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対戦相手皆無!ボードゲームレビュー

遊んだアナログゲーム・ドイツゲームについて主に書きます。

カテゴリー「近年のゲーム」の記事一覧

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レジスタンス アヴァロン



アーサーと円卓の騎士たちにより、平穏を取り戻したブリテンに再び暗雲が立ち込める…。

ブリテンを治めるアーサー王は一縷の望みをかけ、キリストの血を受けたとされる“伝説の聖杯”を求めて騎士たちを探索に差し向けるが、すでに円卓の騎士の中にはアーサーの不義の息子であるモードレッドの息のかかった者たちが息をひそめており、王国転覆をもくろみ円卓の騎士の探索行を妨害するのだった。


---レジスタンス アヴァロン---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆ (☆5で満点)



軽いゲーム中心のゲーム会に行くと、必ず人狼系ゲームの卓が立つ。人狼はもう懲り懲りなので参加しないのだが、レジスタンスはメタ推理になりにくいという下馬評を聞いていたので、参加することにした。

ゲームは円卓の騎士サイド、モードレッドの手下サイドに分かれて行う。モードレッドの手下は7人プレイだと3人。残り4人は正義の円卓の騎士だ。

さて自分の役職は・・・



うわぁ、アサシンだ。こいつは手下の中でも特殊能力を持っており、ゲームに敗北した際に正義側の「マーリン」を当てることができれば逆転勝利となる。

ゲーム開始前に悪の手下3人はお互いを確認できる。



こいつがマーリン。悪の手下を全員知ることができるが、自分の正体がバレると暗殺されるので立ち回りが難しい役職だ。

皆が目をつぶる中、手下はサムズアップしておく。マーリンは目を開けて悪の手下を確認できる。



ゲームの信仰としては、まず手番プレイヤーが一緒に聖杯を探しに行く人を選ぶ。最初は2人選び、選ばれた人は成功/失敗のどちらかのカードを出す。円卓の騎士は必ず成功を出すが、悪の手下はどちらを出しても良い。最初の聖杯探索は2人しか選ばれないので、悪の手下が探索に言ったとしても「成功」カードを出しとくのが無難かな。「失敗」を出すと手番プレイヤーには正体がバレるからね。

「失敗」カードが一枚でもあれば探索は失敗する。

最初こそ2人だが、2回め、3回めの聖杯探索は3人、4回め、5回めの聖杯探索は4人で向かう。探索を3回成功させれば円卓の騎士の勝利。3回失敗させれば悪の手下の勝利だ。



尚、探索に行くには参加全員の投票で過半数の承認を得なくてはいけない。否決された場合は左隣の人に手番が移り、メンバーの選定からやり直し。5連続で否決されたら自動的に任務失敗となる。

普通は選ばれた人は「承認」カードを出すわけで、このカードの出し方も推理の参考となる。

尚、今回のプレイでは4回めの探索で騎士側の勝利。しかし!暗殺者である私はマーリンの気配を見逃さなかった。

3回めの探索時、右隣のプレイヤーの手番だった。ここまで探索に一度も出ていないのは私だけ。普通なら私のカードの出し方を見るためにメンバーに選ぶところが、華麗にスルーされた。(そして騎士側の人間を選んだ。何回も探索に行っているのに!)

結果探索は承認され、騎士側は勝利に王手をかけたのだ。あそこで私を選ばないのはおかしい。右隣のプレイヤーはマーリンなのでは・・・。

アサシン(私)は右隣のプレイヤーを狙う。結果はマーリン!悪の逆転勝利だ!

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とまあ、結果的に勝てたのですが、やっぱり苦手なゲーム。特に悪の手下側になった時の立ち回りが難しく、うまく嘘をつけないのでつまらなく感じてしまう。騎士側だと嘘をつかなくていいのでホッとする自分がいる。

メタ推理をしなくても論理的に考える要素があるので、その点は人狼より評価できるかな。比較的少人数でいいのも◯


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レンフィールド



もぐぐぐ。虫。一匹だけ食うって訳にはいかんのですよね。 レンフィールドの素晴らしい世界へようこそ。ここでは墓荒らしと腐った異端者が、空いた時間に変わったカードゲームで遊んでいます。
今週は、この不気味な連中は、生計のために新鮮な死体を掘り起こしに行ってしまっています。ですので、こいつらがどんな汚いゲームを遊んでくつろいでいるのか、我々は想像するしかないわけです。
いや、これ以上想像するのは止めときましょう。




レンフィールド

ルールを覚えるのに必要な時間:15分
1ゲームの時間:30~分
評価:☆☆☆ (☆5で満点)

うちの家族にはトリックテイキング系のゲームはすこぶる評判が悪い!そんな連中とひねりのあるトリックテイキングなんてできるはずもなく・・・。ゲーム会に持ち込んでようやくプレイが実現しました!嬉しいー。



チーパスのゲームが日本語化されて1,000円で売られるなんて!確かに箱なんかはちょっとチープだけど、手の出しやすい価格なのは嬉しい。ビッグチーズは購入をちょっと考えてしまったので・・・。

