポイントを凌駕するのは他のマップ同様。



ネパールやブータンも描かれているが、乗り入れる路線は無し。



スリランカも描かれている。路線が無いので得点表示コマ置き場になりがちだ。



インドマップの特徴、マンダラ。同じ目的地を2ルートで達成すると5点がもらえる。別のルートを更に作ると10点。最高で40点が加算される。ただし一部でも路線を共有してしまってはNG。完全に別の路線でなくてはいけない。


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ルールはむしろシンプルになりましたが、内陸部の短距離路線で攻めるか、目的地カードを減らしてでも沿岸部の長距離路線を狙うか、

マンダラをつくろうとしたら邪魔されて散々な目にあったり、なかなかおもしろいマップです。

ヨーロッパマップは、4-5人が適正人数という感じを受けますが、このインドは3人でも面白い。2人でももしかしたら面白いかも?まあ2人だったら裏面のスイスマップを使うのがベターですが。

難点は地名に馴染みがなく、読めないこと。そして国内流通が少ないこと。私は海外アマゾンで購入しましたが、まとめ買いしないと送料がネック。

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プロフィール

HN:
seshil
性別:
男性
職業:
会社員
趣味:
楽器演奏・ゲーム・ツーリング

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