さて、このゲームは3スートのトリックテイキング。まずは各人100金ぐらいの資金をもってゲーム開始。(チップは自分で用意する必要がある。また、最初の持ち金はルールでは指定されていないが、多分75-100ぐらいがいいと思う。)
基本はマストフォローだ。



裏面はこんな感じ。カードを重ねると何枚あるかわかりづらくなるぞ!カードを配るときには要注意だ。まるでステレオグラム。



スートの数字は0-17だが、各スートの0はスートの順位を表すのに使うため、最初に抜き出す。まず手札を6枚ずつ配り、次に一巡競りで、強さを決める権利を買うのだ。



競り落とした人は好きな順番にする。上になっているカードが強いスート。一巡競りなので最後の値付けをする人が圧倒的に有利。最初はランダムに決めるが、次のラウンドからはラウンドの勝者が最後の値付けを行う。

当然自分の手札をみて、有利になりそうな強弱にする。支払った金はポット(場の中央とか)に貯めておく。



手札は6枚なので、6トリックで一ラウンド。各カードには金額と虫が書かれており、

・トリックを取ったら、取得したカードに書かれた金額の合計をポットに支払う。
・ラウンドの最後に、とった虫が一番少ない人が勝者。ただ、虫が0はダメ。一匹以上は取らなくてはならない。
・ラウンドの途中で勝ち目が無いと感じたら、下りることができる。その場合は手札をすべて伏せ、勝利する権利を失う代わりにトリックを取得してしまってお金を支払うこともない。



マストフォローなので、最初の1-2トリックはフォローできると思う。しかし6枚の手札なので、すぐにフォローできなくなる。するとさっきのスートの強弱が俄然重要になってくる。

基本的にはあまりトリックを取りたくないので、1トリック毎にひじょーに悩ましい。



また2のカードを取得すると、トリックを取った際に支払う金額が2倍になる。更に12のカードは、持っているとラウンドの最後に虫の数を2倍する。大逆転もありうるので、下りるかどうかの判断も難しい。



ゲーム会では、誰かがおけらになったら終了とした。

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ギャンブルっぽさがあり、ラウンドで勝利した際にがさっとポットのお金をとれるのが気持ちいい。各トリック毎にかなり悩むので、スピード感が無いのが残念だが、チーパスらしいひねくれた良いゲーム。

値段が安いし、その気になれば自分でチーパスのホームページからゲームをダウンロードし、自作できるので手に入れやすいが・・・。

あんまりゲーム慣れしてない人にはおすすめできないかな。ハーツやウィザードをプレイしてから手出しするようなゲームです。

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MOW(モウ)



のろまな牛をもらってしまうのはだあれ?
え?聞いたこと有るゲームに似ている?じゃあ牛じゃなくてたかっているハエの数で勝負だ!


MOW(モウ)ポケット・バージョン

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆ (☆5で満点)



え?ニムトシリーズ?

と誰もが思ってしまうMOW。まあルールが似ていると言えなくも無いんだけど、作者はブルーノ・カタラ。ニムトを作ったのはクラマーなので、全然違う作者だ。



まず、手札を5枚ずつ配る。 数字は0~16



んで、スタートプレイヤーが適当に一枚場に出す。山札からカードを一枚引くので、手札は常に五枚。



右側には最初のカードより大きい数字しか置けない。



左側には小さい数字しか置けない。順番に並べなくても良い。ニムトのヴァリアントルールに似ている。



自分がカードを出せなかったり、出せるけど温存していたい時は場の全てを引き取る。カードにはハエのたかっているものがあり、ハエの数すなわちマイナス点。



ニムトと違い、特殊カードがある。7と9に重ねて出せる曲芸牛、数字が連続していない場合に、間に割り込める牛がいる。

その他、最大と最小の数字である0と16にも5匹のハエがたかっており、これも特殊カード扱い。



また、特殊カードを出すと順番を逆転させることができる。ウノにそんなカードあったなぁ。

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うーん。子供を交えてワイワイやるならいいけど、大人同士だとちょっとなぁ。イラストはかわいいけど。

ニムトは全員が一斉にカードを出すことで、オープン時にわっと盛り上がり、その上予想だにしないことが起きるのだが。

「MOW」では淡々とゲームが進んでしまう。「着地点」の予想がついてしまうのだ。

3人プレイでやって、妻と義母をこてんぱんに負かしたのだが、「ま。こんなもんか」という印象。勝ったのに冷静になってしまった。

安いので手を出しやすいし、ルールが簡単なので導入に持って来いだが、これをプレイするより先にニムトをプレイしてほしい。

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春夏冬中(あきないちゅう)

春夏秋冬、季節はめぐる。季節を表す16枚のカード。

あれ?でも足りない季節が有るぞ?何がなくなっているんだろう?


春夏冬中(あきないちゅう)

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)



ゲームマーケット2013秋で購入した同人ゲーム。箱に入った18枚のカード+得点表示用のサイコロ5個で500円。ジップロックではなくちゃんと箱が有ることが驚き。

ゲームはランダムに抜き出した場札二枚を当てるというもの。はじめに二枚を場札としてテーブルの真中に伏せ、残りを各プレイヤーに配る。カードは全て配りきり。



2枚どちらも当てなくてはいけないのがミソだ。



カードには各季節ごとに、1・1・2・3 のカードがある。

手番には2種類の質問ができる

・春夏秋冬いずれかの季節の、手札の合計数を聞く。
・1・2・3 各数字を何枚持っているか聞く。

季節の合計数を聞くとき、自分の手札を1枚場にさらさなくてはいけない。ただし季節の質問の初回は、手札を晒さなくて良い。

基本的に季節の合計数を聞くのは強力。他のプレイヤー全員に聞いた結果と自分の手札の情報を合わせると、自ずと正解が見えてくる。一つの季節の合計数は7だからだ。

ただ、手札に偏りがある場合は、数字を聞くのも有効だと思った。3を3枚持っていたりすると、他のプレイヤーに3の枚数を聞いていくことで正解を絞り込める。それに数字を聞く場合、手札を晒して他のプレイヤーの手助けをしてしまうことが無い。

カードが2枚とも分かったと思ったら、「チャレンジ」を宣言し、正解と思うカードを宣言してからこっそり自分だけ見る。 正解なら3点がもらえる。

失敗したらそのラウンドからは抜ける。他の人がチャレンジするのを指を加えてみていなくてはならない。更に自分に質問されたらちゃんと答える必要がある。

2人めのチャレンジでは当てたら2点、3人め以降では当てたら1点がもらえる。

合計6点を獲得した人の勝ち。



尚、手札の中には「梅雨」のカードが混じっている。これを持っている人は実質手札が4枚と、情報面で不利になるが、獲得点数が1点増えるというメリットが。

また、季節を聞いた時に場に晒すカードとしても使ってOK。

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500円と侮るなかれ。通りすがりに安かったので勝ったのですが、ビジュアル、品質、ゲーム性と十分に満足。手に入った人は是非プレイを。

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ジャイプル



ジャイプルの市場は活気にあふれている。

スパイス・絹・なめし革といった庶民的なものから、金銀ダイヤモンドに至るまで、この市場で手に入らないものはない。

そんな市場で向かい合わせに店を構える2人の商人。扱う品物は同じだが、売上高が多いのはどちらか!?商売人の手腕がここで問われているのだ。


ジャイプル

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆☆☆☆ (☆5で満点)



すんげー面白い2人用カードゲーム。コレで日本語版が出ればバトルラインに匹敵するヒット商品になると思うのだが。素人考えだけれど。


基本的にはカードゲームで、一人5枚ずつの手札を持ってスタート。最大枚数は7枚だけれど、


らくだカードは何枚でも持てて、手札の枚数としてカウントしない。


カードの種類はダイヤモンド ・ 金 ・ 銀 ・ 絹 ・ スパイス ・ 革 ・ らくだ の7種類。


場札には5枚が並ぶ。最初は必ずらくだが3枚。

手番にできることは


・場に並んだ5枚のカードのうち、1枚を獲得する。 


らくだを取る場合は場札にあるだけ全部取る。


・手札と場札をトレードする。この時は2枚以上交換しなければならない。
このとき、らくだを交換材料にしてもOK。ただ、交換した結果商品が7枚以上になるようなトレードはできない。らくだを手札に数えないというルールが、非常に手札のマネージメントを悩ましくしている。

・カードを売る。 この時、ダイヤ・金・銀は2枚以上まとめて売る必要がある。それ以外は1枚でもOK.


カードを売ると種類に応じた得点チップがもらえる。チップは高い点数から順番にもらうので、基本的に早めに売ったほうが高得点。


ただ、同じ種類を3枚以上まとめて売るとボーナスチップがもらえる。3枚売ったときのボーナス得点は1-3点だが、


5枚まとめて売ると8-10点のボーナスが貰え、この点数はすこぶる大きい。

山札が切れるか、得点チップが3種類枯渇すると1ラウンド終了。2ラウンド先取で勝利。


ラウンド終了時にらくだの保有枚数が多い人は、らくだチップがもらえる。コレは5点で、慣れた人同士で対戦するとこのチップが勝敗を分けることもしばしば。

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ルールはシンプルだが、カード構成が絶妙なバランスで、2人用カードゲームとしては最高傑作かもしれない。

初回のプレイでは、「え?らくだを大量にとれば勝てるじゃん」と、らくだを獲得しまくるのだが、それは落とし穴。らくだは必ず場札にあるだけ獲得するので、5枚全部獲得したりする場合は場札の様相がガラッと変わる。高額商品の金銀ダイヤが大量に出たりしたら目も当てられない。相手の手番にごっそり持って行かれてしまうのだ。

しかし金銀ダイヤは2枚セット以上でしか売れないので、どうしてもらくだを取らざるを得ない場面も出てくる。あちらを立てればこちらが立たず。毎回の手番がジレンマの連続である。日本語版がないが、コンポーネントに言語依存はないのでぜひ遊んでみてほしい。

オンラインでも遊べます。

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